不登校の息子とビョーキの母

不登校の息子との現在、統合失調症の母との過去

見た目で判断する上司

2020-05-27 10:46:49 | 日記
今のバイトが始まるまでのつなぎに、3回だけ単発で倉庫のバイトに行きました。
2回まではピッキングでしたが、最後の日だけはサプリメントを発送する部署に回されました。

封筒にサプリと送り状と手紙を封入する簡単な仕事です。二十代くらいの男の上司が
「一人ずつやってみて」
と言いました。明らかに私より手際の悪い人もいましたが、
「セロハンテープの貼り方が悪い」
と言われ、新人が5人ほどいるうち私だけ、みんなの封筒を集める仕事を割り振られました。

こんなことを書くとまた「ひがみがすごい」とか言われそうですが、
私は一見トロそうに見えるので、初めての場所ではよく見下されるのです。

(まあいいや。よくわからないけど本当にテープの貼り方が悪いのかもしれないし)
どうせ封入をするブースが足りなくて1人は余る勘定でした。

上司はしばらくするともう一人の手際の悪かったオバサンを連れてきて
「2人はこれをプチプチに入れて」
と言いました。それからさもバカにしたように、
「ここに『2個半券』って書いてあるよね?サプリを2個と半券を入れるっていう意味ね。日本語、読める?」
と言いました。

その倉庫には外国人はいませんでした。私のことを外国人と勘違いしたわけではありません。
簡単な指示にも従えないトロいオバサンだと、外見だけ見て決めつけているのです。

でも、さっき、私はそのプチプチに入れる時のテープの貼り方が悪いと言われたのです。
(こういうふうに貼れとか、指導してくれないんだ?)
と思って上司の顔を見ましたが、さっき私に注意したことなど忘れている様子です。
やっぱり適当な文句をつけて私を雑用に回したかっただけなのです。

雑用が嫌なのではありません。「あなたは雑用をやって」と事務的に割り振ってくれたら、理由なんて気にしません。
さも私のやり方が下手だからのように厭味ったらしく言われたのがカチンと来たのです。

(まあいいや。どうせ今日で終わりだし……)
私はまた気を取り直して言われた仕事を終わらせ、封筒の回収係に戻りました。

退社時刻の少し前に上司がやってきて、
「残業になりますけど、残れない人?」
とみんなに聞きました。さも残るのが当然というような口調で、みんな顔を見合わせています。
募集のサイトには「残業の可能性なし」と書いてありました。1人かおずおずと手を上げました。

私の仕事はとても暇で、残業代までもらうのは申し訳ないくらいでした。
集める係なんていなくても、各自が回収ボックスに持っていけばすむのです。

「私、必要ですかね?回収してるだけですけど」
と私は聞きました。上司は
「はい、いてもらったほうが」
と何事もなさそうに言いました。
「いたほうがいい?」
私は驚いて聞き返しました。
上司はちょっとバツが悪そうな顔をしてうなずきました。

仕事を効率化しようとか、思わないんだろうか。
(まあいいや。私が損をするわけじゃないし。5時までの人が帰ったら私をそのブースに入れるつもりかも)

やがて5時のベルが鳴りました。
「お先に失礼します」
と言って1人帰りました。でも上司は何も言ってきません。

私に不合格と言った手前、ブースに入れるのが嫌なのでしょうか。だんだんに仕事が溜まってきます。
仕事に追われているみんなを見ながら一人だけぼんやり立っているのがいたたまれなくなってきました。
私はたまりかねて上司のところへ行きました。
「私も封入していいですか?」
上司は私の顔を見ずに言いました。
「封入してください」

経験者を含む残ったメンバー6人のうち、私は2番目に早く仕事を片付けました。

あとがきって何を書けばいいんだろう

2020-05-21 16:41:33 | 日記
前に投稿してから1カ月以上もブログを休んでしまいました。

何をしていたかというと珍しく字幕の仕事が入ってきたのです。

10分ちょっとのウェブドラマが10話で合計116分。納期は約2週間。
普通なら倉庫と両立するのは無理な分量ですが、ちょうどコロナ禍で倉庫はすごく暇でした。
仕事のほとんどは売れなくなった野菜や果物を廃棄する作業。
思い切って少し休みをもらい、余裕で仕上げるつもりだったのです。

ところが翻訳書を出してくれる出版社のほうからも、
「あとがきを書いてください」
との依頼が来てしまいました。これは断れるはずもありません。

(でも、あとがきって何を書けばいいんだろう……)
私はハタと困りました。

訳語をあれこれ工夫するのには慣れっこですが、自分で文章を書くことは苦手です。
「ブログも書いてるし、小説だって書いてるじゃん」
と突っ込まれそうですが、それはあくまでも趣味。出版される本とはわけが違います。

とりあえず感想みたいなことを書いて出したら、
「書き直してください」
とダメ出しをくらいました。
「これこれについて時代背景を入れた説明を」
と、いくつかのトピックを示してもらったので調べて出したら、今度は
「この作家の他の作品の内容の簡単な紹介を」
と求められました。

他の作品と言われても、コンテストの課題だから訳しただけで、
この小説家の作品を読んだのも初めてでした。

調べてみると日本語に訳されているのはわずかに長編1本と短編1本だけ。
緊急事態宣言のため図書館が開いていないのでネットで注文して、
翻訳された長編を1本と原語の短編を1本読むのがやっとでした。
あとは全部あらすじも受賞歴もネットで調べて書きました。

本文の翻訳より時間がかかった気がする……。

やっとのことで今日第三稿を送りました。
これでOKが出ますように!!