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『空の定義』ストーリーと感想

2009-03-01 11:39:32 | テレビ
NHK BS2 ミッドナイトステージ館の劇場中継・俳優座劇場プロデュースNo.79 『空の定義』を観ました。
ストーリーと感想を備忘録として書きます。

※ネタばれがありますのでご注意ください。
※文中の敬称は省略させていただきます。





【脚本】
青木豪


【演出】
黒岩亮


【出演】
松永玲子、名取幸政、中嶋しゅう、浅野雅博、杉山文雄、津田真澄、塩屋洋子 


【公演】
2008年12月 俳優座劇場


【ストーリー】
とある町の画廊喫茶を舞台に、その店の店主と娘夫婦や知り合いの人々の織りなす人間模様。ある日一人の男が店に訪ねてきて、「壁に飾ってある一枚の絵を譲って欲しい」と申し出る。しかし、店主はその申し出を断るのだった。
その絵は、店主の行方不明の元妻が描いたものだったから…。
やがて、店主は再婚相手を娘夫婦に紹介するのだが、その女性こそが元妻だった。


【感想】
脚本はグリングの青木豪。人間を描くことには定評のある方だけに、上滑りせず重くもなり過ぎない、いい作品だった。

舞台は場面転換や暗転もなく、淡々と時間がリアルタイムのように過ぎていく。見ている側は、本当にその場面を見聞きしているかのような感じに陥っていく。
70年安保とその時代を生きた店主や、元妻の思いを主軸に、彼らを取り巻く人達の織りなす人間模様。70年安保とは彼らにとっては何だったのか?それはどう終わらせるべきものなのか?
ラストシーンで娘が母親にぶつける感情、母親が娘の言葉を受けて、自分の感情を訴える。そこには人間がとてもしっかりと描かれていたと思う。

「空の定義」とはかつて店主の元妻が描いた、壁に飾られている絵の空のことだった。全てを含む「空」。とても深いなぁ。。と思った。


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