メンタルの患者さんは、呪いにかけられている。
それも拝み屋の類いがかける呪いではなく、その人がドキッとするような言葉である。
呪いにかけた方は、おそらく呪ったつもりはなく、いったこと自体忘れているに違いない。
が、本人が受け入れてしまえばそれは呪いなのだ。
西洋の童話によれば、美少女に嫉妬した老魔女が美少女に呪いをかけ、その呪いが貴公子の口づけによって解除されるとあるが、もちろんこれはメタファーである。
受動的意識に悪意ある言葉が刻み込まれ、その悪意ある言葉を解除するような言葉を目覚めた健全な言葉によって解除される。
その手続きが、こういった童話に織り込まれている暗号なのである。
呪いの恐ろしさは、呪った側も呪われた側もほとんどその事実を覚えていないところが悲劇なのだ。
さて、メンタル障害に悩んでいるメンタル疾患の患者さんも、いつかその呪いに気がつく。
キレて報復を企む人たちが、毒親とか、世間に対する恨みなどというおどろおどろしい言葉で事件を起こし、メディアを賑わわせる人たちで、大多数の人たちは、冷静にその呪いを自己解除する。
そして冷静に自分にかけられた呪いを自己解除した後に、大多数の人たちは穏便に毎日の生活を送り、志ある人たちは、呪いにかけられた仲間を救済する白い治し屋として毎日を送るのだ。
黒い治し屋の特徴はこうだ。
あまりにも毒のある言葉を吐くので、本能的に人に避けられ、門前雀羅を張るような人物になる。
さて、これからいけもとは買い物に行ってくる。
以上、館内要町三丁目でいけもと。