タイで子連れ狼

何の因果か運命か、異国の地にて親父単独で二人の子を育てることに。

さあ大変の、てんやわんや育児&生活日記

90日申請と、TM-30にイジメられた話

2016-11-24 11:45:09 | 日記
日本のみならず、タイ国にも後出しジャンケンと思しき理解に苦しむ決まりが多数設定されておりまして、今回はその中の一つにイジメられた話です。

入国してから滞在日数が90日に到達すると、一年滞在許可があるにも関わらず、なぜか延長を申請せねばならないという決まりがございます。
そういうことで今回も期限間近の87日目にポンメナダ(プロムナード)というショッピングモール内にある「チェンマイ・イミグレーション出張所」へ行ってきました。

いつものように整理券をもらって順番待ち、二時間後に自分の番号が呼び出されてカウンターへと向かいます。
すると、担当職員の隣に座るコンピューター打ち込み係の職員さんが、目ん玉ひんむいてダミ声を上げました。
「登録されてる住所と違うやんけ!」
そういえば、今回から申請書に自宅住所を書き込んでいたのです。
前回までは仕事場住所を記載。

まあ私の場合は自宅を追い出されてアパート住まいを3年間やってまして。
もう自宅へ戻ることはないだろうと思ってたんです。
その間、住所がコロコロ変わるたびに入国管理局まで出向いてアップデートするのが面倒だという考えがありまして、それでも入管職員からはOKをもらっていました。

ところがネットでは、「チェンマイ入管職員が抜き打ちチェックにやってきて、実際に住んでいるのかどうか調べている」なんていう情報を目にして、そろそろ自宅の住所にしといた方が無難かな?と思ったのです。

それでイミグレ女性職員さんがいうには、空港近くにあるイミグレーションへ行ってこいと。
TM-30という書類を作製してもらい、その半券をパスポートに添付してから再度来なさいという訳です。
「でなければ90日の滞在延長は受け付けないので、早急に国外へ出てもらう」というではありませんか!
つまり、あれだけ苦労して取得し、あれだけ嫌な気分で更新してきた滞在許可を失効しちゃうのです。


もう慌てましたね~、もしこのまま滞在許可をもらえなかった時、またしても再発行大作戦の開始となりますからね。
あれ嫌なんですよ~(;´Д`)
特に再発行っていう手順は労働許可証との絡みもあって複雑怪奇、行く場所行く場所でコケミソに嫌な目に会いますから〰。
まったく住居登録ごときが、そんなに重要だとは思いませんでした。

幸いにも空港までは道路で一直線、バイクで全開走行すれば15分もあれば余裕で到着します。
受付のインターン女子大生にパスポートを見せて説明すると、丁寧に敷地奥にある古い建物へ行くように教えられました。
もちろん滞りなく話がスムーズに進むよう、仕事場へ電話してタイ人マネージャーのLHを呼び出しました。

さて、ドアを開けてみると狭い室内が雑然としてまして、7人ほどの職員に10人近い外国人が詰まっています。
担当らしきオジサン職員に問い合わせてみたところ、「いつ引っ越したの?」と聞くかから、「だいたい一か月前」と答えました。
するとオジサン、丸目を見開いて「罰金やな~、1600バーツやで〰」といいます。
「引っ越したりすると24時間以内に登録し直さねばならんのや~」
これしきで1600バーツ(約5000円)だなんてボッタくりだなと思いましたが、ルールはルールなんで逆らえません。

①家主の身分証明書(バーッ・プラチャーチョン)のコピー
②家主の住居登録証(タビアンバーン)のコピー
その二枚に家主のサインをもらって持参するようにと指示されました。


私の住居は会社名義にしてまして、だから会社のサインを自作すればOKかなと楽観視してましたが、そうは問屋が卸さないとばかりに難題を吹っかけられます。
タビアンバーンに登録してある住人のうち、筆頭登録者のサインでなければ許さないと言うじゃありませんか。

「はぁ??,持ち主じゃなくて、登録者のサイン???」
まったく、わっきゃわかりません…

私の住居のタビアンバーン内には三人の名前が登録されていますが、その筆頭がなんと元嫁なんですね、その辺りは日本の戸籍制度とは違います。
後は二人の子供、当主のはずの父親(私)は外国人とあってタビアンには書き込めない仕組み(それは日本の戸籍と同じ)


LHからは、「離婚したんでサインをもらうのは難しいと思いますよ」という説明をしてもらったのですが、その離婚相手からサインをもらってこいという無神経な指令を発動されました。

このやろ〰…と思いましたね、「なんじゃその命令は!」って…。
フザケルのもイイ加減にしろと、ちゃぶ台でもあればひっくり返したい衝動に駆られました。
ちょっと考えてみれば分かりますが、外国人が一軒家に住んでいて、
その住居を所有するのはタイ人だとは限りませんが、この場合は所有権よりも住居登録証を優先するようです。
わざと困らせたいのかな?とも思いました。

しかし付き添いのLHといえば、世界でもっとも使えないネゴシエーター。
一般タイ人にありがちですが、お上に対しては土下座意識でかガチガチです。
第三のアイデアを出すよりも、出された命令に従う方にしか頭脳が動かない性分。
(パニくった場合は投げ出し専科)

そういうわけで、これ以上ゴネてLHに投げ出されても困るし、特段の屈辱なんですが元嫁に頭下げてお願いしてコピーとサインをもらう作戦を選択しました。

なにせ最近の元嫁といえば、大きな住宅を購入して気分的にフィニッシュしたのかどうか分かりませんが、気持ち悪いほど協力的www
恐らく、私が育児と教育を担当する道具として機能しているので利用価値ありと算出したのでしょう、まあ学校授業料の半分と、そして月の養育費である5千バーツ(約1.5万円)も三か月遅れはするが、今のところは滞納無しなんです。

実際に顔を合わせての会話やテレフォン会話での強圧的な物言いや態度は鳴りを潜め、外部者に対する営業態度に変貌しております
(なんにしても裏があるのでしょうが…)

そういう事で、協力をお願いしてみる気になったのです。
なにせ身分証明書のコピーにサインがありますからね、こちらを全く信用できなければ突っぱねるはずですから。

残された日数的にも戦々恐々、ドキドキで店舗に向かいました。
三年半ぶりに入る店舗は昔のまま、嫌でも当時の記憶がよみがえります。
開店間際の高揚感、什器を揃えにハンドン方面の家具屋を回ってオーダーしたこと。
そして、最後の決別を覚悟した場所でもあります。

いろいろと思い出しますね。
バンコクのチャトチャック市場で調達した青いシャンデリアがまだぶら下がっています。
この赤茶色の床色を決めたのも私。
その床の上に敷いた布には、まだ幼児の娘が昼寝してましたね。

元嫁とのダベリはLHに任せて、その間の私は過去の記憶を漂っていたのですが、
そのうち、「いたいいつまで元嫁の掌の上に居なけりゃならんのか?」と、暗澹たる気分が首をもたげました。

タイ国に居る限り、当局は外国人に保護者を設定する。
再婚すればしたで、その新しい配偶者が保護者と認定されるのだろうが、子供がタイ国籍を有したまま22歳になれば子供が保護者となるはずである。

私はタイ人との結婚はもう懲り懲り。
タイに住む外国人からすると「百害あって一利無し」な仕組みで網羅されていますからね。
そういう訳で、なんとか子供たちを根性が曲がらないままの大人にしなければなりません。
それは人の懐をあてにせず、自分の食いっぷちは自分で稼ぐような大人のこと。
30歳にもなっても、「ぱぱーは日本人だろ?ギブミー小遣いちょーだーい」なんて言われた日にゃーって感じで、こちらも戦々恐々(;^ω^)

そういうことで、無事にタビアンバーンのコピーにサインをもらえましたが、手元に身分証明書がないので明朝にて子供へ手渡すといいます。
そして後日、私の手元に届いた紙切れには身分証明書のコピーがしてありました。切り替えで新しい身分証に変更されてますが、なぜか苗字が日本名のままwww
ビジネスに利便性があるのか、或いは子供の学校の手前か。

そしてそして、なんとサインも自筆ではなくてコピーでしたwww
慎重ですね~、ナニかで転用されたときに言い逃れが可能な準備なんでしょうね。
まあこれでイミグレはOK出してくれましたから文句なしです。
TM-30の半券を添付したパスポートをプロムナードへ持ち込むことができました。

(-_-;)ふう…、いちいち疲れます。

もし、タイ人の伴侶をお持ちで日本にお住いの方がいらっしゃいましたら、そのまま日本に住まれることをお薦めします。
不動産が安いとか、金利が高いとか、将来性があるとか、そんなもんは撒き餌です。
もし、日本に居たら病気になるとか、ホームシックで精神病になったとか言うようでしたら、そんときゃ「あんただけ、しばらく帰ってていよ」と言いましょう。
「なんなら、毎年の半分はタイに住めば?」という覚悟が必要です。
そして家事や育児は猫の手でも借りて行えばいい。

もし、幼い子供を抱き込んで連れて行くなんていう強硬手段に出た時には、腹をくくる時かもしれません。
子供をあきらめるのか、或いは自分をタイ国の俎板の上に寝かせるのか。

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