茶道とクラシック音楽が趣味の自家焙煎珈琲『カフェ えんぴつ猫』

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ジャマイカ・ブルーマウンテンは何故バカ高いの?

2018-11-26 | コーヒー焙煎日記
普通に売られているコーヒー豆の中で他のコーヒー豆よりもひときわ目立って高い値段が付いているのがジャマイカ産のブルーマウンテンです。

100g(10杯分)でブラジルやコロンビアが500円~600円が一般的な価格に比べても3000円~4000円も付いていることもあります。およそ6倍から8倍の価格です。



自分がコーヒー屋を始めた25年くらい前は100g(10杯分)で1500円でした。因みにブラジルは400円位でしたのでブラジルの価格は安定していると言えます。

ではこの25年の間に何故ブルーマウンテンが高くなってしまったのか?という疑問を考えてみましょう。



まず第一に生産量が伸びていないことが最大の原因として考えられます。ジャマイカの年間生産量は35万トン位に対してコーヒー豆の世界生産量第一位のブラジルは200万トンを超えております。

また世界のコーヒー需要が伸びていることも原因にあげられます。コーヒーを飲む人が増えればブルーマウンテンを飲んでみたいと思う人が増えるからでしょう。品質が良いブルーマウンテンの香りと味は最高のコーヒーと評価されています。

豆の個性が味や香りで決まるのであれば間違いなく最高レベルでしょう。自分も価格が安ければ毎日飲みたいのがブルーマウンテンです。本当に欠点らしいものが無い味です。見た目は大粒でとても綺麗な豆で、香りも気品があり、苦みも酸味も

柔らかで口の中に程よいふくらみを感じ、余韻も長い。のど越しも抜群。とにかく最高のブルーマウンテンを飲んだ時は至福の時間を満喫できるほどのコーヒーなんです。


しかし、ここ20年程の間に起きた地球環境の変化でこのブルーマウンテンの生産と風味に甚大な影響が出ています。

地球の温暖化の影響でカリブ海で発生する超強力なハリケーンがジャマイカのコーヒー農園を直撃して甚大な被害を与える年が何回もありました。コーヒーの木が強力な風圧で折れてしまうのです。

このハリケーンの影響で生産量が激減したことも価格の押し上げ要因になっています。

しかも悪いことに美味しいブルーマウンテンが収穫できなくなっております。25年前に100g・1500円で非常に美味しく飲めたブルーマウンテンが今では倍の値段で味は昔の60%位ではないでしょうか?

豆のサイズも小粒になり香りも最高のものとは言い難いです。ただし100g5000円位を出せばより大粒の豆だけ選別したりして美味しいブルーマウンテンを飲むことも可能でしょう。

その土地の土や風土が作る味がコーヒー豆ですから気候の安定が美味しいブルーマウンテンの復活には欠かせないと考えております。




因みに当店でもブルーマウンテンは取扱いしておりますが完全に受注生産です。単位は200gからお願いしております。

価格は200gで6000円です。高くて申し訳ない!






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