9月13日九州一斉行動として、九州各地の学生団体が安保法案に反対する行動を起こした。
福岡のFYMと北九州のFYMkita9、熊本のWDW、長崎のN-DOVE、宮崎のSUL、鹿児島のLINKが、同時に集会・デモを行った。
このうち、FYMの集会は天神の警固公園で行われた。
参加したのは、主催者発表で521人。
FYM主催の集会としては、これまでで最大規模である。しかし、私は実際に集会に参加した人数はもっと多いと思う。前にも書いたが、主催者発表人数というのはデモで数えた人数だろう。こうして端数まで出しているということは、おそらくデモで行進しているところをカウントしたのではないかと推測する。だが、私の見たところ、集会に参加していた人でデモには加わっていないという人もかなりいる。だから、実際にこの抗議集会に集まった人はもっと多いと思われるのである。
いよいよ、今週中にも政府与党は安保法案の可決・成立を目指している。
これで安保法案が可決・成立されれば、時間が経つにつれて国民の反対の声も薄れていくと彼らは考えているかもしれない。
だが、はっきりいっておきたい。
それは考えが甘い。
今回、デモ後にスピーチした「ママの会」は10月下旬の抗議行動について告知していたし、FYMのメンバーもまた、たとえ強行採決で法案が可決成立したとしても「この行動はやめません」とはっきり明言している。また、今日、名古屋で行われた集会でも、10月の行動の告知が行われたそうだ。
このように、安倍政権への抗議行動は、すでに安保法案成立後のことも見据えて行動しているのである。
先のFYMのメンバーは、スピーチのなかで「このカルチャーを一過性のもので終わらせたくない」と語り、「これが民主主義ですよね?」と参加者らに問いかけた。聴衆が大きな拍手と喝采でそれに応えたことはいうまでもない。この国における新しい政治参加のかたちは、いま種がまかれ、芽を出し、根をはりはじめているところなのである。
これはFYMの複数のメンバーが語っていたことだが、安倍晋三の横暴は、これまで政治に無関心だった若者たちのなかにも「このままじゃヤバい」「自分たちで考えて行動しないと世の中がおかしくなる」という意識を持たせた。そういう意味で、安倍総理は「最低で最悪だけど最高」な総理であり、「安倍さん、ありがとう」という言葉さえ出てきたのだった。
まさにそのとおりで、安倍政権のゴーマンがあったればこそ、私たちは9条を中心として憲法の大切さを再認識し、立憲主義・民主主義の重要性を理解し、それらを守るために立ち上がる勇気を持ったのだ。そういうわけで、私もまた、ここでいっておきたい。ありがとう、安倍晋三。そして、さようなら。さっさと総理を辞めて、もう二度と戻ってくるなよ――と。
さて、そこで今後このことである。
先述のとおり、たとえ安保法案が可決成立しても、その後も反安倍運動は継続していくだろう。安倍政権の進める政策には、安保法案以外にも、国民の多くが反対しているものが少なくない。強行採決で支持率を低下させたうえ、頼みの綱の経済もうまくいかない状態で、原発再稼働、辺野古移設など国民の間で反対の根強い政策を進めていけば、「アベ政治を許さない」行動はますます燃え盛り、来夏の参院選で炸裂することになる。参院選は、衆院選のようなトリックが働かないために、国民の支持を失えば過半数維持は難しくなる。実際、安倍総理にとって参院選は鬼門で、幹事長として臨んだ2004年、総理として臨んだ2007年の参院選で惨敗している。いずれも、あれこれと言い訳して未練たらしくしがみついたあげくに結局は辞任に追い込まれており、次の参院選でもそうなる可能性は低くないのだ。
いま、与党内部では、衆院側と参院側が、互いに「お前のところで採決しろ」と“強行採決の押し付け合い”をしているのだという。
ばかげた話である。どっちにしたところで、このまま強行路線を突き進めば、いずれ針のむしろ状態で選挙に臨まなければならなくなるのだ。また――これは以前にも書いたことだが――仮に選挙をなんとか乗り切れたとしても、安保関連法案が将来最高裁で違憲という判断をくだされる可能性があるということも忘れてはならない。そうなれば、この法案成立に費やしたエネルギーはすべて無駄になり、そのうえ自公は「国民の反対を押し切って違憲の法案を通した」という汚名を着ることになる。そういう意味では、いま安保法案を通すことは、数年後に爆発する時限爆弾を抱え込むようなものなのだ。
こうしたことを考えれば、なにが一番得策かは中学生でもわかることである。今からでも遅くないから、自公の議員らは安保法案を撤回したほうがいい。
福岡のFYMと北九州のFYMkita9、熊本のWDW、長崎のN-DOVE、宮崎のSUL、鹿児島のLINKが、同時に集会・デモを行った。
このうち、FYMの集会は天神の警固公園で行われた。
参加したのは、主催者発表で521人。
FYM主催の集会としては、これまでで最大規模である。しかし、私は実際に集会に参加した人数はもっと多いと思う。前にも書いたが、主催者発表人数というのはデモで数えた人数だろう。こうして端数まで出しているということは、おそらくデモで行進しているところをカウントしたのではないかと推測する。だが、私の見たところ、集会に参加していた人でデモには加わっていないという人もかなりいる。だから、実際にこの抗議集会に集まった人はもっと多いと思われるのである。
いよいよ、今週中にも政府与党は安保法案の可決・成立を目指している。
これで安保法案が可決・成立されれば、時間が経つにつれて国民の反対の声も薄れていくと彼らは考えているかもしれない。
だが、はっきりいっておきたい。
それは考えが甘い。
今回、デモ後にスピーチした「ママの会」は10月下旬の抗議行動について告知していたし、FYMのメンバーもまた、たとえ強行採決で法案が可決成立したとしても「この行動はやめません」とはっきり明言している。また、今日、名古屋で行われた集会でも、10月の行動の告知が行われたそうだ。
このように、安倍政権への抗議行動は、すでに安保法案成立後のことも見据えて行動しているのである。
先のFYMのメンバーは、スピーチのなかで「このカルチャーを一過性のもので終わらせたくない」と語り、「これが民主主義ですよね?」と参加者らに問いかけた。聴衆が大きな拍手と喝采でそれに応えたことはいうまでもない。この国における新しい政治参加のかたちは、いま種がまかれ、芽を出し、根をはりはじめているところなのである。
これはFYMの複数のメンバーが語っていたことだが、安倍晋三の横暴は、これまで政治に無関心だった若者たちのなかにも「このままじゃヤバい」「自分たちで考えて行動しないと世の中がおかしくなる」という意識を持たせた。そういう意味で、安倍総理は「最低で最悪だけど最高」な総理であり、「安倍さん、ありがとう」という言葉さえ出てきたのだった。
まさにそのとおりで、安倍政権のゴーマンがあったればこそ、私たちは9条を中心として憲法の大切さを再認識し、立憲主義・民主主義の重要性を理解し、それらを守るために立ち上がる勇気を持ったのだ。そういうわけで、私もまた、ここでいっておきたい。ありがとう、安倍晋三。そして、さようなら。さっさと総理を辞めて、もう二度と戻ってくるなよ――と。
さて、そこで今後このことである。
先述のとおり、たとえ安保法案が可決成立しても、その後も反安倍運動は継続していくだろう。安倍政権の進める政策には、安保法案以外にも、国民の多くが反対しているものが少なくない。強行採決で支持率を低下させたうえ、頼みの綱の経済もうまくいかない状態で、原発再稼働、辺野古移設など国民の間で反対の根強い政策を進めていけば、「アベ政治を許さない」行動はますます燃え盛り、来夏の参院選で炸裂することになる。参院選は、衆院選のようなトリックが働かないために、国民の支持を失えば過半数維持は難しくなる。実際、安倍総理にとって参院選は鬼門で、幹事長として臨んだ2004年、総理として臨んだ2007年の参院選で惨敗している。いずれも、あれこれと言い訳して未練たらしくしがみついたあげくに結局は辞任に追い込まれており、次の参院選でもそうなる可能性は低くないのだ。
いま、与党内部では、衆院側と参院側が、互いに「お前のところで採決しろ」と“強行採決の押し付け合い”をしているのだという。
ばかげた話である。どっちにしたところで、このまま強行路線を突き進めば、いずれ針のむしろ状態で選挙に臨まなければならなくなるのだ。また――これは以前にも書いたことだが――仮に選挙をなんとか乗り切れたとしても、安保関連法案が将来最高裁で違憲という判断をくだされる可能性があるということも忘れてはならない。そうなれば、この法案成立に費やしたエネルギーはすべて無駄になり、そのうえ自公は「国民の反対を押し切って違憲の法案を通した」という汚名を着ることになる。そういう意味では、いま安保法案を通すことは、数年後に爆発する時限爆弾を抱え込むようなものなのだ。
こうしたことを考えれば、なにが一番得策かは中学生でもわかることである。今からでも遅くないから、自公の議員らは安保法案を撤回したほうがいい。