西アフリカぶるきなふぁそ親爺暮らし

2003年、50歳にて西アフリカのブルキナファソに渡りボランティア。歳月を経ていまではすっかりブルキナ親爺になりました。

ぶるきな親爺のささやかな楽しみ

2008-01-05 | Weblog
現在、首都ワガドゥグの朝方の気温は12度、ブルキナファソにも冬があるのです。一般的にアフリカと言えば暑いというイメージですが、いえいえそうではないのです。人々は朝の5時には起床し、まずは体を洗いますが、このときは熱いお湯を沸かしてバケツに入れ、水で埋めて使うのです。人々は寒がりなのか、このくらいの気温でもダウンジャケットを着て毛糸の帽子をかぶっていて親爺からすると少し大げさじゃ~ないのかと思うくらいです。この国にいて少し疑問に思うのはスープ、いわゆる味噌汁のような熱い飲み物が無いのです。ですから熱い飲み物を飲む時には直接うつわに口を付けて飲む事はあまり無くてスプーンなどで少しずつスプーンを使って飲むか、冷ましてから飲みます。あるとき親爺は日本茶が大好きなので、日本から持ってきたお茶を沸かして友達に振舞いましたところ、とても熱そうで茶碗に口を付ける事ができません、そこでさっそく飲み方を教えます、まず茶碗はお湯のある水位より上を持つか、茶碗の底を中指と薬指、上の縁を親指で挟んで持つ、そしてゆっくりと口のところに持って行き、口が茶碗につく直前に口を細くして静かに息を吸い込む、息を吸い込むと同時にお茶を一緒に吸い込む。ほーら、やってみなされ、といて促しては見たものの友達は口がやけどをするのではないかという恐怖感に駆られてなかなか茶碗を口に近付ける事ができず、約1センチ間隔のところで口を細めて深呼吸をしているのでありまする。親爺はそれを見て噴出しそうになりましたが、あまりにも真剣な、そして恐怖におののいた気配が伝わってきましたのでこみ上げる笑いをグ~ッとこらえ、強張った表情をしてもう一度手本を示しますと目を丸くして友達が君の口は大丈夫かなどと聞くものですから親爺もますます調子に乗って熱~いお茶を吸い込んだ後に口で器用に転がして見せますると友達は親爺を尊敬のまなざしで見るのでありまする。日本人は猫舌の人を省いては熱いものを食べたり飲んだりするのが好きで、真夏でも、そばやラーメンなんか、少しぬるいものなどが来ると文句を言ったりしますし、出すほうでも冷めない内にどうぞなどと言いますが、習慣の違いが、このような所であるのです。親爺は勿論日本人ですから熱いものは熱いときに飲んだり食べたりするほうが美味いのです。さて、友達ですが、何度も繰り返し練習をしているうちにだんだんお茶も冷めてきたのか茶碗に口を近付けてズルズル~とお茶を飲む事が出来まして、飲んだ後顔をゆがめて何を言うのかと思ったら、苦いので砂糖をくれと言うのでありまする。この戯け者めガ!日本茶に砂糖を入れるとは何たる不届きな事か、などと心で叫びながら、日本茶と言うものには砂糖は使わないのだよ。と説明するも、苦味には弱いらしく顔をゆがめてはニコ~ッとしますので親爺は親爺心で砂糖を持ってきてあげました。
それからというもの誰かブルキナの人が来ると日本の食べ物をご馳走するのが楽しみになり、梅干やかつおの塩から、ワサビの利いた海苔巻き寿司、ワカメの味噌汁、大根の味噌漬けなどを出し、相手の反応を見ては密かに喜んでいる親爺でござりまする。


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1 コメント

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こんばんは 又、来ちゃったよ♪ (baniramama)
2008-01-28 22:47:35
アハハぁ

いたずらっこの“親爺”ですぅ
あたしだって、そん時になれば・・・・
その気になれば・・やる時はやる、ざます アハハ

あたしだってそのテのいたづらはしたいもん
じっと様子を見つつ・・反応を楽しんじゃうよぉ

でもね~、甘味のお菓子を用意しますよ♪
喜んでいただきたいもん ニコニコ顔も見たいもん
苦味に甘味 渋いですね~

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