まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

第11回 桜井のみち

2015-01-16 09:36:12 | みち
おはようございます。今回は近場、桜井の道をいろいろと走ってみます。奈良の中でも地味な所ですが、自転車でちょっと走ろか~と言う時にはちょうどいい場所なのです。

桜井へのアプローチは上ツ道か中ツ道、今回は途中まで中ツ道を行くことにします。県道754号線上三橋交差点から南へ向かう細い道に入る。すぐに井戸野町の町並み、この辺りではこの道を『橘街道』と称して看板も立っているがイマイチ浸透していない感じ。そのまままっすぐ南へ、名阪、近鉄天理線を越えて井戸堂町、この辺りも街道のの雰囲気が残っている所がある。


(橘街道の看板)

すぐにT字に分かれる分岐点あありそこを右に曲がり中ツ道とはここでお別れ、さらに右折左折を繰り返し県道51号線を柳本方面へ東に向けて走る。ちなみにさっきまで走っていた道も県道51号線で通称天理環状線という名前が付けられている。そしてこの付近一帯、田園風景が広がる場所だが、戦時中はここが柳本飛行場があった場所とされている。奈良に飛行場があったなんて・・・信じられませんねえ。

JR万葉まほろば線(桜井線)の西側を走り纏向古墳群にたどり着く。纏向遺跡を中心にしたこの地域はご存知邪馬台国があったとされる所。奈良県民としては邪馬台国畿内説は絶対に譲れないところ。JR巻向駅の手前で右折して国道169号線の下をくぐる。ここはもう上ツ道、そして目の前には巨大な古墳、箸墓古墳が現れる。ドラマ『鹿男あおによし』のロケ地にもなった所です。


(纏向古墳群付近、遠くに二上山が見えます)

そして箸墓の一角の交差点を左折してJR桜井線の踏切を渡りホケノ山古墳を通り過ぎ、茅原の集落の中を走る。途中には茅原大墓古墳というきれいな丸い形の古墳に出会う。この集落を過ぎるとJR線が間近に接近して右手には三輪神社の大鳥居、左手には三輪神社の御神体である三輪山が見えてくる。JR三輪駅の横の踏切を渡って上ツ道に戻り、三輪の古い町並みの中を走る。なかなかいい雰囲気の通りである。三輪と言うと『三輪素麺』自分(一人称)は食には興味はないので構わずスルー、先へ進みましょう。



(茅原付近)

再びJR線を越えて東へ向かう。途中街道っぽい雰囲気の残る細い道に入る。この道自体は短い区間ですぐに元の道に戻るが、途中に古代の市場であるつばいち(海石瑠市※)跡があり、その近くの曲がり角が山の辺の道への入口である。山の辺の道は自転車にとっては優しくない道、走りたいとも思いません。
やがて中和幹線を越え国道165号線慈恩寺の交差点、ここをまっすぐ進みすぐに初瀬街道との追分に差し掛かる。民家の前には無残に折れた石の道標、左に行くと長谷寺、榛原方面へ、今回は右へ行ってみましょう。橋を渡り近鉄大阪線の下をくぐると宇陀ヶ辻の交差点、大きな道標が立っています。ここを左に細い道へ入って行きましょう。

ここから少し道がややこしく間違えそうにもなるが、国道166号線と並行するように古い町並みの続く道を走る。ここが忍坂街道である。国道166号線に合流する地点には道標も立っている。ここから大宇陀へは左に曲がって長い坂道を上っていくことになるが、今回は右に曲がり再び宇陀ヶ辻に戻ることにする。



(忍阪街道)

今度はさっき走った方向とは逆の道を行く。この道が横大路で八木、大和高田を過ぎて當麻町の竹内まで続いている。かすかに街道の雰囲気のある道を行くとアーケードの商店街に入る。昔は活気のあった場所だったと記憶しているが今はなんと寂れたこと・・・これも時代の波なのか。近年その商店街の寂れ具合とは反比例するようにきれいになったJR桜井駅に到着。今回の旅はここで終わりです。    まちみち


※瑠は誤字、正しくは木へんに留、変換できませんでした。

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