高尾山の山道で枯れ木に発生したキノコ。傘の直径は1センチほどで綺麗に並んでいる。これはナヨタケ科ヒトヨタケ属の「イヌセンボンタケ(犬千本茸)」で切り株や倒木に発生する。ここでは40本ほど生えているが、環境によっては名前の通り千本を超えるほどにもなるようだ。
桜ヶ丘公園“もみじ平”付近の遊歩道で倒木に発生している「カイガラタケ(貝殻茸)」。タマチョレイタケ(玉猪苓茸)科カイガラタケ属のキノコで、名前の通り貝殻のような半円形をしている。横幅は4~5センチで灰色や灰褐色の環紋が美しい。
奥高尾“一丁平”付近の道端に顔を出した「タマゴタケ(卵茸)」。テングタケ科テングタケ属のキノコで、多摩ニュータウン界隈でも良く見られる。毒キノコのような色をしているが食べられる。ちなみに同属のテングタケは有毒になる。ちょうど1年前に息子夫婦と新宿で食事をした時にタマゴタケの和え物が出てきた。味と言うよりはサクサクとした食感を楽しむキノコだった。
小野路城跡付近の山道で見つけたキノコ。これはおそらく「センボンシメジ(千本占地)」の幼菌だろう。キシメジ科シメジ属のキノコで、傘の直径は1~1.5センチ。この丸い傘が密集している様子ををお釈迦さまの螺髪に見立てて「シャカシメジ(釈迦占地)」の名もある。
長池公園外周で見つけた奇妙な形のキノコ。おそらくこれは「キツネノロウソク(狐の蝋燭)」の終わり掛けだと思われる。スッポンタケ科キツネノロウソク属のキノコで背丈は10センチほど。上半分にグレバ(Gleba)を付けてハエなどをおびき寄せている。出始めの軸は薄紅色だが日が経つと色が抜けていく。同じ仲間にキツネノタイマツがあり、そちらは先端の傘がキャップ状になって柄を覆っており、柄の先端部分だけで傘と繋がっている。もしかしたらスッポンタケやキツネノエフデの可能性もある。