西アフリカぶるきなふぁそ親爺暮らし

2003年、50歳にて西アフリカのブルキナファソに渡りボランティア。歳月を経ていまではすっかりブルキナ親爺になりました。

HARMATTANという季節風

2008-01-25 | Weblog
ブルキナファソにも冬があるのです。
10月後半ごろから北のサハラ砂漠から乾いた風が砂埃を伴って吹いて来ます。
12月~1月は最も風が強くなる季節で、ちょっと窓を閉め忘れたりすると、もう机や椅子は埃だらけ、毎日拭き掃除をしなければなりません。ちょうどこの時期に脳脊髄膜炎が流行します。突然高熱を出して手遅れになると死に至り、重度の知覚障害を伴うとても怖い病気です。親爺は元来丈夫なので滅多に病気にはなりませんが、この時期だけはあまり外に出ないようにしています。ブルキナベはバイクに乗るときにアイマスクを使います。アイマスクといっても目に付けるのではなく、口につけるのです。もう見慣れましたが始めの頃はアイマスクが大きな唇に見えて見ただけで噴出していました。日本のように良く出来たマスクが無いのです。ある日、友達がバイクで来ると頭やまつげが埃で白くなっていまして、黒い肌と白い眉、まつげ、それに口には例のアイマスク、親爺は次々に湧き出すおかしさをこらえるのに思いっきり自分のお尻をつねっているわけでございます。
又、この時期はとても空気が乾燥して気温も下がります。朝方などは10度位まで下がり肌寒くなります。先日ある村人との話しで、この国は10月~11月に生まれる子供が多いそうな。ブルキナベはとても寒がりなので、この時期はあまり外に出たがらないそうで、とは言っても家の中に電気は無く、テレビも無いので夫婦であれば当然ながらする作業は必然的に決まってくるわけでございます。しかし、それでなくても子供が多いので部屋には子供がたくさん寝ていて普通は6畳くらいの大きさの部屋が2つしかありませんので1つの部屋に皆寝るわけでして、それまで寝ないで騒いでいた子供たちもお父さんとお母さんの殺気立った気配を感じ、ピタッと寝るそうでありまする。ま~あ、寝たふりをしているのでして、声を出さなければ部屋は真っ暗だし、肌も周りに溶け込んでいますので子供たちには何をしてるかわかりませんでしょうな。
日本は少子高齢化で子供が少なく、元気な老人が健康保険証をお守り代わりにしっかりと握り締めて健康センターとやらに屯しておりまするが、彼らは自分たちの余生を楽しむことに夢中で、もうこれからの子供たちに如何に逞しく、知恵を絞って世を渡っていくかというすべを教えることはしません。つまり、今の親といわれる方が如何に不甲斐ないか、本当に情けなくなるのであります。時々日本のニュースでスケベ親爺が出会いサイトで自分の子供と同じくらいの子供にお金をあげていかがわしいことをするなど持っての他でありまする。そのような親爺がいるから子供も益々ひねくれるのです。子供は子供らしく、大人は大人らしく、父親は父親らしく、母親は母親らしく、「らしく」生きることを今の人たちは忘れているのではないかと思います。ある母親などは、娘と同じような格好をしてテレビに出てくるタレントにキャ~キャ~。それも良いでしょうが「らしく」するときは「らしく」しなされ。きっとそれが若いことと履き違えているのかと思うのです。
「らしく」は容姿を型にはめることではなく、人の生き様の中で、どのような名人でもどのような偉人でも憧れる、理想の容姿を探求することでありまする。言い換えれば「らしく」を探求していくとやがて本物に限りなく近づいて行くのです。
ブルキナ親爺もブルキナ親爺らしく、これからもより探求していこうと思いまする。


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