江藤きみえ『島々の宣教師 ボネ神父』、38
◆、告白
ボネ神父さまのことで、忘れることのできないもうひとつの思い出は、新田原に行って、はじめて告白したときのことでした。神父さまが、最後にご自分のひざを「パーン」とたたかれると、「よし、行け、ゆるすじゃ」といわれたのには、びっくりいたしました。それまでは、ほかの神父さまがたから、ていねいなことばを聞いておりましたので、いっそうおどろいたわけです。
しかし、しだいに回数を重ねてゆくうちに、その荒っぽいことばのなかには、あふれるような愛のこもっていることがわかりました。
◆、告白
ボネ神父さまのことで、忘れることのできないもうひとつの思い出は、新田原に行って、はじめて告白したときのことでした。神父さまが、最後にご自分のひざを「パーン」とたたかれると、「よし、行け、ゆるすじゃ」といわれたのには、びっくりいたしました。それまでは、ほかの神父さまがたから、ていねいなことばを聞いておりましたので、いっそうおどろいたわけです。
しかし、しだいに回数を重ねてゆくうちに、その荒っぽいことばのなかには、あふれるような愛のこもっていることがわかりました。