ちいさなつづら

肩幅で暮らす。

伊予生糸の伝承へ!!

絶滅の危機にある文化、養蚕・製糸。その中でも、最高級品質の絹糸、「伊予生糸」は、日本の地理的表示保護制度の認証を受けています。養蚕農家、製糸技術者が減ってゆく中で、どのように後世に残して行くか、皆さんのご協力を得ながら、課題解決に向けて頑張ります。応援よろしくお願い致します!

あをによし

2021-07-16 11:33:50 | むかしむかし

 文庫版、『天上の虹』(里中満智子・作)、漫画全11巻、読み終えました。


 面白かった!!



 以前より述べておりますが、私は持統天皇のあの有名な和歌が、大好きでして、たまたまその持統天皇を主人公にした漫画があることを知り、早速入手して、読んだ、というわけ。



 それで、読み終えてから、ふと中学時代の修学旅行を、思い出したのです。


 中学3年の、修学旅行は、奈良・京都でした。全体移動もありましたが、班別に、自由にコースを計画して、好きなところを回れる時間も、結構ありました。


 奈良では、薬師寺、唐招提寺、東大寺、法隆寺なんかに行きましたね。同じ班の、仲よしのフジワラくんが、計画段階でどうしても法隆寺へ行きたい!と、強く、リクエストしていたので、このコースになったのでした。その,当の本人であるフジワラくんは、なんと修学旅行出発当日に体調不良で不参加!しかも、彼が班長だったのに、休んだおかげで私がまさかの班長代理!もう、出発時からハプニングだらけ。

 (薬師寺は持統天皇の病気平癒を願って建立されたなんて、今更知りましたよ。漫画で。)


 また、班の女子メンバー(男女混合でした)には、学年一の百人一首クイーンがおりましてね。もっと仲良くしておけばよかったな。色々と楽しめたかもしれないのに。


 しかし、そんな百人一首クイーン、見かけによらず(!?)わがままな人でしてね、おそらく、自分の憧れの地である、奈良、京都を、思いっきり堪能したかったのでしょう。最終日、いきなり、班長代理の私に、無茶なリクエストをしてきました。


 「一旦、班行動をバラして、個人行動にして、後でまた落合わない?」


 ま、その時は私も、まさかはぐれることはないだろうと、呑気に考えていたので、「いいよ」と返事をして、全員がバラバラになったのでした。あれは清水寺でのこと。


 で、これが大失敗。待ち合わせに決めた場所に、メンバーが集まらない!もう一人の男メンバー、ケンジくんが、遅れて一人やってきて、「ここでいいんだっけ?」と、自信なさそうにつぶやくので、こちらも不安に。

 学校側でも、まさかの事態に備えて、各班にポケベルを配布していたのですが(当時のポケベルは、呼び出し音が鳴るだけのもの、だったと思う)、急造班長の私は、うっかりポケベルのスイッチを入れておらず(この頃から精密機械は苦手)、先生と連絡をとることもすっかり忘れ。パニック!


 かなりの時間を待つも、女子が来ないので、仕方なく探しに行ったら、別の場所でこちらを待っていたようで、なんとか、再集結することはできたのですが・・・。


 で、うちの班だけが、帰りの新幹線にギリギリ間に合う、という失態をしでかしたのでした。


 (実は、その日の朝、旅館を出る際に、うちの班のまとまりのなさを、「お前たち不安だなあ〜」と指摘した先生がいました。理科の先生。まさかその不安が的中するとはね。京都駅に駆けつけた我らを見て、その先生が一言、「ばか!」)


 ま、それもこれも、不参加だったフジワラ氏のせいだった、ってことにしましょうか、ね。


 藤原京跡に、行きたくなりました。
 

ticket

2015-02-08 20:29:14 | むかしむかし



さて、この切符は、いったい、なんだと思いますか?


 日付を見ると、昭和63年、2月24日となっています。



  その日の朝、私は、第一志望の都立高校を受験するために、あるいていました。


 中学三年の時、同じクラスの仲良しで、ともに同じ高校を受験することになっていたI君と私は、見知らぬ道を、地図も持たずに、あるいていました。


 I君は、私を信じ切っていました。私も、あるいていればそのうち会場に着くと、信じて疑ってませんでした(!)



 しかし、私の予想とは裏腹に、なんだか道に迷ってしまったのでした。あれ?どっちへ行けばいいのかな?


 だんだん焦りが募ってきて、道行く人に道を尋ねながら、このまま徒歩だけで会場へ行くのは無理だと判断し、急きょ、有楽町線の要町駅へ行く作戦に変更。


 要町から有楽町線に乗った後は、願書を出しに行ったときに一度通っているルートを、行きました。


 到着したのが、試験5分前。



 自分だけならともかく、友人を巻き込んだことにものすごい罪悪感を覚えながらの、試験でした。



 結局、二人とも合格したわけで、事なきを得たのですが、第一志望の試験会場まで、地図も持たずにのんきに歩いていくなんて、さすが俺やな。

 写真の切符は、その時の、切符。当時はまだほとんど改札員がいる改札で、私は記念にもらいたいと申し出て、もらえたのでした。


 今も宝物(?)です。これを見るたび、自分ののんきさを思い出します。





















2015-02-08 10:28:09 | むかしむかし

 先日、大学時代からの友人、Sちゃんから、電話がありました。


 何でも、古いものの整理をしていたところに、思わぬものが紛れ込んでいたとのこと。




 Sちゃんは、学生時代から、ずっと版画を制作しています。


 Sちゃんは、見に行った展覧会などのチケットを、すべて保存しているそうです。行った日にち、一緒に行った人の名前を、裏に書いておくのだそう。


 
で、古いチケットを整理していたところ、2000年に、私の名前の書かれたチケットが、出てきたとのこと。



 私もSちゃんも、その年に、上野界隈で待ち合わせて、不忍池あたりを散歩したような記憶は、共有していました。

 しかし、その、チケットの展覧会の内容は、お互い、記憶が皆無!!



 どんな展覧会だったのか!?気になってしまうよね。「ま」という、タイトル。『間』の意味らしい。




 で、電話でお互い爆笑しながら、昔を懐かしみました。




 さて、冒頭の写真。


 私は、高校時代からの書簡類を、ほぼすべて保管しています。


 2000年に、Sちゃんからもらった手紙も、持っているので、こちらも久々に、押し入れから取り出してみました。


 手紙を読むと、その当時のことが、よみがえります。


 封筒には、写真が同封されていて、98年に、Sちゃんの実家、群馬県前橋市へ遊びに行った時に、とってもらったものでした。


 伊香保のグリーン牧場で、ヤギと戯れる。まさかその当時は、将来自分がヤギ飼いになろうとはつゆほども知らず・・・。


 前橋の、私の大好きな萩原朔太郎の、記念館。


 そのほか、水沢観音での、本当に不思議な巡りあいとか(万葉歌)、めちゃくちゃ楽しかったな!!
 
 
 

 今の若者たちに、言いたい。人の一生は、短いようで、長い。


 その長い人生を、豊かに暮らすためには、何が、必要なのか、を、常に考えて、行動してほしい。




  私の暮らしを、豊かにしてくれる、友人に、感謝をこめて。



  あとで手紙書くよ!


 


 


川遊びの思い出

2014-08-04 17:38:10 | むかしむかし

 子供の頃から、川遊びが、大好き。


物心ついた時から。




 毎年夏に、群馬県月夜野の祖父母の家に行き、親戚一同で、すぐ近くの利根川で遊ぶのが、定番。家からすぐなので、ほぼ毎日。


 ほかに行ったところと言えば、東京の秋川渓谷。親戚や、父の友人らとキャンプなど。ここもずいぶん行きました。


 あとは、埼玉の高麗川。ときどき行きましたね。初めてイモリを捕まえたのも、高麗川だったな。あとは、魚のつかみ取り大会があって、2番目に大きい鯉を私は捕まえました。持ち帰って育てたいと思いつつも、すぐに弱ってきたので、バーベキューで食べました。初鯉(!?)の味。



 ほかには、多摩川とか。とにかく父が川好きだったし、その影響かもしれません。



 
 さて、そんないろいろな川へ行った中で、一番あぶないと思ったのが、東京の秋川渓谷。


 流れが、早いんです。



 ある日、キャンプ明けの早朝、みんなで渓谷沿いを散歩。


 途中、浅瀬を歩いて渡るところがありました。



 小学校4年の頃だったと思います。まだほとんど泳げないころ。


 ビーチサンダルが、浅瀬で脱げて浮かびました。割と早い流れなので、あっという間に流されてゆきます。


 それを追いかけて走っているうちに、深みにはまってしまったのです。




 そこからは、あっという間。


 急流にどんどん流されてゆきます。立ち泳ぎで、頭だけは水面に出るようにしながら、ヤバい!と、全身に緊張感。


 流れてゆく渓谷の風景、いまだに脳裏に焼き付いています。



 秋川の特徴は、速さのほかに、深さ。水深は、結構深い所があります。足が、つかない。



 一度潜って、足がつくかどうか試すも、全然つかず。


 そこで、浅い岸の方へ何としても近づかなければ、と、考えました。


 ほとんど泳げない私でしたが、水の中はそれほど怖いとは思っていませんでした。これは、もっと小さいときから川遊びをしているし、学校のプールも嫌いじゃなかったのが幸いしたのかもしれません。


 そして、かなり下流まで流されたころ、ようやく足が少しつくところに出ました。そこからは、渾身の力を振り絞って、岸に向かって犬かき。


 とうとう、岸につきました。



 大切なのは、慌てないこと、なのかもしれません。慌てないためには、事前の心構えも大事ですね。(私の場合は、川に少し慣れていたことが幸いしました)

 
 
 まだまだ夏は続きます。気を付けながら、自然を楽しみましょう。

 

リアル肝試し

2014-07-24 19:11:08 | むかしむかし


 肝試しのシーズンですね。




 私の中で、リアルに怖かったのが、19歳の頃の経験。




 当時私は、新聞配達をして予備校に通う、新聞奨学生でした。


 

  私が担当になった配達地区には、大学病院がありました。



  まだ朝陽の昇らない、真っ暗な医学部の研究棟を、7階から1階まで、廊下を歩きながら、各研究室に新聞を配ってゆきます。


 内科、外科、耳鼻科、眼科・・・。古い大学病院ですから、廊下に人体模型とか雑然と置かれていたり。



 つまり、夜の学校と、夜の病院の両方の怖さ。


 これは本当に、怖かった!




 真っ暗な廊下を、一人で歩くときのあの心細さ。


 

 ある日、階段を下りてひときわ暗い廊下に出たとき、突然目の前にバタバタッ!!!という羽音がして飛び立つものがあり、思わず悲鳴を上げてしまいました。



 よく見ると、ハトが、開けっ放しだった窓から入り込んでいたのだとわかりました。




 ま、不思議なことですが、この日あまりに驚いたもんですから、それ以降は、少し恐怖心が消えました。


 あの時の自分の驚きを思い出すと、自分でも笑ってしまうのです。




 そんなことを、思い出しました。