大陸旅遊倶楽部的日記

三国志・水滸伝・史記の旅と中国茶のほかモロモロ…

雲岡石窟 その① ~花園大飯店から石窟へ~

2018年05月31日 | 中国の旅

明けて11/20日曜日。

その昔、人民中国だった頃の中国のホテル朝食は5:30か6:00
始まりだったが、最近は6:30、7:00というホテルが多くなって
きている。活動開始時刻がそれだけ遅くなっているということか。

花園大飯店の朝食は7:00から。夏場でも7:00始まりなんだろうか。

花園大飯店の朝食の評判が良いのは、品数、味もさることながら
フロアに居る"スタッフの多さ"なのだと思った。
料理やフルーツが少なくなってくると直ぐに補充されるので
タイミング悪く、残り物しかないような状況に当たることがない
のかもしれない。(7:30頃から8:00過ぎまでの観察結果なので
違ったらすみません。)

▼センスの無い盛り付け&チョイスの為、あまり美味しそうに
 見えないけど、美味しかったですヨ。

本日は先ず雲岡石窟(うんこうせっくつ)へ。
花園大飯店傍のバス停"鼓楼"から27番バスで旧大同城外西側の
"322医院"乗り換え、旅游快速603路で雲岡へ。

…ということだが、27路がなかなか来ない。
違うバスはどんどん来るのに…。まあ良くあることではあるが、
寒いので、余計に時間が長く感じる。

8:20過ぎにホテルを出て、かれこれ30分以上待ち、
やっと27路に乗ったと思ったら、322医院には15分位で到着。
運賃1元(当時約16円)。
322医院では10分位で603路が来た。

待ち時間が長いと道のりが遠く感じるが、早く乗れれば近く感じる(笑)。

旅游快速603路は観光路線なので運賃も高く、3元(約48円)。
最初は市街を走っていたが、程なく郊外感たっぷりの景色に変わる。
途中、乗降客もなく、バスはかなりのスピードで爆走していく。

百度先生は322医院から雲岡まで44分と表示していたが、
この時は20分ちょっとで到着してしまった。
バスの待ち時間の方が長かった。
中国の旅は相変わらず待つ旅だ。
日曜の朝だから渋滞もなくて早かったのかな。

そういえぱ、雲岡石窟の漢字、昔は雲崗だったような気がするけど
今は雲岡…。いつ変わったのかしら…。

▼603路のバス停"雲岡"は、雲岡石窟の巨大な門の脇にある


花園大酒店(ガーデンホテル)

2018年05月30日 | 中国の旅

大同最大の目的を果たしたので、後はホテルで一休み…。

11月の大同のホテルはツイン1泊5000円前後と
どこのホテルもかなりリーズナブル。
(夏場は10000円を下らないのに!!!)

最初、空港バスの終点、大同賓館にしようかと思ったが、
旧城内(観光スポット)から少し南に離れているので
結局、旧大同城内でスタッフと朝食の評判がよく、
華厳寺に近かった花園大酒店(ガーデンホテル)に決めた。

▼鼓楼のすぐ傍で分かり易い花園大飯店

先ず、華厳寺を背にして鼓楼に向かって歩き、

鼓楼に着いたら右折して少し歩くと、

花園大酒店(ガーデンホテル)にたどり着きます。

一泊しか予約していなかったので、フロントで延泊の交渉。
フロントの女性はニコニコして、超~感じがよい。
そして英語が話せる。…私は話せないけど(笑)。

延泊のお伺いをたてると、彼女がすまなそうに言った。

一泊目と同じ金額になってしまいますけどいいですか?

そういえば、今日は土曜日で部屋の価格設定が高かったのか…
いや、そんなこと全く没問題、謝謝!!

OKでーすっ 的な回答をした気がする

何しろ合掌露歯菩薩が見られたので、すこぶる上機嫌だった(笑)

花園大飯店は80年代後半に流行った建物の中央が吹き抜けで
ガラス張りのエレベーターがついている、一昔前の中国のホテル。

部屋には観葉植物。造花ではなく生です。

水回りの蛇口等は金メッキでエレガントな感じ(笑)。

ウェルカムフルーツには、何と!!驚いたことに、
ナイフとフォークが用意されていた。

中国なのに、素晴らしい気遣い…。

過去、"普通ナイフ使うでしょう"的な果物を提供しても、
ナイフを一緒に用意してくれたホテルは無かった。
(電話で要求すれば持ってきてくれるけど。)

流石、大同の口コミナンバーワンホテル。


下華厳寺 ~その漆 薄伽経蔵殿~

2018年05月29日 | 中国の旅

薄伽経蔵殿の31体の泥塑は華厳寺遼塑(けごんじりょうそ)と呼ばれ、
中でも合掌露歯菩薩は遼代の色彩塑像の逸品だそうだ。

優美で可愛くて、人目をひくもんね〜。

この菩薩さまの前に立っていると、時間を忘れてしまいます。

▼過去仏(阿弥陀仏)とその一団 (以下の写真全て華厳寺Webから抜粋)

▼写真の矢印の位置に合掌露歯菩薩が立っている

▼薄伽経蔵殿中央の現世仏(釈迦仏)とその取り巻き

薄伽経蔵殿には中央に仏像が林立する仏壇があるが、その外周の壁は
お経の収蔵庫になっている。これを壁蔵(へきぞう)というそうだ。

▼光背は肩に付いている 

写真左の屋根が付いた観音開きの箪笥が、お経を収納している壁蔵で
俗に蔵経櫃(ぞうきょうひつ)という。
中国でも珍しい、遼代の木工工芸ということだ。

壁蔵には明、清の経典が1700箱余り、計18000冊以上が収蔵されているらしい。

▼壁蔵(壁に配置されたお経の収蔵庫)


下華厳寺 ~その陸 薄伽経蔵・合掌露歯菩薩~

2018年05月27日 | 中国の旅

羅漢堂前の階段を上がると、扁額に薄伽経蔵(はっかきょうぞう)とあった。

………なんか、ここのような気がする

伽藍の佇まいを見た瞬間、ピンときた。

薄伽経蔵殿内に入ると、今迄と違って鮮やかな色彩は無く、塗装が剥げて
埃を被っている感じの、日本人がイメージする古い仏像群があった。

埃まみれの仏像は、もう少しお掃除をしてあげてもいいのではないかと
思うくらいだが(笑) 。

殿内には広い仏壇があり、その上に31体の遼代の塑像があった。
三つの仏は、三世仏。それぞれの仏を中心に左右に弟子、菩薩、供養童子が並ぶ。

入口を入って左側、過去仏の脇侍にあの超プリティな菩薩さまが

見つけた!!

大同くんだりまで来た甲斐があった!!

生きてて良かった

少女のような面差しのこの菩薩さまは、
合掌露歯菩薩(がっしょうろしぼさつ)というらしい。

なんて可愛い…。友達に写真を送って自慢したい!!!

と思ったが、殿内は写真厳禁。

この感動を誰にも伝えられないのか〜〜〜!!!

と地団駄踏んでいたら、ふとQRコードの説明板が目に入った。

アクセスしてみると、何と! 薄伽経蔵がWebにアップされていた。

なんて、素晴らしい!!!

華厳寺、最高〜!!!

興味のある方は、ここにアクセスしてください。
作者は華厳寺の劉継偉さんらしい。

▼合掌露歯菩薩(上のWebサイトから抜粋)


下華厳寺 〜その伍 羅漢堂〜

2018年05月24日 | 中国の旅

華厳宝塔から眺めると東隣に大きめの仏殿があったので、行ってみる。
その先は、既に出口。

ここになかったら、もう一周探さないとなぁ…

なんて考えながら、塀で囲われた境内に入ると、
そこには十八羅漢像で埋めつくされた羅漢堂があった。

十八羅漢といえば、洛陽の白馬寺の像がカッコよくて好きだ。
十八羅漢がなんなのかよく知らない人間でも、黒と茶色のシックな羅漢さんは
一見の価値があると思える。

こちらの羅漢さんは色鮮やかだが、割とお顔は良い感じ。

▼どこで見ても気になる、お腹の中に仏さんを入れてる羅漢さん。

▼眉毛が超長い、この羅漢さんは一度見たら忘れられない。
パっと見、ツインテールかと思った(笑)。


下華厳寺 〜その肆 華厳宝塔と大同旧市街〜

2018年05月22日 | 中国の旅

中国名勝辞典によると大雄宝殿内には5体の如来、20体の諸天等、明代の塑像が
安置され、壁画は清の光緒年間(1875~1908)のものらしい。

………全く思い出せない。

大雄宝殿の脇には文殊閣と普賢閣がある。

▼文殊閣 

▼普賢閣に安置されている普賢菩薩

普賢閣の脇を抜けると、華厳宝塔がある。

華厳寺周辺はあまり高い建物がなく、ここに上ると旧大同の街を眺望できる。

▼華厳宝塔

▼華厳寺山門方面(東向き)

▼華厳寺の南側はまだ整備前

▼上華厳寺の大雄宝殿と彼方に清遠門


上華厳寺 〜その弐 大雄宝殿〜

2018年05月21日 | 中国の旅

上華厳寺の山門を抜けると、一段…いや、かなり高くなった台上に大雄宝殿がある。

大雄宝殿は遼の清寧8(1062)年の創建で、保大2(1122)年、保大の乱の戦火に遭い
金の天眷3(1140)年に再建された。現存する遼・金代最大の仏殿の一つ。

軒の高さは9.5m。寄棟造りの屋根を持ち、大棟の鴟尾(シビ)は4.5m。
北側の鴟尾は金代のものがそのまま残っているらしい。

殿内への入口も壺門で飾られていて、古い形式を残している、そうだ。
(個人的には装飾されたアーチ型はイスラム的なイメージ…。)

大雄宝殿内は撮影禁止。外観と内から外を撮る事は可だった。

内部の仏像はあまり覚えていない…。

壺門はシルエットにすると更にイスラム感が際立つ…。
どこかのお寺でも壺門を見た気がするが、どこだったのか全く思い出せない。
洛陽か開封かな…???


上華厳寺 〜その壱 山門と仁王〜

2018年05月17日 | 中国の旅

普光明殿を抜けると、上華厳寺(かみけごんじ)の山門が現れた。
ここから上華厳寺なのかな…。

▲上華厳寺の山門(大門)▼

探している菩薩さまは下華厳寺だけど、とりあえず観光。

参道中央にはお決まりの巨大香炉が聳え立っている。

山門内には2体の像が…。

仁王さんかな?

なんか阿形の方が異常にインパクトがある。

俵屋宗達の雷神が脳裏に浮かんだ。

吽形の方は…。

お不動さんみたい。


下華厳寺 〜その参 普光明殿内部〜

2018年05月15日 | 中国の旅

普光明殿内部には、中央に毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)、左に文殊菩薩、
右に普賢菩薩が鎮座している。
仏像には詳しくないので誰が誰だか全く判らないが(笑)、
入口の説明板にそう書かれていた。…向かって左右でいいんだよね???

最近お色直しされたようで、仏さま方は超色鮮やか。

個人的に文殊菩薩の脇侍が好みだったのでご紹介。

文殊菩薩の右の脇侍がとても可愛らしくて、見たかった仏像に似ていなくもない。
ただ、こんなにキンキラキンに塗りなおされていたら、ちょっと嫌だなぁ。
でもこの方は割と中性的。
私が見たい仏像は少女のような顔つきだったから、多分、違うということで
件の菩薩さまを探そう…。

▼可愛らしい顔つきで、良いです

▼普光明殿の壁画


下華厳寺 〜その弐 四天王と境内〜

2018年05月14日 | 中国の旅

華厳寺の中央の山門は閉じられているので、入口は北側の門になる。

内側から山門に入ってみると落ち着いた色調の四天王像があった。 

▲山門内の四天王像▼

山門を背にすると、目の前には普光明殿(ふこうみょうでん)。
華厳寺の境内は一面石畳でフラットになっているせいか、
欄干や置物的な造形物が無い為か、スッキリしていてかなり広く感じる。 

▼柱と壁は塗り直されている

▼梁や軒の天上はかなり古そう


下華厳寺〜その壱〜

2018年05月13日 | 中国の旅

その昔、TBSテレビ開局40周年記念番組として制作された「萬里の長城」の中に
下華厳寺(しもけごんじ)の菩薩さまが出ていた。

緒形拳さんがじーっと見つめていた、その菩薩さまの愛らしいこと!!! 

いつかは実物を見てみたい思いつつ、だいぶ経ってしまった。

華厳寺の入場料は65元(当時1040円)。

中国寺院の門はたいてい南向きだが、ここは東向きになっている。 
中央の山門には「華厳寺」、南側の一回り小さい門には「下華厳寺」という
扁額がかかっていた。

▼山門の北側の入場券売り場 

華厳寺(けごんじ)は遼(契丹)時代に創建された華厳宗の寺院らしい。
遼といえば10〜12世紀。日本で云えば平安時代。
日本史の尺で考えると"かなり昔"という気がするが、中国史で考えるとそうでもない。 

▼華厳寺山門

上華厳寺と下華厳寺に分かれているというから、隣り合わせなのかと思っていたが
帰って来てから整理してみると、上華厳寺の外側を下華厳寺が取り巻いている
という感じだった。 

▼華厳寺
 大雄宝殿、文殊閣、普賢閣が上華厳寺、その他が下華厳寺のように思う。