横浜の建築設計事務所 コア建築設計工房のブログ

建築のこと、 横浜のこと、保育や福祉施設のこと、介護のことを表現します。

内装計画2

2015年04月30日 | 設計のポイント

シックハウスを気にされる保育園はとても多いです。

現在通常使用される建材でもF☆☆☆☆(フォースター)と呼ばれる有害物質の基準をクリアしているものを使用します。

法律上ではそれで十分なのですが、それ以上の対策をされたい場合は、

珪藻土塗りの壁はホルムアルデヒド等有害化学物質を吸着分解する効果があります。

その他にも、ホタテの貝殻を粉末状にして再利用した壁材チャフウォール、

卵の殻を再利用したヴィーナスコート、

エコカラットというタイルなども、同様の効果があります。

それらは、ハイクリンボードという石膏ボードを下地に使うことでより効果を高められます。

壁には必ず窓枠やドア枠など木部がありますが、

その塗装を有害物質を含まない自然塗料を合わせて使用することもあります。

オスモ、リボスなどが代表的なメーカーです。

 

保育園では掲示物がとても多いですが、今は画びょうを使用することはありません。

ピクチャーレールで吊るしたり、テープで留めたります。

壁一面をホワイトボードシートで作って、マグネットが付くように鉄板を下地に入れることもあります。

 

防音に配慮する場合は、その対策レベルにもよりますが、

下地に遮音シート、天井を岩綿吸音板を張って、遮音と吸音を組み合わせて防音することもあります。

 

子供たちの手の触れる高さは、壁が傷みやすいので、腰壁を張ることが多いです。

シナ合板や羽目板などで仕上げます。

出隅は、丸く面を取ってぶつかっても危険が無いように仕上げます。

ガラスは強化ガラスを、照明はカバー付きの器具を使用します。

 

 

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横浜の設計事務所 
【コア建築設計工房】 井下
http://www.arc-core.co.jp/

 

 

 

 

 

 

 

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