RICHARD CLAYDERMAN Begin The Beguine リチャード・クレイダ―マン ビギン・ザ・ビギン
「サクラサク」 本物の桜の開花が観測されたと開花情報が報じられた。東海地方では名古屋が昨日だった。先日のゴルフの際、同伴者が岐阜の開花予報は21日、明日のようだと教えてくれた。近くの桜の名所を図書館へ行く際通ったら、さくら並木にぼんぼりが立てられていた。夜桜見物のため夜には灯が入るのだろう。普段は空き家の出店にも紅白の幔幕が張られていた。
わが家にも「サクラサク」。上の孫娘の就職先である小学校教員の赴任先が決まったと報告した。
「まだ人事異動発表前ではないの」と問うと、赴任先の学校長から本人に電話があったそうだ。通勤できない、引っ越しの必要な新採もいるため一律に新採には新聞辞令前に内定通知を出されるのか。
学校名を聞いて「それはまた名門校に決まったなあ」と喜んだら「知ってるの?」と聞いたので「名前は知っている」「教師は大変な職業なので失敗は許されない、とにかくガンバレ」と彼女の門出を祝した。
行政は県内を5つの地方ブロックに区割りされているが、自宅隣の地域でその中心都市の、さらに中心部に立地する伝統校のようだ。
ホームページを見たら沿革が載せてあって175年の歴史を持つ小学校で、学級編成は1~6年生、特別支援学級とそれぞれに3クラスときれいに揃っている。教職員数も多そうだ。
「新採はいきなり担任を持つことはないだろう」と聞くと、しょっぱなからクラス担任になるのだという。
わたしの実家の甥の娘は幼稚園の保育士に2年前からなっているが、初めは2人で一組のクラスを担任とか聞いた気がする。ベタベタになつく幼児がいて、特定の子にばかり関わってはダメと上司から指導されたこともあったと聞いた。
通勤は車で一時間もかからないのでどうするか聞いたら、当面は通勤すると答えた。勤務状態から無理ならアパートを借りるだろう。
先ずは、おめでとう。この子は2歳から今問題になっている保育所へ預かってもらった子なので、特別に感慨深い。共働きだったので市の保育所へ預けて育った。
祖母である亡妻はその頃もう乳がんの手術後の身で不調気味だったが、夕方迎えに行き母が帰宅するまで実家で預かった。二人目の子もそうだ。妻が命を削って育てた孫なので泉下で喜んでくれるだろう。
妻が亡くなって火葬しお骨拾いした際、この子と在所の保育士になった二人の幼児が「ホネ、ホネ」と言いながら、悲しい現実も理解できず骨箸で拾うのを騒いで走り回って、「葬式は孫の祭り」だった。
他人様の大事な子を預かるので事故の無いよう勤めを果たしてくれと祈る「サクラサク」春だ。
今は父が教育事務所勤務で収入は現場と違いガタ減りと二孫が言った。母はパートの養護教員に行っている。
福岡市で起きた予備校生の殺害事件、遺影に手向けられた大学合格、悲しい「サクラサク」もあると、読売新聞「編集手帳」は嘆いた。