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還暦近くなって初めて日舞に挑戦した友人が
(エライ!)
「舞う」ということで(発表会みたいなもの)
「花外楼」という老舗のお料理屋のお座敷に
行って来ました。
山村流という大阪が発祥のお座敷舞です。
写真は彼女からきたメールから
師匠である「山村若禄昌(わかろくしょう)」さんの舞姿を
コピーしたものです。
はっきりしなくて ごめんなさい。
友人は一曲だけの舞でしたが 彼女なりの懸命さに
感動しました。
年齢がいってから始めるには勇気が入ります。
ただでさえ 引っ込み思案になるのに・・・
よくぞ あそこまで
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素晴らしいことです。大拍手 パチパチ
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私なんか 若かりし頃は、劇団の付属の学校では
赤点な科目が日舞だった。
とっても苦手だったので、舞っている彼女に大感心
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お座敷舞も本格的に見させてもらったのも初めてで
若禄昌さんの幽玄の世界に魅せられました。
空間を見ているような見ていないような目。
下腹にドンとした芯が入っている、呼吸....
何とも言えない世界でした。
お能の所作が入った立ち方、すり足の歩き方に
引き込まれてしまいました。
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素の若禄昌さんは大阪弁でパキパキとしてらして
舞っておられるお方とはちがう一面を見せられ
又それも人間っぽく、とても魅力的でしたね。
とっても懐かしい大阪弁で喋られ
大阪人だった私の祖母もこんな言葉を使っていたな~と
思いだされました。
あんなに美しい大阪弁は 最近は聞きませんね。
汚い下品な大阪弁がテレビ等で流されていますが
はんなりした京都弁とは又違う味のある大阪弁・・・・。
まだ50代前半の若禄昌さんのお口から聞かれたのは
嬉しいでした。
昔「浪花千枝子さん」が素晴らしい大阪弁でしたね。
お座敷舞は とても退屈な舞・・・と思っていましたが
確かに、ゆったり、ゆったりしてはいますが
表情には出さないけど 心を舞われている・・・
そんな気がしました。
大きな舞台で華やかなお囃子やライト、
お衣装をつけた舞も素晴らしいけれど
お座敷で蝋燭の光の中で舞う舞いも
浮世離れした 素晴らしさがありました。
たまには そんな世界に浸るのも良いものでした
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