本日は駒場の前田侯爵邸和館で清水茶寮さんのお茶会でした。
■茶室の庭■
お茶会というと…
和服を着たお上品なオバサマ方が居て、参加しようものならずーっと正座でお行儀よくしていないといけない、肩のはる、これ私の足ですかっ???って感じに足の感覚が皆無になる、堅っ苦しいものを想像しますが、そんな敷居の高いもんじゃぁないんですよ。
ゆったりと時の流れる癒しの空間で、お茶好きが集まって、美味しいお茶を飲んでお菓子を食べるって感じのものでね。
足なんか崩しちゃってますよ。
日ごろの雑事を忘れて、まったりできるんで、本当に癒されて帰ってきます。
お茶会は煎茶メインなんですが、時々ハーブもあったりして、リラックス効果満点ですよ。
今回は小柳さんのお茶を堪能する会。
小柳さんというのは静岡で拘りのお茶を作っていらっしゃる方で、その品種の持ち味を顕著に出し切る…というか、これが日本の緑茶!!!???と、驚くほど薫り高いお茶を提供してくださるんですよ。
氏の「玉蘭」を初めて飲んだ時の衝撃は言葉に出来ない。
華やかな花の香りがたちこめるお茶で、本当にびっくり!でしたよ。
中国茶にも負けない香りの日本茶…こういうだけで凄いでしょ?
それまで日本茶も中国茶もガブ飲み派だった私が、たった一杯で満足してしまった、ということ自体かなり衝撃的ですよ。
今は息子さんの代になってて、お父さんの作られた香りが前面に出るものとは少々違って、より日本茶的なんですが、それでも小柳家のお茶だって香りがある。
■小柳さんの紅蘭■
小柳家のお茶は皆美味しいので"何をかいわんや"なんですが、今回印象的だったのは、紅茶の紅蘭。
紅茶って、渋みというのか何というのか、飲んだ後の口の中がイガイガする感覚が嫌なので、
杭州の九曲紅梅は別として個人的にはほとんど飲まないんですよ。
(九曲紅梅はこっくりした甘さと、よく味わってみると龍井茶のような感じがある上、後味も良いので好きです。…あー、杭州でまったりしたい。)
この紅蘭は紅茶のトゲトゲしい部分が無くて、後味に鼈甲飴のような優しい甘さが残る。
日本の紅茶って優しい味が特徴だと思うのですが、この紅蘭は後味に優しいお茶の甘さが凝縮されて残るように感じましたよ。
「こうあるべき紅茶」が好きという人から見ると駄目なのかもしれませんが、私はかなり好きな感じですねぇ。
■菊花せんべい■↑表と↓裏
生姜の香りがしてとっても美味しいんですが、裏側も気を抜いていないところが和菓子の凄さ!!
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