不登校の息子とビョーキの母

不登校の息子との現在、統合失調症の母との過去

ヒキコモリの息子とコロナ禍

2020-06-04 17:49:10 | 日記
小さい子供のいるパート仲間の話では、段階的に小学生の登校が始まったそうです。

ある学校では登校が始まった直後は子供を地域ごとに午前グループと午後グループにに分けていて、
今は15分ずらして登校させているそうです。
地域ごとにするのはきょうだいが一緒に登校できるようにするためです。

「15分ずらしって意味あるの?」
と聞くと、
「だよねー。昇降口が混雑するのを避けるためなのかなあ」
とのこと。そのために児童が車道を横断する際に黄色い旗を掲げて保護する旗振りも一時的にお休みだそうです。

コロナは防げるけど交通事故の危険性はアップ。

このところ暑くなってきたので、マスクのおかげで熱中症の危険性もアップしそうです。
「換気のために窓を開けとくと、冷房も入れられないしね」
と小学生のママたちはため息まじりです。

それに引き換え私は気楽なものです。
娘の通っている大学は早々と「春学期中はオンライン授業」と決まったし、息子はもともと全く外に出ません。

……いや、それはそれで心配なんだけど。コロナとは無関係に。

娘は娘で3年生なのでそろそろ就職の準備をする時期に差し掛かっているのですが、
「私は資格試験を受けるから」
と言って勉強だけしています。

いや、勉強「も」しないよりはマシだけど。
そう簡単に受かる試験でもないのに、落ちたらどうするんだろう。
もし普通に大学に通っていたら、周りが就職活動を始めるのを見て自然に焦り始めると思うんですが。

そろそろ子育ても卒業かと思いきや、まだこれから何年も
就職浪人と大学浪人(と自称するヒキコモリ)の面倒を見ていかなきゃいけないのかなあ。

なんだか嫌な予感がしてきました……

あっ、ようやくアベノマスクが届きました。
これでもう安心だあ。


見た目で判断する上司

2020-05-27 10:46:49 | 日記
今のバイトが始まるまでのつなぎに、3回だけ単発で倉庫のバイトに行きました。
2回まではピッキングでしたが、最後の日だけはサプリメントを発送する部署に回されました。

封筒にサプリと送り状と手紙を封入する簡単な仕事です。二十代くらいの男の上司が
「一人ずつやってみて」
と言いました。明らかに私より手際の悪い人もいましたが、
「セロハンテープの貼り方が悪い」
と言われ、新人が5人ほどいるうち私だけ、みんなの封筒を集める仕事を割り振られました。

こんなことを書くとまた「ひがみがすごい」とか言われそうですが、
私は一見トロそうに見えるので、初めての場所ではよく見下されるのです。

(まあいいや。よくわからないけど本当にテープの貼り方が悪いのかもしれないし)
どうせ封入をするブースが足りなくて1人は余る勘定でした。

上司はしばらくするともう一人の手際の悪かったオバサンを連れてきて
「2人はこれをプチプチに入れて」
と言いました。それからさもバカにしたように、
「ここに『2個半券』って書いてあるよね?サプリを2個と半券を入れるっていう意味ね。日本語、読める?」
と言いました。

その倉庫には外国人はいませんでした。私のことを外国人と勘違いしたわけではありません。
簡単な指示にも従えないトロいオバサンだと、外見だけ見て決めつけているのです。

でも、さっき、私はそのプチプチに入れる時のテープの貼り方が悪いと言われたのです。
(こういうふうに貼れとか、指導してくれないんだ?)
と思って上司の顔を見ましたが、さっき私に注意したことなど忘れている様子です。
やっぱり適当な文句をつけて私を雑用に回したかっただけなのです。

雑用が嫌なのではありません。「あなたは雑用をやって」と事務的に割り振ってくれたら、理由なんて気にしません。
さも私のやり方が下手だからのように厭味ったらしく言われたのがカチンと来たのです。

(まあいいや。どうせ今日で終わりだし……)
私はまた気を取り直して言われた仕事を終わらせ、封筒の回収係に戻りました。

退社時刻の少し前に上司がやってきて、
「残業になりますけど、残れない人?」
とみんなに聞きました。さも残るのが当然というような口調で、みんな顔を見合わせています。
募集のサイトには「残業の可能性なし」と書いてありました。1人かおずおずと手を上げました。

私の仕事はとても暇で、残業代までもらうのは申し訳ないくらいでした。
集める係なんていなくても、各自が回収ボックスに持っていけばすむのです。

「私、必要ですかね?回収してるだけですけど」
と私は聞きました。上司は
「はい、いてもらったほうが」
と何事もなさそうに言いました。
「いたほうがいい?」
私は驚いて聞き返しました。
上司はちょっとバツが悪そうな顔をしてうなずきました。

仕事を効率化しようとか、思わないんだろうか。
(まあいいや。私が損をするわけじゃないし。5時までの人が帰ったら私をそのブースに入れるつもりかも)

やがて5時のベルが鳴りました。
「お先に失礼します」
と言って1人帰りました。でも上司は何も言ってきません。

私に不合格と言った手前、ブースに入れるのが嫌なのでしょうか。だんだんに仕事が溜まってきます。
仕事に追われているみんなを見ながら一人だけぼんやり立っているのがいたたまれなくなってきました。
私はたまりかねて上司のところへ行きました。
「私も封入していいですか?」
上司は私の顔を見ずに言いました。
「封入してください」

経験者を含む残ったメンバー6人のうち、私は2番目に早く仕事を片付けました。

あとがきって何を書けばいいんだろう

2020-05-21 16:41:33 | 日記
前に投稿してから1カ月以上もブログを休んでしまいました。

何をしていたかというと珍しく字幕の仕事が入ってきたのです。

10分ちょっとのウェブドラマが10話で合計116分。納期は約2週間。
普通なら倉庫と両立するのは無理な分量ですが、ちょうどコロナ禍で倉庫はすごく暇でした。
仕事のほとんどは売れなくなった野菜や果物を廃棄する作業。
思い切って少し休みをもらい、余裕で仕上げるつもりだったのです。

ところが翻訳書を出してくれる出版社のほうからも、
「あとがきを書いてください」
との依頼が来てしまいました。これは断れるはずもありません。

(でも、あとがきって何を書けばいいんだろう……)
私はハタと困りました。

訳語をあれこれ工夫するのには慣れっこですが、自分で文章を書くことは苦手です。
「ブログも書いてるし、小説だって書いてるじゃん」
と突っ込まれそうですが、それはあくまでも趣味。出版される本とはわけが違います。

とりあえず感想みたいなことを書いて出したら、
「書き直してください」
とダメ出しをくらいました。
「これこれについて時代背景を入れた説明を」
と、いくつかのトピックを示してもらったので調べて出したら、今度は
「この作家の他の作品の内容の簡単な紹介を」
と求められました。

他の作品と言われても、コンテストの課題だから訳しただけで、
この小説家の作品を読んだのも初めてでした。

調べてみると日本語に訳されているのはわずかに長編1本と短編1本だけ。
緊急事態宣言のため図書館が開いていないのでネットで注文して、
翻訳された長編を1本と原語の短編を1本読むのがやっとでした。
あとは全部あらすじも受賞歴もネットで調べて書きました。

本文の翻訳より時間がかかった気がする……。

やっとのことで今日第三稿を送りました。
これでOKが出ますように!!


有事に飛び交うチェーンメール

2020-04-08 15:50:11 | 日記
「これ、どうなんだろう。ママ友から来たんだけど、拡散したほうがいいと思う?」
そう言いながら職場のS先輩がラインを見せてくれました。

みんなで力を合わせてコロナウィルスに勝とう、みたいな文面で、「なるべくたくさんの人に拡散して」と結ばれていました。

「あー、こういうの……」
私はこれによく似たラインを東日本大震災の時に受け取ったことがありました。

内容はどうってことはないのです。悪意のデマというほどではありません。
「今みんなが大変な時だから協力し合って自粛しましょう」みたいなこと。
ただ、今大変なのはみんなが知っていることです。わざわざ拡散する必要はありません。
言われなくてもそれぞれできる範囲で自粛しているし、拡散したところでいたずらに危機感をあおるだけではないでしょうか。

「ほっとけば?知り合いから来るからスルーしにくいかもしれないけど」
と言ってからふと思い出して、
「Sさん、今年子供会の会長なんだよね?そういう立場の人から来ると重く受けとめる人もいるかも」
と付け加えました。

東日本大震災の時に私にラインを送ってきたのは、子供が加入していたスポーツサークルの代表でした。
ただのママ友から来たなら
「なんだ、チェーンメールか」
と読み飛ばせますが、サークルの代表から来たので
「えっ、サークルとして取り組もうっていう意味?」
としばし考えこんでしまいました。

まあ結局その時私は拡散しなかったし、後日代表のママからも「お騒がせしました」みたいな謝罪があったんですが。

こういうチェーンメールは誰が送っているんでしょうね。内容が善意に満ちてるっぽいので余計にすっきりしません。
『不幸の手紙』よりも、『幸福の手紙』のほうが余計に気持ち悪かったのと同じです。
「いやがらせだ」と切り捨てられるなら、まだいいんですけどね。

「みんなと不安を共有したい」という気持ちの表れなんでしょうか……。

受賞しました!

2020-04-01 11:27:51 | 日記
突然ですが、翻訳コンテストで最優秀賞を受賞しました!

名前がばれちゃうのであえて題名とかは書きません。
このブログでは周りの人に読まれたくないようなこともいろいろ書いちゃってますからね……。

このブログをずっと読んでくれている人がいたら、
「エロ小説だの絵本だの翻訳だの、この人いったい何やってんの?」
と思われるかもしれません。

私は10年くらい韓国ドラマの字幕翻訳をやってきたのですが、仕事が少なくなったので倉庫や工場を転々としているのです。

ちなみに今の職場は青果の加工場。飲食店やスーパーに納品する野菜や果物を、選別したり数えたりする仕事です。
商品が腐らないように倉庫の中は摂氏5度に保たれています。
9時から4時までの仕事なのに、昼休憩1時間と、午前と午後に10分ずつ休憩があります。
最初に聞いた時には
「休憩、やけに多いなあ」
と思ったのですが、実際に働いてみると寒い所では意外に体力を消耗するということがわかりました。

一番プレッシャーだったのは職場の仲間とうまくやっていけるかということ。
想像していたよりはるかに小さな倉庫で、テーブルが一つ置いてあるだけの休憩室に初日は上司と2人きりでした。
休憩、長いし。かえって疲れる。

でも2人きりならまだよかったのです。2日目はもう一人来ていて、彼女たちはずっとしゃべっています。
私はもちろん職場の人のうわさ話は知らないし、子供ももう大きいので育児の話題にも乗れない。

私だけポツンと黙っていると、上司が気を遣ってたまに話題を振ってくれたりします。
調子を合わせてお付き合いのつもりで一緒に笑ったりすると、よけいに会話に交ざりたいのだと思われてその場を離れることもできません。

スマホを見たり本を広げてみたりもしますが、間近で交わされるおしゃべりが気になって一向に集中できません。
いっそ上司も私に気を遣わないでくれれば、そーっと自分の車にでも行って休むのですが、なんだか上司に悪いみたいで気が引けます。

幸い気さくな人たちで友好的な関係を保ってはいますが、本質的に私は一人でいるのが気楽なのです。

コロナの流行が深刻になってきて飲食店からの注文は減っているし、ここもいつまで続けられることやら。
バイト難民生活からはなかなか抜け出せそうにありません。

このまま翻訳家になれたらいいなあ。でも字幕翻訳者だった頃みたいに運動不足で体を壊すのもイヤだし……。

あと、蛇足ですが息子は大学に全部落ちました。

受賞のめでたさも中くらいかな、私の春……。