湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

去年のことだけど。

2025-01-17 09:21:00 | コラム
2017年の12月に父を亡くし
2018年の1月に母を亡くした。

28日間で2人が逝ったことが
自分の中で長い長いトラウマみたいに
その前後の何とも言えない季節の匂い感だったり、体が覚えているのか(たぶん)
毎年、その時期は、どんよりとした気持ちが抜けきれてなかった。

『日にち薬』と人は言う
同じ気持ちをずーと持ち続けていくわけでないと。

自分の中で、おかしな現象に立ち向かう。
気持ちがどんよりすることから逃れたい。
しかし、あの2人の最期を覚えていなくちゃいけない、いや、覚えていたい。
両者拮抗のまま、両親の7回忌を執り行い、その時期を、娘の『里帰り出産』での、新しい命との対面と、その忙しさで、上塗りしたら、少しは薄まった気がした。

たしかに、、、

しかし、季節はめぐる

あの2人を忘れてしまうわけにはいかず、どんよりとした気持ちを振り払うには、、、

『そうだ!行きたいところに行こう』

10年ほど前に訪れた、山口県の角島
その景色が素晴らしすぎて
その近くのリゾートホテルに、いつか泊まってやるぞ!と、思ったこと。

じゃらんの旅のweb版から
ライブキッチンリニューアルにおいて、割引の文字を発見!

これは、息子ファミリーを誘って行くしかない。
足は息子達の車を使おう
わたしはホテルの予約と飛行機の手配
そして、福岡空港を継いで新幹線で山口へ。

1番最初のミラクルは
飛行機に乗った時だった
閉所恐怖症の私は、飛行機が苦手
必ず窓際で小さくなって、心臓の鼓動が乱れぬよう〜
いわば、決死の面持ち

けれど目の前に広がる雲海は好き
ひとときの安らぎ

そこに飛び込んできたのは、
ブロッケン現象と呼ばれるもの
ある人は、これを見たら幸運だと言う




雲と太陽のイタズラか
シャボン玉の中に、飛行機が映り込む
何度も飛行機に乗っているが、初めて拝ませて頂いた。

そして、福岡空港から博多駅へ移動
博多駅から山口の厚狭(あさ)へ新幹線を待つ間、プラットフォームに。

さぁーっと、艶やかな色で
目の前を通り過ぎて行く車体

『ドクターイエローだ!』




目の前で、ドクターイエローが停車

わぉ!
ドクターイエローに出会うと、幸運になる、、と、人は言う(笑)

実は、この反対
帰りの厚狭(あさ)駅から博多駅に戻る時は、キティ新幹線だった




おまけに、そのまた帰りの福岡空港から乗った飛行機は、ポケモンジェットだった






で、本来の目的の地『角島大橋』は








少し曇り空が残念
晴れていれば、真っ青な角島ブルーと呼ばれる海の色!
車のCMによく使われているんだとか。
なかなか、公道の中央で写真は撮れるものじゃない。
何故か、人も車も数分途絶えた。
シャッターチャンス到来だった。

そして、10年間憧れていたホテル
『西長門リゾートホテル』

部屋にはいると、海に面した正面の窓、いや壁が一面のガラス張り






ずーと眺めていたい風景
西側からやってくる波と東側からやってくる波が角島と、橋の橋脚あたりで混ざり合う
時間によって、その渦や白波がせめぎあい、そして穏やかに、ホテルのプライベートビーチに辿り着く






雲の間から夕陽の『天国からの階段』
これまた幸運だとか、願いが叶うとか。
わたしは、息子ファミリーの健康を願う
この場に立てたことを感謝した。


ホテル自体は、そんな新しくなくが
その敷地の広さは圧倒的

ライブキッチンになって、夕食も朝食もビッフェで美味しいが、
いかんせん、忙しない(笑)

食べ終わる頃に
ライトアップされた外にやっと目がいく感じ。
(食べるのに必死だったもので)

カニとエビのフェアだったが、やはり、お刺身が美味しかったなぁ。

広大な敷地に、これだけの眺望と露天風呂
今どき、維持していくのは大変なことだろうと、大人の思いが顔を出す。
どうか、長くホテルとして、この場に君臨していて下さい(^人^)


そして、次の日は、門司港に寄り
寄港してる護衛艦や、水素でのエネルギーだけで走る試運転中の船と遭遇(これまた、珍しいそうな)





カブトムシみたいw

だけれど、圧巻だったのは『門司駅』




高倉健さんがひょっこり出て来そうな。
映画のセットではないですよ。
現役に使われている駅
本当の終着駅(反対に全線の始発駅と言うことだ)

ガイドのおじさんが、高倉健さんの映画を説明してくれて、小倉生まれの健さんの話や、こ自分の話をしてくださった。
すると、うちの家人と同じ会社に在籍されていた人だった。
家人は意気投合www

しかし、ここ門司港、もしくは、その周辺は、レトロな雰囲気でよいが、韓国語と中国語が混ざり合い、私達が異国の人のようだった。




そうして、息子の嫁さんのご実家で、長々と会食、おしゃべりに時間を忘れ、慌てて帰り支度の私達

楽しい旅だった

思い立って
快く息子達、孫が迎えてくれて
最後の見送りには、大泣きされて、、。

幸せなこと。

胸に留めた気持ち

最初に旅を決めた思い

混ざり合って、溶け合って
いつの間にか、
どんよりとした感覚は消えていた。

何事も薄れて行く気持ちに寂しさも覚える時もある。
けれど、時間の流れは確実に存在する。

忘れたくないものだけ残してあれば、こころに居る人達は
きっと、許してくれるはずだ

新しい思い出も増えて行く
幼い子供達への願いも、この胸に宿っている。

積み重ね、圧縮されて
化石みたいになっても、必ず残るもの、残したいものは、この胸に存在し続けていく。
余計なものは、削ぎ落とされても、
跡形は残って行く。

そうした、去年の話
遅まきながら。

また、今年
思いをどれだけ膨らませ、圧縮したりして、心地よい思い集めをしょう

今年は、ここのブログにも
もう少し書いてみようと思う


お付き合い願えれば幸いに存じますm(_ _)m











  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1.15 小正月

2025-01-15 16:56:00 | コラム
わたしは、何千倍と言われる、稼働率日本一の国民宿舎の冬季期間のうち、大晦日から元旦の一泊を抽選で当てた。



『鵜の岬 国民宿舎』


息子ファミリーの帰省に合わせての応募で、今どき往復ハガキでの抽選とは。
地元の新聞社も読んで、市役所の一画で、厳正なる抽選をしたらしい(笑)

ハガキを出したのは、まだ暑い頃 
当選が来たのが、11月だったか。

温泉に浸かりながらの
マジの初日の出と遭遇
感動ものでした。
美味しい夕食と、朝の樽酒、つきたて餅(樽割りと餅つき大会があったそうだ)←わたしは♨️にいたが、朝食時、振る舞い酒と、お餅が回ってきた。
なんとも、お正月らしい雰囲気
女性スタッフは、皆さん、お着物でした。




どうせここまで来たのだからと
日本大三名瀑『袋田の滝』へ






川沿いを歩いて滝にたどり着くが
その川も、ところどころ凍りついて、滝も、三分の一程度凍っていた。
完全氷結すれば、クライマー達が登りに来るそうで。
それでも、なかなか昔のように完全氷結には、ならないと、お昼に寄った、お蕎麦屋の店主が言っておりました。

まして、このお正月のお天気の良いこと。
まぁ、だから、私たちも、ノーマルタイヤで、山の中を走ってこれたのだけどね。


空港、バス、公園、カフェ、駅舎、水族館、博物館に凧揚げと
盛りだくさんで、子供達と遊んだ12日間は、あっという間。

楽しい年末年始を送らせて頂きました。

書ききれないほど
色んなハッピーがくっついてきた12間

寝具類や部屋の掃除をぼちぼち片付けたら、もう1月15日の小正月




遅くなりましたが
ゆっくりと、年が明けた感覚

気づけばイチゴの日




だけど、まわりでは、インフルエンザの嵐

色々と気をつけたい事項に挟まれつつも、また、慎まやかで、穏やかな日々が送れますように。

昨年の12月初めも、思い立って
旅行に行けば、なんだかんだのミラクル続き。
わたしって、持っていたのかしら?

そのお話は、また次にでも。





  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする