気ままな旅 108日目
道の駅「むかわ四季の館」の朝。
ここは苫小牧に近く、温泉が併設されている大きな道の駅。南に向かう車と、苫小牧からフェリーに乗って本州へ移動する車が集まりやすい。
今日は、夕張に行こう。
日本で最後の北炭夕張炭鉱の石炭博物館が目的だ。
九州にも田川や飯塚など昔、炭鉱として栄えたが、今では木が生えたボタ山が残っている程度で若い者が見てもそれがボタ山だとは分からない。
炭鉱労働は賃金がいいが、仕事は危険で重労働だ。そんな様子が分かるという石炭博物館を訪れた。
「採炭現場で弁当を食べているが、小さな石炭が落ちてくるので弁箱のふたをほんの少ししか開けられない。時には頭から新聞紙をかぶって、その下に弁当箱をかくすようにして食べることもあったらしい。」写真説明文
「炭鉱で働く男たちは、自分の現場の厳しさや、危険なことなどは決して家族に話したりはしない。妻や子へ、余計な心配をかけまいとする炭鉱の男の愛情だろう。炭鉱の男はいつも寡黙だ。」写真説明文
北炭夕張炭鉱の火災事故。この後12月に倒産した。これは今でもはっきりと覚えている。
日本の産業を底辺から支えた男たちの悲哀のドラマだ。
同じ夕張にある「幸福の黄色いハンカチ」のロケ地に寄ってみた。
もう40年くらい前の映画。
当時の車も飾ってあった。壁には一面に、願い事を託した黄色のメッセージカードが貼ってある。
ここから道の駅「サーモン・パーク千歳」に向かう途中の滝の上公園に寄ってみた。
雨も止んで何日も経つのに、いまだに褐色の水だ。