【衆院予算委員会】安倍首相「枝葉末節な議論。民主党の支持率上がらないと心配」 パートで「25万円」論争 民主・山尾氏「感覚ズレている」と批判
安倍晋三首相が13日午前の衆院予算委員会で、経済政策に関する民主党議員の質問に対し「枝葉末節な議論。民主党の支持率も上がらないんじゃないかと心配している」と皮肉る一幕があった。
発端は8日の予算委での首相の発言。首相は実質賃金が下がっていることを問われ、「景気が回復し、雇用が増加する過程でパートで働く人が増える」としたうえで、「働き始めたら、わが家の収入は私が50万円で妻が25万円だとしたら75万円に増える。2人で働くと平均は下がる」と述べた。
これに対し13日の予算委では、民主党の山尾志桜里氏はパートで25万円は高すぎるとして、「パートの実態を分かっていない。感覚がズレている」と批判した。
首相は「どう経済の指標をみるか、分かりやすく話した。妻を10万円といったほうが、(合計で)60万円で分かりやすかった。妻の収入が半分ということで50万円と25万円という例を出した。妻がパートで働き始めたら、とは言っていない」と強調。「本質を見ない枝葉末節な議論で、テレビ入りの委員会でこんなことばかり言っていては、民主党も支持率は上がらないのではないかと心配している」と皮肉った。
山尾氏はまた、「パートの主婦は生活が大変だったり、家計を支えないといけなかったりするから働く。景気がいいから、お得だから働くという主婦は少ない」と指摘した。
これに対し首相は「景気が悪いときは職がない。その認識がないと経済は語れない。民主党政権よりも安倍政権で有効求人倍率は改善している。なぜそうなったか分析しなければ将来、いつか分からないが、民主党が政権を取っても元のもくあみになる」と突っぱねた。
過去には、国会で民主党議員が当時の麻生太郎首相にカップラーメンの値段を尋ね、「400円」という答弁を引き出して“庶民感覚”を追及。内閣支持率低下にもつながったが、パート論争が二匹目のドジョウとなるかどうか−。
国民の大事な血税を使っているんですから、揚げ足取りのような無駄な議論は避けてもらいたいですよね。