夢で母と会う
口元は動かなくとも
テレパシーのように伝わる言葉
元気そうな姿
にこやかに目の前に座っていた
もう目は見えるの?
もう耳は大丈夫なの?
いつからそこに
座っているのか分からないけど
たしかに母がいた
その姿を見ただけで
嬉しかった
あの時から
夢で見かけることはあったけど
目の前にいたのは初めてだった
『自由に生きなさい』
『どうやって、自由に生きるのか、分からないの』
『色んなものを背負いすぎたから、分からなくなったのかー。だけどね、自分の思うままに、もう生きていいんだよ』
『わたし、不器用なとこあるから
どうしていいか、分からないの』
母が、ニコッと
微笑んだと思ったら
次にはその姿は消えていた
嬉しかったのか
悲しかったのか
涙がとめどなく
真夜中に声を出して泣いていた
母の遺品を叔母に送り届けた日の夜のこと
にこやかな母の顔
思い出せば私の涙顔
口元は動かなくとも
テレパシーのように伝わる言葉
元気そうな姿
にこやかに目の前に座っていた
もう目は見えるの?
もう耳は大丈夫なの?
いつからそこに
座っているのか分からないけど
たしかに母がいた
その姿を見ただけで
嬉しかった
あの時から
夢で見かけることはあったけど
目の前にいたのは初めてだった
『自由に生きなさい』
『どうやって、自由に生きるのか、分からないの』
『色んなものを背負いすぎたから、分からなくなったのかー。だけどね、自分の思うままに、もう生きていいんだよ』
『わたし、不器用なとこあるから
どうしていいか、分からないの』
母が、ニコッと
微笑んだと思ったら
次にはその姿は消えていた
嬉しかったのか
悲しかったのか
涙がとめどなく
真夜中に声を出して泣いていた
母の遺品を叔母に送り届けた日の夜のこと
にこやかな母の顔
思い出せば私の涙顔