詩・「あしあと」
ある夜、わたしは夢を見た。
わたしは、主(しゅ)と共に、なぎさを歩いていた。
暗い夜空に、これまでのわたしの人生が映し出された。
どの光景にも、砂の上に二人分の足跡が残されていた。
一つはわたしの足跡、もう一つは主(しゅ)の足跡であった。
これまでの人生の最後の光景が映し出された時、
わたしは、砂の上の足跡に目を留めた。
そこには一つの足跡しかなかった。
わたしが人生で一番つらく、悲しい時だった。
このことがいつもわたしの心を乱していたので、
わたしはその悩みについて主にお尋ねした。
『主よ。わたしがあなたに従うと決心した時、
あなたは、全ての道で、わたしと共に歩み、
わたしと語り合って下さると約束されました。
それなのに、わたしの人生の一番つらい時、
一人分の足跡しかなかったのは何故ですか。
一番あなたを必要としていた時に、
あなたが、何故、わたしを捨てられたのか、
わたしには分かりません。』
主はささやかれた。
『わたしの大切な子よ。
わたしは、あなたを愛している。
あなたを決して捨てたりはしない。
ましてや、苦しみや試みの時に、
足跡が一つだったのは、
わたしがあなたを背負っていたからだよ。』 (作者不詳)
◎ ◎ ◎
イエスは言われた。
「わたしは、よみがえりです。いのちです。
わたしを信じるものは、死んでも生きるのです。」
(新約聖書・ヨハネの福音書11章25節)
よみがえられた主は、いまも私とともにいて下さる。
これがキリスト者の希望です。
復活の日に、その喜びを新たにするのです。