湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

遠雷の隙間を彼女が登って行く

2021-07-10 20:56:00 | コラム

遠雷か、、、。

遠くでなっているだろう轟音

かすかに

光るか光らないか、いや光ってる



彼女の魂が

何かを告げるように

雲の隙間に光を当てて

登っていくのか



みんなを驚かせてはいけない

かと言って

誰にも告げずに行くのは悲しすぎて


もう少し生きたかったんだよーって

小さな唸り声を

かすかな轟きに変えて


空高く登っていったのでしょう




とても歌の上手な
声の綺麗な彼女だった

純真無垢のまま
空に帰っていったよ


彼女がドライブに行きたいと言う
私はどこがいいかと行き場所をさがしまわる

彼女は幸せそうに喜ぶ
私はその彼女を見ているだけで
この上なく幸せだった


どこかよいカフェがないかな 
どこか美味しいイタリアンはないかな


そこに巡り合ったとき
そこに彼女を連れていきたいと
いつも思っていた







もう、その笑顔も見れない
もう、その声も聞けない


私をニックネームで呼ぶ彼女は
妹のようで可愛かった


今日の遠雷の中

彼女は空に登っていった



誰かが可哀想にって言っていた
誰かが、何のために生まれてきたんだろうって言っていた


彼女は家族や私や仲間に会いに
生まれてきたんじゃん!!


青春もあった
友情もあった


病気が彼女を悩ましていたとしても
一生懸命頑張っていたじゃない

それを可哀想だなんて
どうして生まれてきたのなんて

なんて傲慢なこと

人より短い彼女の人生を
単に人の偏った想いだけで
決めてはいけないのだと思う


人並み以上の苦悩も沢山あったけど
確かに幸せな瞬間も沢山あったよね


一生懸命に
真っ直ぐに
その時まで頑張ったんだよ


突然のことで誰もが動揺したけれど
今は安らかにゆっくりね

大好きなお母さんのところにいける
もう、あなたは自由だよ


ただ私の胸の中に
今日みたいな遠雷が
これから時折
鳴り響いてくるのだと思う



【アメイジング・グレイス 和訳】

驚くべき恵み

なんと甘美な響きだろう

私のように悲惨な者を救って下さった
かつては迷ったが、

今は見つけられ、
かつては盲目であったが、今は見える

神の恵みが私の心に恐れることを教え、そして、これらの恵みが恐れから私を解放した
どれほどすばらしい恵みが現れただろうか、
私が最初に信じた時に

多くの危険、苦しみと誘惑を乗り越え、
私はすでに辿り着いた
この恵みが、ここまで私を無事に導いてくださった
だから、恵みが私を家に導くだろう

神は私に良い事を約束して下さった
彼の言葉は私の希望の保障である
彼は私の盾と分け前になって下さる
私の命が続く限り

そう、この体と心が滅び、
私の死ぬべき命が終わる時、
私は、来世で得るものがある
それは、喜びと平和の命である

地上はまもなく雪のように白くなり、
太陽は光を失うだろう
しかし、私を御許に召して下さった神は、
永遠に私のものになる

——————————————-


そうだね

『来世で得るものがある

それは、私の喜びと平和の命である』


来世で会おうね、それまでバイバイ








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