タイで子連れ狼

何の因果か運命か、異国の地にて親父単独で二人の子を育てることに。

さあ大変の、てんやわんや育児&生活日記

競争率は20倍?(;´Д`)  そして「君の名は」

2016-11-29 15:07:00 | 育児
いやー驚きました。
チェンマイ大学附属のサーティット校受験へ行ってきました。
もの凄い人の数、ざっと見で二千人は下らないなと思ってたら、5千人居たって言うから仰け反ります。
そのうち中学校一年生の受験者が三千九百人ほど居たっていいますから、競争率はザッと二十倍になります。




あまりに受験生が多くて部屋数が足りないのでしょう。
「終わったらこの辺りにいるからね!」と言い残し、息子君は大学校舎へと向かうトラックに詰め込まれて消えていきました。
戦地に向かう兵隊のごとくトラックに詰め込まれている子供たち、皆さん頭が良さそうなお子様だこと。

それもそのはず、後で聞いた息子の話では、秀才の寄せ鍋のような部屋に通されたそうです。




このブログでたびたび登場する学校一の秀才AKBちゃん、ナンバー2のガーン君も同じ部屋。
そして、かつてのクラスメートであり進学校へ転校して行ったキティーちゃんも同室。
キティーちゃんとAKBちゃんは、あらゆる試験会場で顔を合わせちゃ火花を散らすライバル関係だそうで、「二人の間にヤバい空気が流れたよ!、なんであの二人を同じ部屋にするんだろうなぁ…」と困った顔の息子。

「一緒に昼ご飯を食べながら試験問題の結果を聞こうと思ったんだけど、この二人がいないんだよ」
「そんで校舎の裏に行ってみると、二人が離れた場所に座ってて、むしゃむしゃ食べながら暗記帳を読んでたんだよ、二人は同じポーズで、怖すぎ!!」
モノマネポーズを乱発しながら説明してくれました。

また、ガーン君が汗を流して固まってたから「どうした?」と聞くと、「後ろに見た顔がいる…、あれは彼に違いない」と震えていたそうです。
息子が振り返ると見慣れぬジャケットを羽織ったメガネ君がいて、おもむろにジャケットを脱ぐと、その胸には燦然と輝く星マークが現れたそうです。
「やっぱりか!」
それはタイ国トップチームの証、
「き、君の名は、タイ国内でナンバーワンの…」

将来はアビシット元首相のようにオックスフォードで主席か?っていう立ち位置にいる彼と同室にいることで、ガーン君は鼻血がでそうな大興奮だったそうで(笑)


そんな極限に偏差値の高い集団に放り込まれた我が息子君といえば、前日食べた激辛料理が化学反応を起こしたか、試験中にトイレへ行きたくなります(笑)

「一時間も我慢したよ~」
でも途中で我慢できなくなったそうで、「ブシュ―…」と一発やっちまったそうです。
すると突然ガコン!と椅子を蹴られて、後ろを振り向くと鼻をつまんだ女子から鬼の形相で睨まれたと(笑)
↑この辺りが血筋かな?って思います。

その後、5分休みの三回分をトイレですごしたそうで、その間は集中してたのかどうかも怪しい…

受験生の皆さん、試験前にKFCの激辛めしを食べるのは止めましょう。
カオ・ガイ・セーブでしたっけ?、あれは超絶激辛ですからタイ人もハラくだします。

ま、そういうことで、前回のY校に続いて、今回のS校受験も惨敗に終わりそうな気配が漂っておりますが、

貴腐ニュウガクだきゃーさせねーからな!と、
頭で通らないのなら田舎のポン校へ行け!と、尻に火をつけようと躍起になっている親父でございます。


その後は、約束通りに映画館へと。
「君の名は」というアニメ映画を鑑賞してきました。



今ではありふれた男女の入れ替わりネタだと聞いてたので、「なんだラブコメかよ」と寝る気満々だったのですが、驚きのストーリー展開に寝る暇なし(笑)

これがまあ、日本語音声のままでタイ語と英語のW字幕だったこともあり、それにつけてロマンチックな演出、シン・ゴジラを超えるリアルな震災模様に子供たちは感情移入しちゃったようです。

終わった後は、涙うるうるの息子君でした。

帰宅してご飯中でも映画の話で持ち切り、試験の話はどこへやら(;´Д`)
次の朝にも映画に関する質問攻めですから、これはちょうど良いタイミングかな?と思いまして、東日本大震災の時の映像を見せてあげました。

あの津波の到来を役所のマイクから呼びかけ続けた女の子の声。
予想を超える津波の高さに自らは逃げることも出来ずに行方不明になったんだよと、
自分の命と引き換えにたくさんの人の命を救った女の子が居たんだよと伝えました。

その避難呼びかけ音声と、映画の音声がオーバーラップしたのか、二人とも固まってしまいました。
「かわいそうだよ~」と目に涙をいっぱい溜めて学校へ行った娘 (ノд・。) グスン

外国に出てみて思うのですが、比較的、日本人には他者の気持ちを自分の事のように感じる心がありますね。
佛教では同苦同悲の心といいますが、他者と同じ苦しみや悲しみを感じ取る感性の話です。
それがあれば、本能のまま欲望のままに畜生化するこたないかと、そう思うのです。



他者の苦しみや悲しみには敏感であって欲しい。
自分の都合や欲望のために他者を利用したり騙したり。
鍛えた知能を浅ましい方向で使って欲しくない。

まあ、それはオヤジの願い、ドリームなんですよ。


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