「私と言う女遠い記憶」に寄せて

２０１８．３．１６
「私と言う女遠い記憶」に寄せて
この物語はほぼフィクションです。私と言う視点から書いてみました。私と言う一人称がこの世に生を受けてからほぼ現在に至るまでの生い立ちや出来事を書いています。人それぞれに人生がいろいろあるように私にもいろいろなことがありました。苦しいこと辛いことも多い中、私と言う一人称は生き続けています。私と言う一人称は歌を支えに生きてきました。貴方の人生はどうでしたか？一度振り返ってみませんか？私は辛いこと苦しいことの中からささやかな幸せを求めていました。
世の中すべてにおいてパーフェクトなんてことはごく稀です。幸せの裏には必ずと言っていいほど不幸が背中合わせにいるのです。
私がこの世に生を受けたことは果たして良かったのでしょうか？ただ私は幸せになってはいけないような気がします。けれども世の中には私より不幸な人がたくさんいることも踏まえた上での文章です。自分の人生とこの本の私とを比べて見たら私の方が不幸だと思う人もいることは確かです。人生において歌がいつも寄り添ってくれていました。あなたの人生にいつも寄り添っているものは何ですか？何を支えに生きていますか？たまたま出会った今倉千代子もその後であったクニコも猪野美子も私の中では大切な存在だったことは良かったことです。
結婚と言う逃げ道にも災難は付きまとうのです。しかしとことん不幸だったわけではありません。不幸の裏には幸福もあるのです。
30歳を過ぎて結婚と言う逃げ道を選んだことは良かったかも知れませんね。その後母との同居、病気といろいろなことが起こって来ます。これは一つの試練とか経過とかたずけてしまうことは簡単です。しかし、それらを踏まえた上で私と言う人間が存在するのです。
最後まで読んでいただきこういう女性もいたことをわかっていただければ幸いです。こんな風に生きて来た私と言う人間がいたこと。もしかしたらどこかにこの女性は実在するかも知れません。いえいえ、この女性は世の中の不幸な人に比べればはるかに幸せだったかも知れませんね。私と言う女性は憎んでいた母を本当は好きだったのかも知れませんね？母の悲しい人生はもしかしたら私と言う女性より不幸だったかも知れません。この本を読んで自分の生きざまと比べてみても構いません。読者のとらえ方はそれぞれだと思います。私はそれを否定はしません。あなたにはあなたの生き方が、人生があるのですから…。