西湖十景の一つ、曲院風荷は西湖の北西、岳廟の南辺り。
金に追われて都が杭州(臨安)に移った南宋代、この辺りに麹院(きくいん)があったそうだ。
麹院とは、官製の酒醸造所。
この麹院の中に蓮(荷)が植えられていて、花が咲くと、風に乗って
酒と花の香りが漂ったことから、麹院荷風と云われたそうだ。
この麹院も南宋の滅亡と共に廃れてしまうが、
清代初期に蓮を植えて景観を整備し(康煕帝の巡幸合わせか?)た。
南巡した康煕帝は、【麹院荷風】を【曲院風荷】に改めたらしい。麹と曲は同じ音(qu)。
康煕帝が【曲院風荷】に変えた意図までは、中国名勝事典に記されてない(笑)。