西アフリカぶるきなふぁそ親爺暮らし

2003年、50歳にて西アフリカのブルキナファソに渡りボランティア。歳月を経ていまではすっかりブルキナ親爺になりました。

雨季到来

2009-06-23 | Weblog
空に白い蒸しパンのような雲がたくさん浮かんでくるといよいよ雨季の到来です。

大地は永い眠りから覚めたように生き生きとし動物達がおいしそうに草を食み農作業を始める村人の腕にも力がみなぎっているように感じます。

ブルキナファソは凡そ90パーセントが農業従事者といわれていてその大部分の人たちが自給自足の生活をしています。

その年に収穫された穀物で家族の食事1年間を賄うのです。

日本のように流通の事情がよくないこの国では幹線道路沿いの村以外はできた作物をお金に買えるのは大変なです。

雨季になると都市部などに出稼ぎに行っていた人たちも帰ってきます。

その人たちは町の暮らしが厳しいので持ってくる持ってくるお金は微々たるものですが家族はお父さんやお兄さんが帰ってくるのをとても心待ちにしています。

今年の収穫が多ければ家族は安心してこれからも過ごしていけるのですがこれはあくまでも自然界での仕事ですので収穫が終わるまでは誰にもわかりません。

ブルキナファソの気候は毎年変動があり雨の多い年と少ない年の差が大きく収穫量が予測できないというのが問題なのです。

収穫量が多ければ余分な穀物をお金に代えることができますが収穫量が少ないときには一日1食の生活を強いられることになってしまいます。

それだけに雨季の始まりは農家の人たちにとってはとても大切な時期なのです。

日本のようにスーパーマーケットに行けば何でも手に入るというようには行かないのです。

一年のすべての生活を左右するといってもよいこの時期はある意味においては新しい生活の始まりでもあるように思えます。

毎日の食事を何も考えることなく口にしている親爺ですがこの時期だけはよくかみ締めて食べようと思っております。