気ままな旅 109日目
道の駅「サーモンパーク千歳」
ここは千歳空港に近く、街中にある道の駅で規模も大きい。
道の駅のすぐ隣にあるのが千歳水族館。
サケマスに関する展示が多い。
水槽を泳いでいるのはサケだ。大きさにして70cmくらい。
近くにサケの模型があって、この一匹から取れるいくらがこの量で3000粒以上の数。
ただし、仮に100個の卵がかえっても97匹は他の魚に食べられたり死んだりして、3匹程度しか日本近海に戻れないらしい。さらに2匹程度は定置網に掛かって我々の食卓に並ぶ。
わずか一匹だけが、生まれた川を上がってくるらしい。
そして、卵を産んだら死に絶える。
壮絶なドラマで、サケの一生に悲哀を感じる。
水族館の裏のちとせ川にインディアン水車というのがある。
川の中のサケを水車ですくい上げて捕獲するものだ。
川を網でせき止めてサケが遡上出来ないようにしてある。水車のところだけ水路があって、サケが行くと水車のカゴにすくい上げられる仕掛けだ。
過去最も多く捕れたのは一日に3万数千匹との記載があった。
見ていると、次から次へとサケがすくい上げられる。
サケが水車のカゴにすくい上げられて、取込み口にサケが落ちたところ。
サケは、この川で卵からふ化してアラスカ沖まで回遊する。
数年後に色々な苦難を乗り越え、故郷近くの海までようやく帰って来た。
3匹のうち2匹が掛かる定置網をもすり抜けて、生まれた川に帰って来たのに、最後の大仕事を全うする事が出来なかったサケが不憫でならない。