まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.1326 お地蔵様で道巡り・・・中ツ道編

2020-05-18 03:27:50 | みち
よろしくお願いします。






















さてさて、今回は中ツ道・・・おお~っ、一発変換できたぞ!!!!、上ツ道、下ツ道は普通に変換できたがこれまで「nakatsumichi」は「中ツ道」に一発変換できなかった、それが今回変換できたと言うことは、ここで何度も取り上げたからうちのパソコンも学習したと言うことか、と言うことで今回は中ツ道をお地蔵様で巡ってみようと思います。
これまで何度も書いた通り中ツ道は上ツ道、下ツ道と比べると知名度は低く、ルートがはっきりしていない部分も多い。奈良市内では県道754号線、平城京では東四坊大路に当たる道を南へと進んで、大和郡山市に入った所にある交差点で左へと分かれる道へと入る。その入口には橘街道と書かれた看板がある、奈良と明日香の橘寺を結ぶ道と言うことで橘を植えて活性化していこうと言う計画もあるのだが、沿道を走ってみてもイマイチ活性化された感じはしない。すぐに天理市に入りやがて近鉄前栽駅前の踏切を過ぎて、更に国道25号線を通り過ぎた所にあるのが妙観寺、寺院は集落の外れにあってひっそりとしている。境内には神社も同居していて寺社相まみえると言った感じ、宗教的にいいんでしょうかねえ~。ここには万葉歌碑があって、前に万葉歌碑巡り天理市編で取り上げたこともありました↓↓↓

「飛ぶ鳥 明日香の里を 置きて去なば 君があたりは 見えずかもあらむ」(元明天皇・巻1-78)

中ツ道は奈良と明日香を結ぶ道、天皇が明日香から奈良へと向かう途中のこの地で、過去の都があった地に思いを馳せて詠んだ歌だと言うことがうかがえるようです。











道はいくつかの集落を通り過ぎて田原本町へと入りやがて大和川の流れへと差し掛かる、橋を渡ると分かれ道、その場所にもお地蔵様のお堂が立っていて、旅人の安全を見守ってくれている。この分岐点、左側の大和川沿いの道は東南の方向へと傾いていて桜井市へと続いている・・・この道についてはまた別枠で取り上げることとなります・・・、となると中ツ道は右側に分かれている道か。そちらの方へと入って行くと写真4枚目にある神社の参道の前を通り過ぎて、目の前の風景が開けてくる、正面には大和三山、西の方には二上山の姿が見ることができる、さあ、いよいよ明日香へ向けて一直線、と行きたいところだが真っ直ぐに伸びている道はなく、この辺りは右折左折を繰り返して前へと進んで行かなければならない、もうどの道が中ツ道か分からなくなってしまっている。











自分(一人称)が中ツ道の目印にしているのが県道14号線にあるコンビニ、しかしこの前の交差点を過ぎても道は途中で折れなければならないので、実際の中ツ道はもうどこがどこなのだか分からないままで前へ進んで行かなければならない。次に目印にしているのが写真下5枚にある東竹田の町並、この町並とその中にある神社については、これも万葉歌碑巡りの項で取り上げたことがありました↓↓↓

「うち渡す 竹田の原に 鳴く鶴の 間なく時なし 我が恋ふらくは」(大伴坂上郎女・巻4-760)

佐保の地にいる娘を思って母親が詠んだ歌と言うことだが、上で紹介した歌も奈良と明日香の距離を思ってのもの。昔から奈良と明日香の最短距離の道として利用されていたと思われている中ツ道には似たニュアンスの歌が2つ、歌碑となって残されている。自分(一人称)が藤原京や明日香村へ行く時に利用する最短距離の道、往時のこの道を通った人の心には、昔の都の名残や、遠くに置いてきた人を思う心が錯綜していたのだろうか・・・、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました。             まちみち