陽気な性格だと思っていたけど、
寂しげな顔してる子だった。
私の思い入れのせいかもしれないけど・・・。
昨日はツキが私の布団の上で、3匹の子猫達を産み落としてから、ちょうど半年の日でした。
ラブカンの母親の事を元々の飼い主さんに確認した日曜日、
他にもいろいろと猫の話をしました。
その人の家にも沢山猫がいて、やはり成長すると順番に家を出て行ってしまい、
自分で就職先を見つけてそこに居付いてしまったのだそうです。
実の所をいうと、ラブカンも元々はその人の家の猫でした。
私がベランダから洗濯物を干す時、その人の家の窓辺に弟妹と並んで外を見ているのをよく見かけました。
ラブカンは絶世の美猫の母親に生き写しだったので、特にきょうだい4匹の中でも目立っていました。
ラブカンも成長して、元々の家には下のきょうだいも続々と増えていたので、外にいる事が多くなっていたようでした。
ラブカンの弟の1匹は、きょうだい達にいじめられ、けがをしている事も多くなり、
家出して最終的には近所の世話好きのおばあちゃんが引き取り、最近まで一緒に暮らしていました。
今は事情があって、また別の人に破格の優遇で可愛がられているようです。
今でも、パンダとキジとはどこかで会えるのでは・・・と期待して、外出時には周りを見回してしまいます。
私としては、これからもずっと5匹で暮らして行こうと決意を固めて、
おいおい避妊・去勢手術もきちんとして行こうと計画していました。
いらないのに捨てられないでいた物も、思い切って処分して、部屋を広くして、
冬はゆったりまったりと楽しもうと思っていたのです。
でもいなくなった子たちには、私の予定していた未来とは違う現実を感じ取っていたのでしょうか?
しだいになくなっていく部屋の物を見て、
「ああ、こんな風に自分も、もうここにいるべきではない。大人になったのだから。」
と本能的に感じていたのかもしれません。
私にとっては突然いなくなったように見えても、あの子達は外にはしょっ中出ていたので、
その時間は家を出て自立するための移行期だったのかもしれません。
でも残念なのは、私は「怒る事もあるけど、ここにずっといていいと思ってるからね。」と言ってはいたのです。
「あんた達の事は本当に大好きだよ。あんた達がいるから、何があってもがんばれるんだよ。」と。
その一方で「他にいい所があれば、その方があんた達のためになるのなら、
美味しいもの食べさせて、他の子と愛を競わせる事無く可愛がってくれる人があれば、そっちへ行ってもいいよ。」
とも言っていたのですが。
・・・もう以前のようには戻れないとは思います。
私にも転機が訪れて、新しい日々が始まっているのを感じています。
本当に不思議なのは、それに対応したように猫達3匹がいなくなった事です。
ラブカンの母親の元々の飼い主さんと話をした日曜日、
他の近所の人にも、いなくなった猫の話をしました。
その人の家にもいろいろな外猫が集まって来るのだそうです。
もし見かけたら教えてくれるそうです。
探すのは続けてみます。
もし新しい飼い主がいたのならば、お礼が言いたいし、これからもよろしくお願いしますと挨拶もしたいので。
今日の朝、またツキがごはんを食べに来ました。
昨日は会社からの帰りが遅かったので、名前を呼べば飛んでくる場所でも会えませんでした。
だからちょっと心配していたのです。
ゴミを集積所に捨てに行った帰りに、向かいの家の車の下から嬉しそうに鳴いて出て来ました。
昨日の夜は、これもまた不思議な一致なのですが、誕生日のプレゼントみたいに、
以前に応募してあった、モンプチの全員プレゼントの猫エサの詰め合わせが届きました。
―本当は昨日の内に全員に食べさせてあげられればよかったのになあ!
賞味期限が許す限り、まだ食べさせてあげる事のできない2匹にも取っておいてあげようかな。
・・・ラブカンの母親とのように、いつかどこかでまた会える日を信じて。