三菱重工業は22日、「湘南モノレール」(本社・神奈川県鎌倉市)を、企業再生会社「経営共創基盤」(東京)グループに売却すると正式に発表した。乗客数が伸び悩み将来展望が開けないモノレールの再生を、地方のバス鉄道の立て直しで実績のある同グループが目指す。

 グループの「みちのりホールディングス(HD)」が6月上旬、三菱重工と三菱商事、三菱電機の3社から湘南モノレール株式の9割超を取得する。取得額は非公表。みちのりHDは、湘南モノレールに社長以外の取締役を新たに送り込む方針だ。

 鎌倉市役所で記者会見したみちのりHDの松本順社長は「長年地域に根ざし、果たしてきた役割を引き継ぐ」と語った。同社は、東日本の五つの地方交通企業の経営に参画しており、グループの連携を進め効率化を図るほか、ツアーなどを企画して乗客増につなげたい考えだ。湘南モノレールの雇用は維持する方針。

 湘南モノレールは1970年に運行を開始。大船駅(鎌倉市)と湘南江の島駅(藤沢市)の6・6キロを結ぶ。通勤通学や観光の足となってきたが、乗客数は93年度の1130万人がピーク。2013年度は1009万人だった。(宮崎健)


空飛ぶ絨毯…ですか? なかなかスリリングな感覚が味わえて、好きな路線なんですがね。

…とはいえ、自分も数えるほどしか乗ったことがないんですけど。