青山劇場にて、『ドリームジャンボ宝ぶね~けっしてお咎め下さいますな~』 1月9日(水)開演15:00 を観てきました。
※思いっきりネタバレがありますので、ご注意くださいませ。
【演出】板垣恭一
【脚本】穴吹一朗
【美術】升平香織
【照明】山口暁
【キャスト】
植草克秀:伊藤博文
矢崎広:後藤象二郎
木ノ本嶺浩:山内容堂
滝口幸広:ぬらりひょん
辻本祐樹:大久保利通
林剛史:板垣退助
久野綾希子:雪女
中村龍介:沖田総司
小林且弥:井上馨
前川紘毅:西郷隆盛
今奈良孝行:土方歳三
磯貝龍虎:齋藤一
輝馬:永倉新八
小林健一:妖怪油すまし(ぬらりひょん側近)
佐藤貴史:小豆洗い(ぬらりひょん秘書)
岩崎大:毛利元徳
松田凌:恵比寿神(神様リーダー)
二瓶拓也:弁財天
中山優貴:大黒
鳶野恭平:毘沙門天
倉本発:福禄寿
鶴町憲:寿老人
池田貴宏:牛鬼(妖怪)
赤木伸輔:布袋神
長谷川純:近藤勇
鳥居みゆき:後藤磯子
紫吹淳:篤姫
左とん平:座敷わらし(パック)
【ストーリー】※フライヤーより抜粋。
時は年号が明治となった頃。長州藩出身の伊藤博文ら、かつての勤王の志士と呼ばれた明治政府の人間たちが総理大臣の座を争って、「とある山」へと迷い込む。
その山には離婚調停中の妖怪ぬらりひょんとその妻雪女を筆頭に、妖怪たちがうじゃうじゃと。中でもいたずら好きの妖精パック(座敷わらし)が、山に迷い込んできた政府の人間たちを不思議な薬草で大混乱に陥れる。
さらに、神様合唱コンクールでの優勝を狙う神様たちや、本物ではない新撰組も加わって、山の中では人間と妖怪と神様の三つ巴が繰り広げられる!
ウィリアム・シェークスピアの「夏の世の夢」を日本風にカスタマイズした、「日本の夜明け前の夢」物語。
【上演時間】
●1幕:90分
☆休憩:15分
●2幕:60分
●レビュー:15分
上記、約3時間の上映時間となります。
●レビュー
偉いひと、とかあの事務所だから、とか全く関係ない全員ジャージで一丸となってのレビュー!
■ももいろクローバーZ 『行くぜっ!怪盗少女』
(鳥居、木ノ本、滝口、小林且、岩崎)
■レディ・ガガ
『バッドロマンス』
(歌・紫吹、ダンス・長谷川、辻本、磯貝、輝馬、二瓶、大山)
■井上陽水
『少年時代』
(歌・久野、少年たち・左、小林健、佐藤、池田)
■松田聖子
『瑠璃色の地球』
(林、前川、今奈良、松田、中山、鳶野、倉本、鶴町、赤木)
■少年隊
『仮面舞踏会』
(矢崎、長谷川、中村、他)
■どりじゃんオールスターズ
『どりじゃん組曲』
※座長が振り付けをしますので、是非皆様一緒に歌っていただけましたら幸いですとのこと^^♪
たからぶね
いざ行こう
たからぶね
夢乗せて
たからぶね
いざ行こう
ぼくらの夢乗せて
こんな小さな島国でびっくりするほどでかい夢
描いてみよう叶えばラッキーだ
忘れないで 忘れないで
輝く笑顔
星空ながめて思い出す
叱ってくれたあの人を
どうしてだろう涙が出てきたよ
忘れないで 忘れないで
輝く笑顔
みんなの笑顔が宝物
素敵な笑顔をありがとう
また逢いたいね
いつの日かどこかで
また逢いたいね
いつの日かどこかで
忘れないで
忘れないで
輝く笑顔
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ご存じ「戦国鍋TV」の舞台版、第三弾です。前回、前々回ともに観ていないので、今回は是非とも観たかったんですよね~
「祭り」なので、頭空っぽにしてお正月気分で楽しむためだけに行ってまいりました。
客入れはビートの効いた楽曲、音頭のような楽曲(歌詞はなし)がランダムに。
舞台は背景に鹿鳴館、天井からゴールドのシャンデリア(薄いです)が3個ぶら下がっております。盆が回転すると、山を表す大きな階段状の構造物が出現します。
とにかく、笑えました! お正月ならではのゆるさとバカバカしさ満載です!!
小難しいことやシェークスピア、明治初期の人物像とかは考えなくてもよいです。というより、むしろ全く考えない方向でよいかと思われます。「祭り」なので(笑
素晴らしい経歴や出自に関係なく、目一杯、真剣に全員でバカバカしいことをやっておられるのを観られるのは、楽しい素敵な体験かと。
特に、元宝塚トップの紫吹淳さんのエンジ色(決してワインレッドとかではない)ジャージレビュー、紅白の小林幸子さんの衣装を彷彿とさせる白い衣装の元劇団四季久野綾希子さん、黒柳徹子さんのような髪型の左とん平さんたちは、もう決してこんなお姿を拝見できないでしょう。貴重かつ希少です☆
左とん平さん、本当におかわいらしいです♪ 登場するだけで、場の空気が変わるし、存在感がすごい! さすが、大ベテランさんです。
鍋メンでは滝口幸広さん、また事故ってました(笑
ほかにも、妖怪軍団の佐藤貴史さんが小林健一さんに平手打ちされ、メガネのレンズが外れるという事故も!
日替わりゲストの羊(大堀こういちさん、小林顕作さん)のコーナーでは見事に滑り倒し、後ろの階段で座っていた新撰組の衣装を着た今奈良孝行さんは、笑いすぎて階段から滑り落ちる始末(笑 ちなみにこのときのネタは、「えなりかずき」でした。
惚れ薬のせいで林剛史さん演じる板垣退助に恋してしまう、矢崎広さん演じる後藤象二郎の件には、もうどうしていいやら。。 ええ、はっきり言ってBLです(笑
二人で手をつなぎ、見つめ合いながら、「好き♪」「キス♪」と延々、しりとりにならないしりとりをしたり、林さんが矢崎さんをお姫さまだっこしたり。。 暴走しておりました。
まぁ、矢崎さんの後藤象二郎は、最初から「奥様LOVE♪♪」のほぼストーカー状態で暴走しておりましたけど。。
でも、これは矢崎さんだから成立したのかなぁ~と。気持ち悪くないんです、むしろかわいい♪ そう意味で脱帽です。
林さんは大人の色気があってよいですね~♪ 象二郎に恋しながらも、磯子さんがいるからと気持ちを抑えているところが健気。
妖怪軍団の佐藤貴史さんと小林健一さんのお二人がぬらりひょんにする挨拶、「はぁ~はぁ~!」。
神様たちがぬらりひょんの様子を見て、二瓶拓也さん演じる弁財天が「集合!(神様全員に向かって)」「ばか?ばかなの?(みなで話合い中)」「リ~ダ~!(恵比寿様に向かって)」。このシーンは何度出てきても笑えます。
毛利元徳役の岩崎大さんのおばかな殿ぶりも笑えます。特に、「風の谷のナウシカ」のネタには。スタジオライフでの麗しいお姿しか、ご覧になったことがない方には衝撃が強すぎるかと。
あと、ぬらりひょんこと滝口幸広さん、舞台上でも「ポンコツ」呼ばわりでございました(笑 でも、三国志風の衣装とゆるめのカールロング、ハーフアップ風のウイッグが似合うのはある意味すごいです! 背中には旗まで立てているのにかっこいい♪ 舞台映えします。あと、ぽそっと奥様を想いつぶやく台詞、「それでも愛しているんだけどな。。」というのが切なくてよいです。
大久保利通役の辻本祐樹さん、悪くて素敵です♪ 気品があって紳士で、でも悪いお顔をしてます。
本物ではない新撰組のみなさんもあの衣装がお似合いで、殺陣も決まっておりました。中村龍介さんは、途中から沖田総司が憑依する難しい役でしたが、ちゃんと変わったところがわかりました。ご本人のブログによると、とても役作りに苦労されていたようですけど。
蒙流ユニット DA2-DANZIN のみなさまは、客席から登場。わらわらと舞台上へ移動後に、例の矢崎さんが稽古初日で泣いたというダンスを披露。
間近で観るダンスはかっこよかったです♪ ただし、登場はこの1回のみ。残念、レビューでも踊っていただきたかったです。
ちなみに、PVはこちら → 「蒙流ユニットDA2-DANZIN ダッシュ&キック」
幕間には抽選会もありまして、この回はぬらりひょん様と日替らないゲストの大山真志さんが登壇。クリアボックスからチケットの半券を一枚ひき、見事当選された方には、あのジャージレビューでみなさまがお召になったものと同じジャージをプレゼント! ぬらりひょん様、御自ら客席まで手渡しに行かれました。
ラストシーンで座敷わらし(パック)役の左とん平さんの台詞、「我ら役者は影法師。皆様方のお目がもし、お気に召さずばただ夢を見たと思ってお許しの程を。つたない芝居でありますが夢に過ぎないものですが、皆様方が大目に見、おとがめなくば身の励み、幸いにして皆様のおしかりなくば、私を見ていてやって下さいまし。揃いました役者全員でお礼を申し上げます」という件で、なんだかぐっときたり。あんなにドタバタしたギャグ満載のお芝居だったんですけどね。
あぁ、この辺りでやっぱりシェークスピアの「真夏の夜の夢」が一応、主軸だったのですね~と思ったりして
ジャージレビューでは。。(登場キャストさんは、上記 ↑ を参照のこと)
■ももいろクローバーZ 『行くぜっ!怪盗少女』 はじけてました! 鳥居さん、エビ反ってました。
■レディ・ガガ『バッドロマンス』 紫吹さん、衣装がジャージなのに、お美しい!色っぽい!お御足がきれい! さすが、元宝塚トップ☆
■井上陽水『少年時代』 久野さんの歌が素敵です。
■松田聖子『瑠璃色の地球』 登場人物が多くて、ごめんなさい、印象が薄くて。。
■少年隊『仮面舞踏会』 本物の少年隊 かっちゃん! 感動~♪♪
あと、ジャージレビューの後、キャストさんたち(男優陣)が客席に降り、通路をダッシュで往復しながら、お客さんとハイタッチ! 私の席、壁際だったので全く機会なく。。(泣
これから行かれる方で通路側の方、チャンスで~す♪
カーテンコールは1回。植草座長がご挨拶。座長に挨拶をふられて慌てる鳥居みゆきさん、実物は芸風とは似ても似つかずおきれいでした。
キャストのみなさん全員が仲良く、楽しげで、いいカンパニーなんだなぁ。。と。
このなんでもありありの、ごちゃ混ぜの闇鍋のような舞台をよテンポよく、ぐちゃぐちゃにならずに仕上げた演出の板垣さんの手腕はすごいなぁ。。と感心。本当にお疲れさまでした。無事に怪我や事故もなく、大千秋楽を迎えることができますよう。
長くなってしまったので続きます。では♪