大陸旅遊倶楽部的日記

三国志・水滸伝・史記の旅と中国茶のほかモロモロ…

龍井泉

2010年11月15日 | お茶/中国茶

曲院風荷脇の楊公堤(ようこうてい)から
龍井路(ロンジンロ…日本語読みだとリュウセイロ)を上がっていくと
茶葉博物館を過ぎたあたりから山道になる。

山道といっても、今は舗装されているので歩きやすい。
きついカーブを2、3曲がった右側(山側)に龍井寺がある。


~龍井寺(龍井)の牌房~ここの階段下ると龍井がある

龍井は三国の末期、呉の赤烏年間(238-250年)にはすでに知られていたそうだ。
岩場から湧き出した泉水は甘く、四季を通じて涸れないらしい。

どんな旱魃時も涸れないもんだから、土地の人は、
この泉は海に通じ、龍神の棲む泉と信じて、龍井と呼んだそうだ。

龍井の水は表面張力が強いのか(?)、棒でかき回すと、
その波紋が普通の水面と違うらしい。
今回はなかったが、波紋を起こすための棒が置いてあったりする。
以前、何度か試してみたところ…波紋の違いは判らなかった(笑)


曲院風荷

2010年11月08日 | 中国の旅

西湖十景の一つ、曲院風荷は西湖の北西、岳廟の南辺り。
金に追われて都が杭州(臨安)に移った南宋代、この辺りに麹院(きくいん)があったそうだ。
麹院とは、官製の酒醸造所。
この麹院の中に蓮(荷)が植えられていて、花が咲くと、風に乗って
酒と花の香りが漂ったことから、麹院荷風と云われたそうだ。
この麹院も南宋の滅亡と共に廃れてしまうが、
清代初期に蓮を植えて景観を整備し(康煕帝の巡幸合わせか?)た。
南巡した康煕帝は、【麹院荷風】を【曲院風荷】に改めたらしい。麹と曲は同じ音(qu)。
康煕帝が【曲院風荷】に変えた意図までは、中国名勝事典に記されてない(笑)。