湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

いつもの空にもどるまで

2018-09-01 09:14:24 | ポエム
雲が
壊れた電球のよう


耳をつん裂く音で
時折そのチカラを見せつける


窓ガラスに
そっと頬をすり寄せてみたの


斜めに走るヒカリ


私はそんなことでは
びくともしないはずなのに


窓ガラスの雨は
流れに流れて
すり寄せた頬から
悲しげに
涙がこぼれ落ちて
霞んでいくみたい



泣いてなんてない


だけど
もしかして
私は泣いてる?


頬には
ガラス分子から
冷たさが伝わるの


そうしてじっと
窓ガラスを抱きしめてる


今はこうしたまま


ピッタリと頬をすり寄せたまま


代わりに泣いてくれているのなら


その冷たさが
あたたかさに変わるまで
しばらく
このまま


壊れた電球みたいな空が
いつもの空に戻るまで‥







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