衆院予算委員会で民主党の緒方林太郎氏(左手前から2人目)の質問に答える安倍晋三首相=12日午前、国会・衆院第1委員室(斎藤良雄撮影)
(産経新聞)
12日の衆院予算委員会で、北朝鮮による日本人拉致事件をめぐる安倍晋三首相と民主党の緒方林太郎氏との主なやりとりは以下の通り。
−−昨年12月、拉致被害者家族会元事務局長の蓮池透さんが著書で「今まで拉致問題はこれでもかというほど政治的に利用されてきた。その典型例は実は安倍首相によるものである」と指摘した
「読んでいないが、いちいちコメントするつもりはない。家族会にも本には強い批判がある。大切なのは北朝鮮に対し一致結束し、すべての被害者を奪還するため全力を尽くすことだ」
−−首相は拉致を使ってのし上がった男か
「議論をする気すらない。そういう質問をすること自体が政治利用だ」
−−平成14年、拉致被害者5人が帰国した際、世間的には当時の安倍官房副長官が強硬に反対し、北朝鮮に戻さなかったということになっている。しかし、蓮池さんの本には、首相らは一度も、拉致被害者が北朝鮮に戻るのを止めようとしなかった、などとある
「私はこの問題について、利用したことも嘘をついたこともない。当時はこの5人の被害者を北朝鮮に戻す流れだったが、私は断固として反対した。最終的には関係者が官房副長官室に集まり、私が帰さないと判断した」
「誰が嘘をついているとは言いたくないが、私が申し上げていることが真実だし、他の方々にも聞いてほしい。大切なのはすべての被害者を取り戻すことではないか。北朝鮮には常に日本の国論を二分しようという策謀がある。こんなものにひっかかっては駄目だ。あなたがこういう質問をすること自体、私は本当に残念だ」
−−蓮池さんは嘘を言っているのか
「私は誰かを落とすことは言いたくない。私の言っている真実だとバッジをかけて申し上げる。私が言っていることが違っていたら、国会議員を辞める。そうはっきり申し上げる。 拉致被害者5人を返すか返さないか、大変な決断だった。官邸の中でも返さないことへの反対論もあった。その批判を一身に受けていたが、5人を北朝鮮に戻しては、もう二度と日本の土を踏むことはできないと考えていた」
−−一昨年の衆院選で、拉致被害者の両親を選挙活動に引っ張り出し、政治利用していないか
「両親の話をあなたはまったく聞いていない。本の引用だけで独自の取材をまったくせずに私の名誉を傷つけようとしている。極めて不愉快だ。20年前、私たちが一生懸命、拉致問題をやっていたときに、あなたは何をやっていたのか。今、ここで批判することは北朝鮮の思うツボで、こういう工作はずっとあった。常にマスコミを二分し、国論を二分して、この問題で戦う力を落とそうとしてきたのが今までの歴史だ」
−−政治利用はなかったということか
「こんな質問に大切な時間を使い、答えるのは本当に残念だ。1人の方の本だけで誹謗(ひぼう)中傷するのは、少し無責任ではないか」
ひどすぎるやり取りですなぁ。
週刊誌のネタだけを根拠に国会質問をしていたかつての問題を思い出しますよ。