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▲ラブカンの母親。やっぱりよく似ている。
先週、会社の帰り道で、少し離れた近所の人と話をしました。
その人の家では、ラブカンの親戚筋の猫達の面倒を見て
います。
その猫の内の一匹が、今現在探している子達の他にも、私が行方をずっと探していた猫だという事が
話をしていて分りました。
・・・もう2年ほど前の事。正月明け初日の出勤の朝の事でした。
その日はこの辺としてはかなり沢山の雪が舞っていました。
私が出かけようとすると、ラブカンの母親が私の側にやって来たのです。
彼女もツキのように、大勢いる子供達が大きくなると、折り合いが悪くなって
飼い主の家に居づらくなり、家出して外猫と化していたようです。
私も時々、ごはんをあげていました。
もう少し早く会えればよかったのですが、もうごはんを用意してあげられる時間がありません。
初日から遅刻というのもできなかったので、
「お昼に戻ってくるから、それまで待ってて。」
と言って、会社へと出発してしまいました。
彼女はドアの前へと走って行き、私に向かって必死に叫んでいました。
でも、私は行ってしまったのです。
・・・そしてそれが彼女との最後の出会いとなってしまいました。
お昼に戻っても、ラブカンの母親の姿はなかったのです。
それ以来、ずっと彼女に申し訳ないと思いつつ探しましたが、会えませんでした。
猫では大丈夫でも人間では行かれない所も沢山あるので、
ラブカンにも「ママに会ったら、私が『ごめんね。またごはん食べに来てね。』って言ってたって伝えてね。」
と伝言してもみました。
あの日、母親をとりあえず家に入れておくという方法もあったかもしれない。
母子とはいえ、成猫同士だという事でケンカにでもなりそうだったのなら、
ラブカンとは別の部屋に入れて、双方の行き来ができないようにドアを閉めておけばよかったのに・・・とも思いました。
寒さの中で、せっかく私を頼って来たのに、私によって望みを絶たれたのなら
かわいそうに。あの日に凍えて飢え死にしていたりはしませんようにと
あれから何度も何度も思い出しては祈りました。
本当に気が遠くなるくらいに後悔していました。
まさか、近所の玄関先で今年の春頃から見かけている、あのメス猫がラブカンの母親だとは思っていませんでした。
ラブカンに似いてるので、私は「ラブカンの娘」なんて呼んでいたのです。
近所の人から猫の名前を聞き、ラブカンとその母親の元々の飼い主の人とも、
おとといの日曜日に話をして、話の内容を照合してみると、
話の内容に食い違いがないので、探していた猫だと判明しました。
それにしても、私が別れた頃とは少し容貌が変化していたので、気付くのが遅くなりました。
もっと凛とした感じで、耳も長かったような記憶があるのです。
多分年を取って、人間の中年女性でもそうですが、皮下脂肪が付いて丸くなり、
それに伴って、耳の大きさも目立たなくなって来たという事なのでしょうか。
性格も別れた時よりも苦労を重ねて来たからなのでしょう、ずっと荒くなっていました。
以前のような懐こさもなくなっていました。
でも、この間は私の手にすりすりしてくれました。
でも、また出会えて、あの時の事を謝る事ができたのはとてもうれしかったのです。
今面倒を見ている、少し離れた近所の方も、避妊手術等いろいろとして下さって、
最後に生まれた子達も一緒にいるようです。
その中の一匹が、この間は庭先で気持ちよさそうに日向ぼっこをしてくつろいでいました。
「幸せになったんだね。」とラブカンの母親の頭をなでて、やっと言ってあげられる願いが叶ったのでした。
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先週、会社の帰り道で、少し離れた近所の人と話をしました。
その人の家では、ラブカンの親戚筋の猫達の面倒を見て
います。
その猫の内の一匹が、今現在探している子達の他にも、私が行方をずっと探していた猫だという事が
話をしていて分りました。
・・・もう2年ほど前の事。正月明け初日の出勤の朝の事でした。
その日はこの辺としてはかなり沢山の雪が舞っていました。
私が出かけようとすると、ラブカンの母親が私の側にやって来たのです。
彼女もツキのように、大勢いる子供達が大きくなると、折り合いが悪くなって
飼い主の家に居づらくなり、家出して外猫と化していたようです。
私も時々、ごはんをあげていました。
もう少し早く会えればよかったのですが、もうごはんを用意してあげられる時間がありません。
初日から遅刻というのもできなかったので、
「お昼に戻ってくるから、それまで待ってて。」
と言って、会社へと出発してしまいました。
彼女はドアの前へと走って行き、私に向かって必死に叫んでいました。
でも、私は行ってしまったのです。
・・・そしてそれが彼女との最後の出会いとなってしまいました。
お昼に戻っても、ラブカンの母親の姿はなかったのです。
それ以来、ずっと彼女に申し訳ないと思いつつ探しましたが、会えませんでした。
猫では大丈夫でも人間では行かれない所も沢山あるので、
ラブカンにも「ママに会ったら、私が『ごめんね。またごはん食べに来てね。』って言ってたって伝えてね。」
と伝言してもみました。
あの日、母親をとりあえず家に入れておくという方法もあったかもしれない。
母子とはいえ、成猫同士だという事でケンカにでもなりそうだったのなら、
ラブカンとは別の部屋に入れて、双方の行き来ができないようにドアを閉めておけばよかったのに・・・とも思いました。
寒さの中で、せっかく私を頼って来たのに、私によって望みを絶たれたのなら
かわいそうに。あの日に凍えて飢え死にしていたりはしませんようにと
あれから何度も何度も思い出しては祈りました。
本当に気が遠くなるくらいに後悔していました。
まさか、近所の玄関先で今年の春頃から見かけている、あのメス猫がラブカンの母親だとは思っていませんでした。
ラブカンに似いてるので、私は「ラブカンの娘」なんて呼んでいたのです。
近所の人から猫の名前を聞き、ラブカンとその母親の元々の飼い主の人とも、
おとといの日曜日に話をして、話の内容を照合してみると、
話の内容に食い違いがないので、探していた猫だと判明しました。
それにしても、私が別れた頃とは少し容貌が変化していたので、気付くのが遅くなりました。
もっと凛とした感じで、耳も長かったような記憶があるのです。
多分年を取って、人間の中年女性でもそうですが、皮下脂肪が付いて丸くなり、
それに伴って、耳の大きさも目立たなくなって来たという事なのでしょうか。
性格も別れた時よりも苦労を重ねて来たからなのでしょう、ずっと荒くなっていました。
以前のような懐こさもなくなっていました。
でも、この間は私の手にすりすりしてくれました。
でも、また出会えて、あの時の事を謝る事ができたのはとてもうれしかったのです。
今面倒を見ている、少し離れた近所の方も、避妊手術等いろいろとして下さって、
最後に生まれた子達も一緒にいるようです。
その中の一匹が、この間は庭先で気持ちよさそうに日向ぼっこをしてくつろいでいました。
「幸せになったんだね。」とラブカンの母親の頭をなでて、やっと言ってあげられる願いが叶ったのでした。
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