夫人城の見学は、臨漢門から城壁に上がって、夫人城で降りるシステムのようだが
中国ツアー客は臨漢門に戻って行った。
夫人城の出口に向かう階段の壁面には関羽ポスターが貼ってある。
そして、ものすごく暗くて狭い。
なんとなく怪しい雰囲気だが、関羽ポスターに呼ばれて暗い階段を降りる。
関羽ポスターは途中から中国国内の主要な関帝廟紹介になっていた。
30年前ならポスター内の画像を一枚一枚写真に収めただろうに、
現在はそこまでの思い入れはなくなっていた。
階段を降りると暗がりに道士が二人、そして祭壇…。
一人は年配で祭壇の前に立ち、もう一人は若く出口の鉄柵の前に座り読書中だった。
何故、こんなところに道士が…と面食らっていると
年配の道士が線香を三本差し出した。
無料だから、線香を上げていきなさい。
………はあ
壁にもピンクの紙に線香無料と書いて貼ってあった。
限りなく怪しい雰囲気だが、たった一人なので言われるまま跪いて線香を上げた。
年配の道士は何やらお祓いらしきことをしてくれ、参拝が終わるとお布施を要求してきた。
なるほど、この道士が本物か、この辺の住民なのか、襄陽城の職員なのか判らないが
ここで観光客を待ち伏せて寄付を迫るシステムになっているらしい。
寄付しないと出してもらえなさそうな雰囲気だった。
相場が判らないので、とりあえず10元(200円)出してみる。
すると年配の道士は満面の笑みで、更に旅の安全を祈願してくれた。
若い方の道士も、色々と褒めてくれた。10元分にしては褒めすぎだ(笑)。
一瞬しこたまボラれると思って覚悟したが、
どこかの廟の修繕費でも稼ごうとしてるホントの道士なのかも、と思えてきた。
▼夫人城の出口
上野動物園の不忍池出口のような鉄柵の回転ゲートになっている。