まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.1211 万葉歌碑巡り、真夏の明石編(2)

2019-10-21 10:34:43 | 万葉
おはようございます。













真夏の明石市万葉歌碑巡り、夏の甲子園を旅のお供に明石市内の中心地へとやって来ました。次に目指す上の丸弥生公園はどこだ?・・・って結構急な上り坂を行った先、調子の悪い相棒君にきつい上りは厳しい感じだが緩く緩くいたわるように上っていき公園へとたどり着く。歌碑はどこにあるんや?・・・と思ったらつまずきそうになった倒れた石碑みたいなのに歌が刻まれている、これが万葉歌碑か・・・↓↓↓

「我が背子が 捧げて持てる ほほがしは あたかも似るか 青き蓋」(恵行・巻19-4204)

前回巡った公園にあった歌碑もその地にと言うよりは季節の植物に関係する歌だった、ここでは碑にあるように夏の歳時記園として「ほほがし」・・・朴の木・・・と言う名の葉が織物の傘のようだと詠っている。
上の丸弥生公園からは市内中心部へは下りずに明石公園の中を突っ切って明石川へと至る、ここの河岸には3つの歌碑が並んでいるが川沿いの道からだと文字が判別しにくい、カメラは望遠にすると白飛びしてしまうので使えない。とりあえず川岸に下りて近づいて写真に撮ったのは1つだけ↓↓↓

「明石潟 潮干の道を 明日よりは 下笑ましけむ 家近づけば」(山部赤人・巻6-941)

この歌碑を含めて3つとも明石を詠んだ歌だった、しかしここから先は巡る歌碑はほとんどが季節の植物を詠んだものとなっていきます。






















「妹が見し 楝の花は 散りぬべし 我が泣く涙 いまだ干なくに」(山上憶良・巻5-798)
「君が行き 日長くなりぬ 山たづの 迎へを行かむ 待つには待たじ」(衣通王・巻2-90)
「紅は うつろふものぞ 橡の なれにし衣に なほしかめやも」(大伴家持・巻18-4109)


新幹線新明石駅から山陽電鉄藤江駅方面、更に東二見駅付近へ、この辺りも細かく刻んで行く感じで歌碑がある公園を巡って行く、その公園もどこもが付近の住民のための憩いの場の普通の公園ばかり。こう言った走りの前には予習をしておくのだが、今回の場合は巡る公園があまりにも小さいため、それと巡る範囲も結構広かったのでなかなか地図サイトで探しきることができなかった。上の写真にある歌碑はほとんどがそんな名も知られない公園にあるもの、季節の植物に関する歌の碑ばかり、炎天下の下で探すのはなかなか大変だった、集中力もほとんど途切れてしまった感じ。耳に入ってくる夏の甲子園、近江vs東海大相模の試合もエラーの連続で好試合を期待したのが凡戦となってしまった感じ、テンションも急激に下がり気味になってきた・・・、とりあえずこのエリアで見つけた歌碑の中で3つだけ上に記しておきましたので、その内容は各自で調べてみてください。










とりあえず明石市内歌碑巡りは一旦中断して、この後はJR土山駅を北へと進んで稲美町へ、ここにも万葉歌碑がたくさんあるとのことだが、その模様についてはこのブログの左側に出ているフォトチャンネルにて先行公開、本文については別枠でのお送りとしておきましょう。稲美町から一旦神戸市に入りそこから明石市の北部へと差し掛かる、稲美町を走っている時は左程感じなかったが結構高台を走っていたらしく明石市に入ると下り坂が続く、この辺りではもう地図サイトを開くのも面倒になってきたので勘に頼って走るだけ、どこを走っているのかほとんど分からない状態になってきた、とにかく時折見かける道標を頼りに進んで行くだけだ。しばらく走っていると走りの前に予習した時によく見た地名の町に入った、もしかしたらここで歌碑を見つけられるかと思ったら、偶然な感じで高丘ジンチョウゲ公園へとたどり着いた↓↓↓

「昼は咲き 夜は恋ひ寝る 合歓木の花 君のみ見めや 戯奴さへに見よ」(紀女郎・巻8-1461)

歌にあるのは合歓の木、沈丁花ではないんだ、作者の紀女郎が年下の大伴家持に合歓の木をいっしょに見ようと誘っている歌と言うことだがちょっと裏読みすると・・・まあこれも一種の恋愛表現なのかも。そんなわけでちょっとちぐはぐになってしまった明石市万葉歌碑巡り、たくさんの宿題を残してしまうことになりました、残りの歌碑についてもまたいずれは訪れてみようと思っています。稲美町での歌碑巡りは次回に続くと言うことで、今回もご覧いただきましてどうもありがとうございました。             まちみち


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