前回の2KWインバーターのテストから少し間が空いてしまったが、今日はその続き。
このインバーターを2KW出力で40分間放電してもファンの音がうるさいくらいで問題も発生しなかった。
サージで2倍までは許容されるが、インバーターの定格以上のものを使うとピー音とともに保護回路が働く。
定格出力での問題はなかったが、それほど余裕があるとも思えない。
キャンカー内でインバーターを使う場合、MAX電力で使う頻度はさほど多くはない。
それよりもテレビやパソコンの電源を取るなどの使い方の方が多く、使う電気量としては100W以下が圧倒的に多い。
そういう使い方をした場合に消費電力(変換効率が高い)が低くてファンも回らなく静かなものが使い易い。
今回はそういった見方で少しチェックしてみた。
2KWインバーターは、下の1KWインバーターの容量を単純に大きくしたもので、ヒートシンクも2倍近いものが使われている。
当然、出力容量が倍になるのだから当たり前の話。
ただ試してみたいのは、回るとうるさいファンが、小出力のときにどれくらいまで回らずにいられるか。
こちらは1KWインバーターの上ぶたを外した様子。
ヒートシンクが大きくなった分だけ、熱容量が大きいので1KWのものよりもファンの回りはじめは遅いはず。
気温が24℃でAC出力が260W(2.6A)では42分後にファンが回って4分後に停止してその繰り返し。
1KWインバーターは室内温度が24℃で、AC出力を260Wの負荷を掛けたら、
16分後にファンが回りだしてそれから4分後に停止した。
AC出力が300Wでは26分後にファンが回り出して4分後にファンは停止してその繰り返し。
この時のインバーターの効率は単純計算では 302W / 327W = 92.4% とかなり高効率。
AC出力が400Wでは、14分後にファンが回って3分後に停止する繰り返し。
この時のインバーターの効率は単純計算では 405Wh / 432Wh = 92.7% とかなり効率がいい。
効率がいいので熱として逃げる電力は 27Wh と少ない。
そこでインバーター本体を煙突効果として利用するために縦向きに設置。
横置きで400Wの出力では14分でファンは回り出したが、縦置きでは42分後と大きな差となった。
ヒートシンクの温度をチェック。
45℃でファンが回り出したが、センサー付近は50℃くらいだと思われる。
最後にノイズをチェック。
インバーターというとノイズ発生源というのが当たり前だが、これはノイズがかなり低く抑えられている。
インバーターの上にアンテナを設置してAC300W出力で放電中のノイズをスペアナでひろう。
波形で盛り上がっているのはラジオ放送波やテレビの電波。
AMラジオをインバーターから 1 mの距離に置いて少しノイズが入るくらいでかなり優秀。
FCC認証 (アメリカ合衆国の米国連邦通信委員会) を意識したものだと思われる。
この機種は出力周波数が60Hz固定だが、2KWのインバーターとしては本体もスリムなので設置しやすい。
接続ケーブルも8SQ相当を4本束ねているので軟らかく引き回しも楽である。
150~200W程度の出力であれば変換効率も93%近く、ファンも回らないので静かに使える。
1KWのインバーターよりも本体が60mm長いだけなので、1KWで不安であればこちらを選択したほうが良さそう。
強いて使い難さを上げれば、リモコンが使えないのでインバーター本体のスイッチを手の届く範囲に設置する必要があることくらい。
乗用車や軽キャンなど室内が狭い車に載せる大容量インバーターとしてはオススメ品だと思う。
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うーむ、もう買うしかないか。
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