大陸旅遊倶楽部的日記

三国志・水滸伝・史記の旅と中国茶のほかモロモロ…

清水茶寮・羊羹の会 其の五~その③

2010年02月24日 | お茶/中国茶

北原堂製菓・第二弾、金目川(かなめがわ)。前述の葛葉川はこの金目川の支流です。
写真では判りにくいと思いますが、小豆餡の中にに栗が入った羊羹です。
練り羊羹なんですけど、虎屋のぎゅっと詰まったような重い感じでなく、なんとなく栗蒸し羊羹の風情が
あって、私はこれがイチオシでした。

…栗羊羹が大好きなので(笑)。

金目川は下流を花水川というんですよね。
字面で見ると素敵な名前ですけどね、子供の頃は”鼻水川”だと思っていたんですよ(笑)。
子供のイメージって…

花水の由来は”川辺に桜が咲き乱れるから”ということらしいですよ。

栗羊羹には日常。釜煎りの香ばしさと、さらっとしつつも奥深い味わいが素晴らしいお茶です。
あー、源流の次に好き(笑)。お煎餅、練りきり等、どんなお菓子にも合うお茶ですよ。
日本の釜煎りって味わい深くて、優しくて、本当美味しいんだから~!!!!

話は脱線しますが、写真の湯のみ、青みがかった白がとても美しくて程よい大きさ。
凄く素敵なんて、ゲットしようと狙ってるところです。

北原堂製菓・最後の羊羹は水無川(みずなしがわ)。
白井さん曰く、水無川には弘法大師伝説があるそうですよ。

概要は、弘法大師が心優しい人を探そうと、敢えてみすぼらしい身なりで
村人に水を所望してみたところ、誰も水を恵んでくれなかった。
身なりで人を侮る村人に怒った弘法大師は、この川の水を消してしまったそうな。
という訳で、この川は水無川と呼ばれるようになったとか。

…美女と野獣の魔女のような話ですが、さすが弘法大師、伝説も説教くさい(笑)。
村人がみな親切だったら、どんな奇跡を起こしてくれたんでしょうかねぇ。

話し戻って、水無川は落花生入りの小豆羊羹。
写真では全く判らないかも知れませんが、落花生の粒が入ってます。
口に含むと落花生の良い香り。イメージ的に云うと、落花生の甘納豆が羊羹に入っている感じ(?)
落花生は秦野の特産品なんで、これが一番秦野らしい羊羹ですね。
なんとなく、癖になりそうな味わいです。