私は今までに何度か夫以外の男性に恋したことはありますが、実際に夫以外の男性と深い関係になったことはありません。
すべて上品な言い方をすればプラトニック、あけすけに言えばオナペット。
二次元の嫁と大差ない妄想の対象です。
オナニストの私の愛は一方通行で、相手と分かち合うものではないのです。
ましてMさんのような美青年なら、見るだけでもうお腹いっぱいです。
私はセックスは好きではありません。夫とは義理でしますが、私から求めることはありません。
Mさんとセックスするよりも、Mさんを思い浮かべながらマスターベーションするほうが完璧な絶頂を得られると思うのです。
排泄とかオナラとか口臭とか体臭とか、動物として不可避の生理現象を極力排除しようと知るこの社会において、
性欲がどの程度認知されるのかは分かりません。そういう話を誰かと正面切って話したことはありません。
性欲は恥ずかしく汚らわしいもののように感じられてしまう、これは理屈ではないのです。
愛と性欲が直結している私にとっては、愛も人に知られてはならない恥ずかしいものであり、
とてもMさんのように無邪気に周囲の人に宣伝したり、協力を求めたりはできません。
通常の恋愛ですらそうなのに、まして私には家庭があり、彼より30歳も年上なのですから、
それをみんなに知られるということはもはや拷問に近い苦痛です。
私は幼児期から性器性欲があり、周囲の人に眉をひそめられてきました。
そんなトラウマのせいもあってか、私は自分の性欲を非常に恥じる傾向があります。
オナニストであることは、絶対に知られたくない私のトップシークレットなのです。
私の育った家庭は貧しく、姉が高校を卒業して家を出るまで姉妹で同じ部屋を使っていました。
寝つきの悪い私に比べて姉は布団に入るとバタンキューというタイプですが、
マスターベーションをしているのを途中で目を覚ました姉に気取られたらどうしようと私は常に怯えていました。
ついでに言えば親は隣の居間に寝るのですが、居間と子供部屋の仕切りもふすま1枚で、
冬などはストーブの熱が2部屋に回るようふすまも開けてあったりします。
眠っている姉はともかく、すぐそばで背中を向けて飲んでいる父には、
私が自慰をしている気配が丸わかりだったのではないでしょうか。
それでも夜ごと襲ってくる性欲には抗えず、毎晩のように自慰にふけりました。
だから私はいつも自分のことを汚らわしい存在と感じずにはいられませんでした。
父と書店に行った時のことです。中学生だった私は当時友達の間で流行っていた心理テストの本を選びました。
「これ買って」
私が渡した本をパラパラとめくった父はふとあるページに目を止め、吐き捨てるようにこう言いました。
「こんな記事にばっかり興味があるんだろう?」
それはセックスの相性を占うみたいなページでした。そんなページがあるなんて私は気付いてもいなかったのに……。
そんなページのある本を父にねだるほど、私は無邪気ではないのです。
むしろ自分の性欲をひた隠しにし、自己嫌悪に苦しみ、誰にも言えずに悩み抜いていたのです。
親にとって子供の性欲と向き合うのは難しいことだろうとは思いますが、自分にも性欲があるなら(もしくはかつてあったなら)、
子供の心にちょっぴり寄り添ってくれてもいいのではないでしょうか。
すべて上品な言い方をすればプラトニック、あけすけに言えばオナペット。
二次元の嫁と大差ない妄想の対象です。
オナニストの私の愛は一方通行で、相手と分かち合うものではないのです。
ましてMさんのような美青年なら、見るだけでもうお腹いっぱいです。
私はセックスは好きではありません。夫とは義理でしますが、私から求めることはありません。
Mさんとセックスするよりも、Mさんを思い浮かべながらマスターベーションするほうが完璧な絶頂を得られると思うのです。
排泄とかオナラとか口臭とか体臭とか、動物として不可避の生理現象を極力排除しようと知るこの社会において、
性欲がどの程度認知されるのかは分かりません。そういう話を誰かと正面切って話したことはありません。
性欲は恥ずかしく汚らわしいもののように感じられてしまう、これは理屈ではないのです。
愛と性欲が直結している私にとっては、愛も人に知られてはならない恥ずかしいものであり、
とてもMさんのように無邪気に周囲の人に宣伝したり、協力を求めたりはできません。
通常の恋愛ですらそうなのに、まして私には家庭があり、彼より30歳も年上なのですから、
それをみんなに知られるということはもはや拷問に近い苦痛です。
私は幼児期から性器性欲があり、周囲の人に眉をひそめられてきました。
そんなトラウマのせいもあってか、私は自分の性欲を非常に恥じる傾向があります。
オナニストであることは、絶対に知られたくない私のトップシークレットなのです。
私の育った家庭は貧しく、姉が高校を卒業して家を出るまで姉妹で同じ部屋を使っていました。
寝つきの悪い私に比べて姉は布団に入るとバタンキューというタイプですが、
マスターベーションをしているのを途中で目を覚ました姉に気取られたらどうしようと私は常に怯えていました。
ついでに言えば親は隣の居間に寝るのですが、居間と子供部屋の仕切りもふすま1枚で、
冬などはストーブの熱が2部屋に回るようふすまも開けてあったりします。
眠っている姉はともかく、すぐそばで背中を向けて飲んでいる父には、
私が自慰をしている気配が丸わかりだったのではないでしょうか。
それでも夜ごと襲ってくる性欲には抗えず、毎晩のように自慰にふけりました。
だから私はいつも自分のことを汚らわしい存在と感じずにはいられませんでした。
父と書店に行った時のことです。中学生だった私は当時友達の間で流行っていた心理テストの本を選びました。
「これ買って」
私が渡した本をパラパラとめくった父はふとあるページに目を止め、吐き捨てるようにこう言いました。
「こんな記事にばっかり興味があるんだろう?」
それはセックスの相性を占うみたいなページでした。そんなページがあるなんて私は気付いてもいなかったのに……。
そんなページのある本を父にねだるほど、私は無邪気ではないのです。
むしろ自分の性欲をひた隠しにし、自己嫌悪に苦しみ、誰にも言えずに悩み抜いていたのです。
親にとって子供の性欲と向き合うのは難しいことだろうとは思いますが、自分にも性欲があるなら(もしくはかつてあったなら)、
子供の心にちょっぴり寄り添ってくれてもいいのではないでしょうか。