春、陽気の良い日は鳥が歌うように鳴いているのが、私の空間の中に響いて来る。
その鳴き声が止むか止まないかする内に、もう少し遠くの方で違う鳥の歌声が聞こえて来る。
耳を澄ませていたら急にすぐ手前に、他の鳥が斜めに鳴きながら飛んでゆく。
その声に気を取られ先ほどの鳥の歌声を見失ってしまう。
と思う間もなく次は右手の奥の方で、また左手の近くにという様にいろんな鳥がさえずり始める。
鳥達の「愛の歌」「生命の歌」。
春の太陽の光線が作る五線紙の上で、いろいろな音色でメロディが踊っている。
そんな想いで鳥達の春の歌を楽しむ。