衾炉(きんろ)は、炉上に、櫓(やぐら)をまうけ、衾(ふすま)をかけて火を入、身をあたたむ。
俗に、こたつと云。
是にあたれば、身をあたため過し、気ゆるまり、身おこたり、気を上(のぼ)せ、目をうれふ。
只(ただ)中年以上の人は、火をぬるくしてあたり、寒をふせぐべし。
足を出して箕踞(ききょ)すべからず。
わかき人は用る事なかれ。
わかき人は、厳寒の時、只(ただ)炉火に対し、又、たき火にあたるべし。
身をあたゝめ過すべからず。
・こたつに当たると、体を暖めすぎて、気が緩み、体はなまり、気が上せて目を悪くする。
・中年以上の人は、火を弱めにして暖まり、寒さを防いだ方が良い。
・足を投げ出してコタツから出して座ってはいけない。
・若い人はコタツを使う必要なし。
・若い人は、ものすごく寒い時だけ、暖炉に当たるか、焚き火に当たるのが良い。(現代では難しいですねぇ)
・体を暖めすぎないこと。
暖めすぎると、目を悪くする。というのは初めて聞きました。
・頭寒足熱
は目を守る意味もあるのですねぇ。
凡(およそ)衣をあつくき、あつき火にあたり、あつき湯に浴し、久しく浴し、熱物を食して、身をあたゝめ過せば、気外(ほか)にもれて、気へり、気のぼる。
是皆人の身に甚(はなはだ)害あり、いましむべし。
・一般的に厚着をして熱い火にあたり、熱いお風呂に長く入り、熱いものを食べたりして体を暖めすぎると気が外に漏れて、気が減り、のぼせてしまう。
・このようなことは皆、体にとても悪いのでやめましょう。
体を冷やすのも良くないですが、
・体を暖めすぎても良くない
のですね。
なんでもほどほどですね。
特に、
・のぼせる
ような感覚は要注意ですね。
・頭寒足熱
足元は暖かくして、頭は涼しいくらいがスッキリ。
あ〜、露天風呂に浸かりたくなってきました、笑
最後まで読んで頂いて有難うございます。
よろしければ下の応援クリックお願いします。