気ままな旅 101日目
9月も半ばになると、みどり工房キャンプ場も渓流釣りの人はどこかに移動し、サケ釣りの人たちが多くなる。
僕も、北海道で一度 サケ釣りやってみたいと思い、下調べでこれまでに色々な場所に足を伸ばした。
北海道でのサケ釣りは、一種異様な感じだ。
サケを釣る為の場所取りとすごい数の竿。
釣り方も大きく分けて、ぶっこみとウキ釣りの2種類がありそう。
これは、標津のサーモン科学館にあったものだが、今はルアーの上にウキを付けて釣っている。
ぶっこみは、一人が竿を5~10本立てて、疑似餌のハリにエサをつけて海に投げ込んでサケが掛かるのをひたすら待つ釣り方だ。場所取等もあつて、ほとんどが地元の人達。
大きなおもりと疑似餌の釣り針にイカ等のエサを付ける。
サケ釣りには厳しい決まりがあって、河川によっては9月1日から河口近くの海での釣りが許可される場所もある。
午後2時頃、河口付近で釣る人達。
ここは、サケが沢山遡上すると言われる河口の様子。
河口岸壁にはサケマス採捕禁止が・・・。
釣れたら海側を経て反対側の砂浜に引き上げた。
ここで釣っている人に聞くと、この場所で釣り上げたら違反だが、釣れても海側で上げたらOKらしい。何とも勝手な解釈だ。
これは昼間の様子で人も少ないが、早朝は釣り人だらけで一種異様な雰囲気だ。
サケ釣りの初心者はここでは止めたほうがよさそう。
でも、僕は好奇心で他の人の邪魔にならない方向に投げた。2時間程度でカラフトマスが2匹かかる。
どちらも簡単に針がはずれたので網に入れて海の中に投げ込んだ。帰りには釣ったマスはそのまま海にリリースした。
マナーの悪い者も多く、釣ってすぐに腹を裂いていくらを取った後のマスを捨てたり、砂に埋めたりしているのを何度も見た。
そしてまた、多くの人がその場でさばいている。
これは、数日前、近くの漁港での様子。
漁港内までサケが入って来て、釣り人だらけだ。
周辺の道路は規制がひかれ、駐車できる箇所は限られているので、暗いうちに行かないと駐車出来ない。
昼間に行けば駐車は出来るが、サケは釣れないという訳。
漁業関係者にとっては、いい迷惑だろう。
漁港内はどこも、一般の人が多く他県ナンバーの釣り人も多い。
みなウキルアーかウキふかせ釣り。
サケが釣れた様子。竿が大きくしなり、タモですくわないと上がらない。
9月10日にマス網が上がり、9月11日にサケ網が入ったとの事で1日の空白でサケが漁港内に入って来たらしい。中には4匹も釣っている人もいる。
僕は朝から、人が釣っているのを見て回り、昼食後に人が少なくなったてから竿を出した。
夕方までに釣れたのは1匹だけ。大きさは70cmくらい。
ウキが海中に引込まれ、大きく竿が曲がる。
何とか、近くに引き寄せたら隣の人がタモですくってくれた。
すくってくれた人の奥さんが、「これは女の子だから、いくらが沢山入ってますよ。」
困ったのは僕。ここの漁港は、サケ釣りはOKだが、さばくのは禁止だ。みどり工房もサケのさばきは禁止されいている。
これをさばくには、キャンピングカーの中か、他でやらないといけない。
これを仮にさばいたとしても、とても一人で処分出来ない。
毎日サケばかりになる。いくらだけ取って、ガラを人にあげるのも失礼になりそう。
釣るのは楽しいが、釣った後が大変だ。これはよく聞く話。
ちょっと考えて、キャンカーがサケのうろこや血で汚れるのもいやだなと思い、諦めてその奥さんにあげる事にした。
マスはもらった事があるらしいが、メスのサケをもらったのは初めてとの事。にこにこして出刃包丁で血抜き処理を仕掛けたところを写真に撮った。大変喜んでくれて、ちょっとだけ残念な気もするが、内心ほっとした。
みどり工房に来てもう2週間になる。今日は天気もいいので、長かったキャンプ場での生活も終止符を打って南に移動する事にした。
管理人に挨拶して、キャンカーの水タンクを満杯にした。
取りあえず、南へ下る。
何処で泊まるかも決めてないままの出発だ。
南に下る途中に、キャンプ場の皆がサケ釣りに興じているのをからかいに漁港に寄った。
時刻は11時頃、まだ何も釣れてなさそう。
僕はすぐ近くで竿を出して1時間後くらいにアタリが来た。
いい形のサケだ。
近くにいた知人に、記念に写真を撮ってもらった。
これも女の子で、腹にはいくらが沢山入っていそう。
今回は、近くにキャンプ場で毎日話をする人がいたので、来年も宜しくと言う事で差しあげた。
次に来る時は、まな板と出刃包丁、サケの処理方法をマスターして来たい。そうすれば秋あじ釣りももっと楽しそう。