やっぱブログだべさ。

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 まずは「初めに・お約束」をお読み下さい。

Kent Naganoのコンサートx2のお話。

2008年05月03日 | Music
 母上とChicago Symphony (CSO)のコンサートへ行きました ケント・ナガノ指揮、メインはベルリオーズの「幻想交響曲」。CSOって指揮者によって、プレイヤーが頑張ったりそうでもなかったりするんだけど、ナガノさんには良く反応していました。ちなみに、この次の日からナガノさんはうちのオケを振り始めるので、どんな指揮かなーと思って楽しみにしておりました。

 凄く指揮が細かく、やりたい事は全て要求しているのが後姿からでも良く分かりました こんな人がうちのオケを振ったらどうなるんでしょうか

 で、今までこんな「幻想」聴いた事ないゾ、という解釈でした。テンポも独特だし、3~5楽章が全て連続 ストーリーの関係上、3、4楽章は間を空けるべきだと思うのですが そして、なぜかステージにはCSO自慢の「ベルリオーズベル」が無い 
 (次の日、舞台裏で写真撮ってきました

 そしたら、これは「バンダ(舞台裏で演奏)」でした。そういうアイディアも面白いんだけど 折角ベルリオーズベルを持ってるんだから、ステージ上で使おうよ、と思った(注:これは普通、「のど自慢」で使われる様な細長いベルで演奏されますが、この曲の為だけにCSOはこのベルを発注)。

 でも驚きの連続だったけど良かった このレベルでCSOを鳴らせるんだから凄い。うちの母上も良い時にシカゴに来ましたなぁ。

 
 で、次の日からナガノさんはうちのオケのリハーサル。とても落ち着いた話し方をするので、血気盛んな私たちは最初、テンションが違う…、とちょっと変に焦る しかも…シューベルトの「Great」をやってたんです。スタイル的にとても難しい&私たちがそれまでリハーサルしていたうちのマエストロとは全然違うので、時間いっぱいいっぱいで、2日間で9時間リハーサル。シューベルトの難しさを散々思い知らされて大変だった 

 そして、ナガノさんも若者相手にどうコミュニケーションを取ろうか、正直困ってたんだと思いマス。だって、2楽章の頭でどーしても思い通りに行かないので1分くらいじーっと考えて、こう言ったの。
 「Lord of the Ringsの卑屈な感じのあの化け物、なんて言ったっけ? (私たち:ゴラム…?)そうそう、ゴラム、あの感じで弾いて下さい」
 
 はぃっ?!?!?!  

 分からない、分からな~~~い!!! と思ったんだけど、実際そう言われて弾き始めたら、本当にゴラムな感じでした。うーむ。皆も良く反応してたし。やっぱりゴラムなんだろうか。
 はい、これ。ゴラムが何だか分からない方に↓
  

 兎に角細かく細かくリハーサルして、最後には「こうやって弾いたら、キミ達は世界トップで通用するオケに聞こえます。弾いててどう?」と仰ってましたが私たちはこういう弾き方に慣れてないので良く分からない 

 けどコンサートはですね、皆少し慣れて、今までで一番良いコンサートでした。この「少し」慣れてっていうのがポイントで、最初から最後までとっても良い緊張感で行けたのであります。しかも弾いてて楽しかった。良かったー。もう一曲の意味の分からないLigetiのLontanoも良かったデス。あまりリハーサルしなかったけど。

 と言う訳で、コンサートは上出来で、うちの母上も良かったって言ってたので良かったんでしょう。このコンサートもCDを買いたいと思いマス。
 
 が、次の日から次のサイクルが始まってしまい、6時間リハーサルの日に楽譜を貰い、だーれも練習出来てないのにCSOのコンマスのコーチの日で。しかも曲はストラビンスキー リズムが目茶目茶です。Chewieはストラビンスキーはそれ程好きじゃありません。好きな曲もあるけど。何かショスタコービッチの軽いの、って感じで、ロッシーニとモーツァルトを比べている様なモノですかね?ちょっと違うかな。

 はい、んで今日母上を無事O'Hare空港に送り届けました。10日間でしたが、色々出来ました 日本から&NYへ行った時に色々食料も買ってきてくれたし 只今Chewieの冷蔵庫&冷凍庫は嬉しい日本食で一杯 今日はこれから納豆とお魚を中心にランチでーす