大陸旅遊倶楽部的日記

三国志・水滸伝・史記の旅と中国茶のほかモロモロ…

双橋清音

2020年11月08日 | 中国の旅

白龍洞前の山道を降って行くと、
黒水と白水の合流する「双橋清音」に到る。
双橋は黒水と白水を跨ぐ二つの橋、
清音は水の流れる音をさす。

階段を下りて橋を渡ると接王亭。
接王亭に向かって左側が双橋清音、
右側に行った奥が清音閣。

▼接王亭

黒水と白水が合流し
清らかな流れとなって山を下っていく。
透き通った青い水は九寨溝のよう。

▼双橋の間に有る牛心亭から見る川の流れ

▼双橋清音 中央左寄りの亭が牛心亭


白龍洞

2020年11月07日 | 中国の旅

入山料(2日間有効)   160元
雷洞坪バス往復     90元
金頂ロープウェイ往復  120元
万年寺バス往復     40元
万年寺ロープウェイ上り 65元

峨眉山の諸経費は締めて475元。
これ以外に各寺の入場料10元程度必要。
…楽に観光しようとするとそれなりに
かかる(笑)。

▼峨眉山の入場券
赤枠部分に名前とパスポートNo.が記載されている。

万年寺参道の階段を下り、
更にその先を下って白龍寺方面へ。
階段の途中にアーチ型のゲートが現れる。

ゲートをくぐって振り返ると脇に
大峨楼という石碑が建っていた。
峨は山が険しく高い様子らしい。
夏に行った武夷山にもこんな雰囲気の
ところがあったっけ。

山はやっぱり上りの方がいい景色が見られる。

泰山然り、武夷山も然り、中国の山道は
石段で整備されている。

途中ある売店も、昔から有る風情で趣がある。

程なく白龍洞(白龍寺)に到着。

伝説では、白龍洞は
白蛇伝の白娘子が修行した処
ということになっている。

白龍寺は前後二殿からなる。
前殿は正殿で「西方三聖」という仏像を
安置しているので三聖殿という。

後殿は大雄宝殿で、華厳三聖、薬師仏、
観音、地蔵を祭っている。

寺の後ろにはかつて、
上、下白龍洞があったが
現在は落石等で入口が埋まっているそうだ。


万年寺

2020年11月02日 | 中国の旅

ロープウェイを下りて少し行くと、道沿いに売店
向かって右に上り階段、左に下り階段が現れる。

右側、階段を登ると万年寺らしい。

万年寺山門まではかなり長い階段を登る。
…ロープウェイで楽して来たから元気だけど。

▼万年寺山門

▼万年寺山門の扁額

山門を入って階段を上がると弥勒宝殿。

万年寺は峨眉山八大寺院の一つで
漢代の薬草採りの蒲公が仏を拝んでいた処が
その始まりと伝えられている。
寺の創建は東晋の隆安五年(401)で当時の名は
普賢寺といったそうだ。
唐代は白水寺、宋代は白水普賢寺と
修復される毎に改称されて、
明代には神宗賜額の「聖寿万年寺」から
万年寺になった。

▼弥勒宝殿

元は七重の殿宇がある広大な伽藍群だったが
興廃を繰り返し、1946年の大火で明代の無梁磚殿を
残して焼失。
現存の二重の殿宇は1954年に再建されたもので、
山門、弥勒宝殿、観音殿、般若堂、毘盧殿、無梁磚殿、
峨峨宝殿、大雄宝殿、鐘鼓楼、行願殿がある。

▼弥勒宝殿内の弥勒さま

▼無梁磚殿の参道には象が並んでる

1946年の大火で焼け残った無梁磚殿。

▼無梁磚殿

無梁磚殿内には、普賢菩薩像が安置されている。
高さ7.4m。宋代の事、四川の官吏が峨眉山に
普賢菩薩が姿を現していると何度も上奏した為
信仰厚かった皇帝が、白象に乗った普賢菩薩像を
鋳造するよう命じたそうだ。

▼無梁磚殿内の普賢菩薩


万年寺へ

2020年11月01日 | 中国の旅

翌朝、峨眉山大酒店の対面、景区路二段を挟んだ
南側にある峨眉山旅游客運中心(バスセンター)から
峨眉山中腹の万年寺バスターミナルへ。

▼峨眉山旅游客運中心

バスセンターからは雷洞坪、万年寺行きの観光バス
及び他都市への長距離バスが発着している。

昨日買った峨眉山の入山チケットを出して
万年寺往復(中山段往返)のバスチケットを追加。
バスセンター→万年寺/五顕崗→バスセンターと
峨眉山の中腹ルートを往復できる。40元。

山頂往復(全山段往返)だと90元。
バスセンター→雷洞坪→零公里→万年寺/五顕崗
→バスセンターと山頂へ行ってから
中腹を回って戻れる。
昨日峨眉山駅から乗ったルートと同じ。
価格も同じ。

8時半に出発したバスは五顕崗を経由して
9時過ぎに万年寺バスターミナルに到着。

▼万年寺バスターミナル(駐車場)

万年寺方面へはここからロープウェイが出ている。

▼万年寺バスターミナルからの登山口

万年寺行きロープウェイは上り65元で
所要時間約10分。
時間に余裕があれば登山口から徒歩で登りたい。

途中、鹿が居た!!と思ったら、作り物だった。
ビックサンダーマウンテンか(笑) !!


報国寺

2020年10月26日 | 中国の旅

伏虎寺から歩いて報国寺へ戻る。
報国寺は全国重点寺院。
重点寺院とは中国国務院が歴史が有ると認めた寺。

一山亭広場や駐車場に至近な為か、
重点寺院だからか、団体がわんさか押しかける。
入場券を買おうと列に並んでいたら、
団体ツアーのガイド二人に横入りされた。
36枚、42枚…券売りのお姉さんも数えるのが大変。
毎日の事だろうから、別に窓口を作るべきでは…。

ブルーのウインドブレーカーは団体客。

報国寺は明の万暦年間(1573—1619)の創建で
元の名は会宗堂で伏虎寺の川を挟んだ対岸に
あったそうだ。元は道観だったのね。
清の初めに現在の位置に移設されたらしい。
現在、峨眉山仏教教会の所在地で峨眉山仏教活動の
中心地だそうだ。
…百度でも説明が短かい(笑)。

佇まいは趣が有るけど観光客多し。

▼どう見てもスティッチ。モデルか(笑)?


伏虎寺 その2

2020年10月25日 | 中国の旅

伏虎寺は山門を入ると枢軸線上に、弥勒殿、菩提殿、
大雄宝殿、五百羅漢堂と続く。
階段をどんどん上がって行く感じ。

▼大雄宝殿

一番奥まった五百羅漢堂内には、羅漢像が五百体
安置されているらしい。
内部は撮影禁止だったが、あまり魅力的でない
羅漢さんが五百体は居そうな感じだった。

▼五百羅漢堂

▼四川省のお獅子はこんな感じで四角い顔してる。

境内の建物は昔のまま修復されていないので
とても趣のある佇まい。
都市部の歴史ある寺は整備されてしまっている
ので往時の面影もないから、こういうところは
落ち着く。
80年代の寺はどこへ行ってもこんな感じだった。

11月末だからか、伏虎寺は本当に観光客の姿なし。
団体客のルートに入っていないからかな。
帰って来てから判ったことだが、ここは尼寺らしい。
(百度の観光情報を参照した。)

弥勒殿に戻って天井を見上げて見たら
穴が開いていた。瓦はどうしたのかな。
雨漏り大変そう…。

軒のちょっと上あたりは明かりとりの
窓なのか、穴なのか区別がつかず(笑)。

チベット仏教のお坊さん達も観光中。
丁度山門を出て階段を下りていた。

若いお坊さんはスマホで記念撮影していた。
仏像前で番をしているお坊さんも、以前は
読書をしていたが、最近はスマホを見ている。
時代だなぁ、とつくづく思う。


伏虎寺 その1

2020年10月08日 | 中国の旅


▲一山亭広場と広場の壁面に造られた塑像▼

峨眉山最大の伽藍の一つ伏虎寺は、
一山亭広場から虎渓(こけい)沿いに約2km、
布金林(ふきんりん)と呼ばれる林の中にある。
峨眉山の山門にあたる伽藍。

虎渓を渡る虎浴橋は屋根のついた橋で
伏虎寺の観光スポットの一つ。

▼虎浴橋

途中、果物やきのこを売る地元民が居た。

▼伏虎寺の牌坊

石段を上がると伏虎寺の山門がある。
入場料6元。

▼山門前のお獅子

「峨眉山志」によれば、伏虎寺は
晋代(265〜420年)の心庵和尚の庵に始まり、
虎が伏したように見える伏虎山の麓にある為、
その名がついた。
唐代になると雲安禅師に再建され、
その後規模が拡張される。
明末清初の戦乱で荒廃したが、順治年間に
貫之禅師を始めとした僧たちが修繕し、
約20年かけて「虎渓禅林」を復元したそうだ。


▲弥勒殿の四天王▼

▼弥勒さま


峨眉山大酒店

2020年09月25日 | 中国の旅

接引殿から雷洞坪の道はすっかり踏み固められて
アイスバーンのようだった。
下りの面々はあちこちで転んでいる。
用心してゆっくり歩いたが、私も二度滑った(笑)。

▼リス出没

バスで下ると山は初秋の風情。
13時に雷洞坪を出たバスは14時に中腹の
万年寺バスターミナルに着いた。
万年寺で下りてそのまま徒歩で山を降ろうかと
思っていたが、時間が遅いので明日に回す。

バスは五顕崗バスターミナル経由で14:30に
報国寺近くの旅行センター(旅游中心)に着いた。
旅行センター〜万年寺間は約30分。

▼峨眉山大酒店

この日は景区路二段沿いの峨眉山大酒店を予約した。
道を挟んだ斜め前に長距離バスセンターがあり、
報国寺にも近いので便利。

ダブルルーム、朝食付き一泊6000円弱。

▼景区路二段の対面にある長距離バスセンター


下山

2020年09月23日 | 中国の旅

金頂周辺の景色が見たくて、強風の中凍えながら
30分ほど待ってみたが、霧は一向に晴れず。
寒さに負けて下山する。

▼高所恐怖症には酷な階段のはずが…
 霧のおかげで怖くない(笑)

▼多分ここも千尋の谷

象に守られた階段を下り

食堂街にさしかかった頃には太陽が出始めた。
…帰ると決めると晴れるのね。

来た時は往復式ロープウェイという
数十人乗れる巨大なゴンドラだったが
帰り道、標識をたどって着いたのは
循環ロープウェイという名称で
四人乗りだった。

晴れつつある霧の中を下山する。
もう少し山頂で粘れば良かったかな?


華藏寺と金頂

2020年09月22日 | 中国の旅

十方普賢の後ろには華藏寺の大雄殿。

中国人は仏教信者が多いのか、どこのお寺でも
熱心に参拝している人を見る。

大雄宝殿から更に階段を上がると
「金頂」の扁額がかかる金殿。
ここが金頂で一番高い所のよう。

▼金殿にも参拝者

峨眉山の山頂の一つ、金頂は3077m。
風が強く、屋根の走獣も凍り付く寒さ。


十方普賢

2020年09月21日 | 中国の旅

ロープウェイで上がって行くと、濃霧で先が見えない。
3000mを越える山なので霧なのか雲なのか…。

ロープウェイを降りても金頂へ向かって上がって行く。
食堂街や金頂飯店の脇を抜けて、朝拝大道へ。
途中、景観台があっが濃霧で先は見えず。
参道の最後は幅広の階段だった。
金頂周辺はいろいろと工事中。
濃霧のお陰で、まだ趣はあるかな。

階段の両脇には象が並んでいた。
流石は普賢菩薩の修行場。

階段を登りきると、そこには十方普賢と呼ばれる
巨大な十一面観音が現れた。

説明を見ると「十方」は普賢の十大行願と
東南、南、西、北、東南、南西、東北、西北、
上、下の十の方角を現しているそうだ。
普賢の十大行願は調べたけど判らなかった(笑)。

▼風が強いので時々霧が晴れて薄日が差す

▼十方普賢前の獅子
 寒さに耐えてる感が半端ない

▼十方普賢脇に1列に並んだ象


雷洞坪

2020年09月20日 | 中国の旅

高鉄の峨眉山駅から雷洞坪(らいどうへい)までは
直行バスで2時間ほどらしい。

………遠いなぁ

箱根のような山道を走り50分ほどで一度トイレ休憩。
その後、だいぶ上がってきたな~と思っていたら
突然雪景色になってビックリ。

雷洞坪バスターミナル(駐車場)へは約1時間50分で到着。

バスは雷洞坪止まりなので、ここからロープウェイ
乗り場のある接引殿まで徒歩で上がる。
既に2500m近いので少し足が重い。
酸素足りないんだなぁ。

目の前の一団が着ている赤いコートは沿道で
レンタルされているもの。
何の用意も無く上がって来て、雪に驚いても
レンタル用品で事足りる。

峰の間から見える下界に雪は無い。

まだ新雪なので滑らないけど、我々が踏み固めた後、
帰り道は滑りそう。しかも降りだし…。
雪対策として日本で靴の上から被せるスパイク
(Amazonで980円)を買ったが、思いの外重量があった
ので置いて来てしまった。
峨眉山に雪が降ってないかもしれないし…。
あれを持ってくれば良かったと後悔する。

景色を見ながら階段を上がること20分。
ロープウェイ乗り場のある接引殿に到着。

金頂へのロープウェイは上りが65元、下りが55元。
雪が積もっているので往復にした。
窓口では料金と一緒に入山券を渡す。
入山券はパスポートNo.で管理されていて、
ロープウェイ料金が追記された新しいモノが
発券された。


成都東駅から峨眉山へ

2020年09月13日 | 中国の旅

双流空港第二ターミナルから太平園乗り換えで成都東駅へ。
成都もやっと地下鉄が空港に乗り入れて移動が楽になった。

本日の宿は成都東口側の成都瑞峰公寓酒店(レイフォントホテル)。
素泊まり3泊で470元と激安。入ってみるとビジネスホテル。
例の如く枕はオヤジの頭皮臭がするが、それ以外は特に問題なし。

翌11/18日曜日。C6253次 成都東6:18→峨眉山7:23で
峨眉山へ。城市快速(高鉄)の始発で峨眉山まで1時間5分。
峨眉山も行きやすくなりました。日帰り出来そう(笑)。

定刻より数分早く峨眉山駅着。
朝7時過ぎだけど北京時間なので、西の四川省はまだ暗い。

トイレで用を足して出て来ると、改札前に乗客が溜まっている。

……なんで? と見に行くと、

改札先のドアに鍵が懸かっていて誰も出られない状態。
これは初体験。
中国在来線の駅は24時間業務だけど、高鉄は始発と
終電があるからか…(笑)。
10分位して、乗客に連れてこられた駅員が鍵を開けた。

改札を出ると右側に峨眉山行きのバス乗り場がある。
ここでは峨眉山の入山券と直行バスの切符を売っていた。

峨眉山の目的が雪の頂上から下界を見ることなので、
山頂に一番近い雷洞坪(らいどうへい)まで購入。
入山料160元、雷洞坪往復90元、計250元。

雷洞坪行きのバスはほぼ満員になると発車した。
7:56一路峨眉山へ。


2018秋の旅〜峨眉山・大足編

2020年09月12日 | 中国の旅

今回は雪の峨眉山を見てみようと、上海経由で成都へ。
以前だったら当日中の上海経由なんて選択しなかったが、
最近は中国の航空会社も割と遅れなくなったので、レッツトライ(笑)。

東方航空 東京羽田8:40→上海浦東10:40
上海航空 上海虹橋14:50→成都双流18:25

羽田発浦東行きは20分遅れて9:00過ぎに離陸…。

東方航空の朝食は見た目親子丼かカツ丼だったけど、卵の下はサケだった。
味はご想像の通り。個人的にはサケは塩焼きが一番だと思う。

上海浦東には10分遅れの10:50着。浦東は着陸後の移動が長い。
しかも沖停め…。バスの移動と長かった。
しかも入国審査に外国人が長蛇の列。
そうだった、浦東は時間がかかるんだった。

乗り継ぎ時間4時間はギリギリかもしれない…。

12時前に出られれば何とかなると思っていたところ、
12時ちょっと過ぎに空港を出られた。
リニアと地下鉄を乗り継ぎ、虹橋第二ターミナルに着いたのは13:36。
エスカレーターを駆け上がり、上海航空のカウンター着くと
チェックインの人々がまだ並んでした。

丁度、離陸1時間前にチェックイン。

…カウンターで追い返されなくて良かった。

東方航空の子会社、上海航空の軽食は鶏のあんかけご飯。
これは東方のサケ丼より美味しかった。
写真右の紫色のゼリーみたいなものはジュース。
最近、中国国内線のジュースはカップにパッキングされている。

飛行機は18:00に双流空港に着陸したが、滑走路の移動に
30分かかる…。国際空港になると移動が長くなるのか…。


五丈原2017 おまけ壱

2020年02月12日 | 中国の旅

▼山門内側の魏延 

▼山門内側の馬岱

山門を入った右にある三義槐(さんぎかい)。
木の根元に来歴の札があったけど、、、
内容は忘れてしまった。

▼三義槐

中国では高官になると庭に
槐(えんじゅ)を植えたそうだ。
三公にあやかりたいということか、
「高官になると」というのが
「三公になると」ということなのか。

周時代、朝廷の庭に三本の槐があり
三公がこの槐に対座して執務にあたったことから、
槐が三公を意味するようになったらしい。

周代の三公は太師・太傅(たいふ)・太保で
前漢は丞相・太尉・御史大夫、
後漢は太尉・司徒・司空。

曹操が実権を握ると前漢の丞相制を復活させた。
丞相制の方が丞相に権力を集中できると
昔何かの本で読んだ。

そういえば諸葛亮も丞相だったねぇ。