不登校の息子とビョーキの母

不登校の息子との現在、統合失調症の母との過去

不登校の息子が私にソックリな件について

2017-10-30 12:54:57 | 日記
久々に姉とショッピングに出かけました。

不登校の息子が寂しがりそうで、
それに食事も行き当たりばったり、
リクエストに応じて準備しないと
何も食べない時もあるので、
私はめったに出かけません。

もちろん近所に買い物は行きますが、
都心でショッピングというのは本当に久しぶりでした。

「子供たち、どうしてる?」
うちには高2の息子の他に高3の娘がいるのです。

便宜的に娘をA、息子をBと呼びますね。

「Aはずっと受験勉強で、Bはまだリハビリ中」

リハビリとは不登校の婉曲表現です。
社会復帰のリハビリというところです。

「写ってる人ごとに写真を分けるアプリがあるんだけどさあ」

姉は自分のスマホを見せながら、
「分けたらBの写真がなかったの」

「えっ?出かけないからじゃない?」
と私。

「でも家の中で撮るのもあるじゃん。よく探したらさ、」
姉はプッと吹き出して、
「あんたの所に入ってんの、全部」

「ええ?なんで?」

「顔が同じってことじゃない?」

確かに私と息子は似ています。
小学校の授業参観に行ったら、知らない子から
「あっBのお母さんだ!」
と指差されて笑われたこともあるくらいです。

「母方の系統だよね」
と姉。このブログの題名になっている「ビョーキの母」のことですね。
母は統合失調症でした。

息子も統合失調症じゃないかと思うことがあります。

 学校に行かなくなる少し前から、
「戸外に出ると、ビルが倒れてくるような気がする」
と言うようになりました。

部屋の整理整頓や持ち物の管理が苦手になり、
学用品をなくすことも増えました。
学校を休んでからは身なりにも構わなくなり、
風呂にも何日も入らなかったり……。

身の回りのことが手に負えない感じとでも言うのでしょうか。
私も、これと言った陽性症状はなかったものの、
「何もできない」ような状態になったことはありました。

「不登校では、よくあること」
と言われそうですが、不登校だから身なりに構わなくなるのではなく、
統合失調症のために学校にも行けないし、
風呂にも入らないということもあり得ると思うのです。

息子が職質されました

2017-10-25 17:04:48 | 日記
先日、息子が駅で職質されました。
職務質問というやつですね。

息子は中2の夏休み明けから
ほぼ学校に行っていません。

通信制の高校に無理やり押し込んだのですが、
最初は週に2時間ずつ行っていたのが、
夏休み頃からやっぱり行かなくなりました。

単位はほとんどレポートとテストで取るのですが、
少しは登校する必要があります。

息子も高卒の資格は欲しいので、
どうしても必要な分だけは登校します。

そんなわけでたまたま出かけた時に
呼び止められたというわけです。

息子は気力も体力もないので、
登校する時は私が自宅の最寄り駅まで車で送迎します。

夜迎えに行ったら、駅の前で待っていた息子が
車の止まるのももどかしいように追いかけてきて、
わたわたと乗り込んで座席に収まると一言。

「授業、出らんなかったわ」

「えっなんで?」

驚いて聞き返す私。

「電車がちっとも発車しなくて、
この駅出るまで1時間くらい待ってた」

その日は台風が直撃したのです。
朝早く過ぎ去ってはいったのですが、出勤した夫から
ダイヤが乱れているとラインが届いていました。

ただ息子が出かけたのは夫よりずっとあとで、晴れていたので、
大した遅れはないだろうと思ったのが間違いでした。

「でも再来週に同じ授業あるからそれに出ればいいって」

息子はそう言って、少し言葉を切ってから、

「俺、今日、職質された」

「えっ何て?」

私はまたびっくりです。

「いろんな人に声かけてるんだけど、
バッグの中見せてもらってもいい?みたいな…」

私は思わず笑いました。

「いろんな人?」

「婉曲に言ってんじゃねーよ、俺だよ」

息子も苦笑いしています。確かに一見怪しいかも。
散髪しないので髪は伸び放題だし、態度もおどおどしているし。
職質したくなるのも無理はありません。

世間の人からおかしいと思われることはイヤでしたが、
息子のおかげで(せいで?)最近慣れてきました。

いろいろな人がいて、私たちもこの世の隅っこに、
そっといさせてもらえればいいのに。