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この世界の片隅に
※以下ネタバレあり
一言で表すと、「再会」の物語。
(どこかのレビューでもありましたが・・・)
主人公のすずは、のほほんとした性格ながら、嫁ぎ先でいびられ、また戦争中の広島という本当に辛い中を、つまずいたり、くじけたりしながらも、逞しく生きていきます。
実の兄を戦争で亡くしますが、自身が創作した物語の中で、鬼イちゃんとして再会。
おばあちゃんの家にいた座敷わらしにも、大人になって再会。
恋していた幼馴染にも戦後に再会。
爆弾で命を落とした義姉の娘。
彼女とは、自分自身に亡き母の面影を見て頼ってきた戦災孤児を養子にする形で再会(これは義姉に言えることかも知れませんが・・・)。
そして、今まで、右手を使って描いてきた思い出たち。
右手を失ってからは、心の中で再会できたのではないでしょうか。
失ったものは大きいけれど、別の形で取り戻すことができた。
取り戻す勇気、たくましさがあった。
人々のそんな姿を、うまーく表現したのがこの作品なんでしょう。
自分な地元の映画館で観たのですが、昔ながらの映画館で、非常に味があって、これまたこの映画に合っていました。
ニューシネマパラダイスを思い出しましたよ(笑)
さてさて、評価ですが・・・。
10点!としたいところですが、どうしても観終わった後に暗い気持ちになって、沈んでしまったので・・・。
★8.5ですね。