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『Q』ストーリーと感想

2020-09-13 17:28:09 | テレビ
WOWOWライブで2020.8.15(土)放送の舞台 NODA・MAP第23回公演『Q』:A Night At The Kabuki を録画したものを観ました。
感想を備忘録として書きます。

※ネタばれがありますのでご注意ください。
※敬称は省略させていただきます。





【番組の詳細】
空前絶後の話題作。野田秀樹とクイーンの珠玉のコラボレーションと、松たか子、上川隆也、広瀬すず、志尊淳ら豪華キャストで贈る、疾走感あふれる感動の舞台。


【ストーリー】
劇作家・野田秀樹が世界的ロックバンド、クイーンの名盤『オペラ座の夜』の世界観をもとに作り出した作品。シェイクスピアの不朽の名作『ロミオとジュリエット』をベースに、『平家物語』と第二次大戦後のシベリア抑留も絡ませて、もしロミオとジュリエットが生きていたらという設定で描かれた戯曲だ。
過去と現在のエピソードが次々と入れ替わり、“2人のジュリエット(予告編:広瀬すず、本編:松たか子)”と“2人のロミオ(予告編:志尊淳、本編:上川隆也)”が登場する。時を越えてすれ違いながらも、愛を貫く2人のジュリエットとロミオの物語。


【感想】
美術はとてもシンプル。野田作品はいつもシンプルで色も少ないし、布使いが多い印象。今回も色は白、グレーが基調。源氏側は白、平家側は黒の壁、足掛かりになる突起物がいくつか付いている。
壁にはプロジェクションマッピングで、ジュリエットとロミオが出会った5日間の秒数がカウントダウンされている。
キャスター付きの白いパイプベッドが何回も登場する。そういえば『エッグ』にも登場していたような…?
真っ白な大布をふんだんに使用した演出がそこここにあり、この大布をさばくにはアンサンブルの方々は大変だったろうと思う。観ている側としては美しいシーンなのだが…。

小道具の手紙、紙飛行機も白。純粋無垢な象徴のよう。

音楽はクイーンの名曲が全編に流れている。ちょっと意外な組み合わせだが、しっくりと合う。不思議。。

今と昔をジュリエット(ジュリエ)とロミオ(ローミオ)が“予告編”、“本編”、“おもかげ”として入り乱れて行ったり来たりする。
愛と憎しみ、生と死、戦争と平和、名を持つ者と名もなき者。全ては対比しつつ表裏一体、同時に存在し物語を紡いでいく。
ローミオが飲み干す毒薬は「孤独な猛毒」。人にとって「孤独」は「猛毒」なのだ。「孤独」は自分も他者も害してしまいかねない。怖いな。。

広瀬すずと志尊淳の初々しいカップルは、本当に美しくてジュリエとローミオとして説得力があり眼福♡
役者は達者な方々ばかりでとてもよかったし、広瀬すずは初舞台とは思えないほど存在感があった。

第27回読売演劇大賞、最優秀作品賞を受賞した作品とのこと。なるほど~と納得の大作だった。理屈はともかく、疾走感がありとてもおもしろかった。


【余談】
本編終了後のアフタートークでいろいろな裏話が聞けて楽しかった。毎回稽古を始める前にゲームをやるのだそうで、上川隆也は鬼ごっこが苦手なのが今更わかったそうだ。可愛いな~♪

解散や休止、退団も含めて、夢の遊眠社、劇団☆新感線、演劇集団キャラメルボックス、大人計画、サモ・アリナンズと豪華な小劇場出身者が揃い踏み♡ 小劇場系好きとしては嬉しい~♪


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